(PhotoOnly)手首と腕の角度ー。

 なんとなく、色々と撮影してみた。
 Googleで【手根管症候群】というキーワードを検索しつつ、ごらんいただくと楽しめる……かもしれません?
 もっとも、打鍵ヲタク?でもない限りは、こういうことは気にも留めないと思いますけれども。
 ちなみに、私はふだん「手のひらをパームレストに付けずに打鍵することは出来ない」ので、その点については考慮していません……そういう行動を普段から出来る方にとっては、以下の写真は全く意味がありませんので、その点にはご注意ください。

1枚目。

 キーボードのチルトを立てて、パソコンチェアをめいいっぱいにあげてみました。
 テスト打鍵をするまでもなく、この姿勢を維持しようとするだけで手首が痛くなりますorz。

2枚目。

 キーボードのチルトを立てたまま、パソコンチェアをめいいっぱいに下げてみました。
 これでも手首と中指あたりに違和感が……。

3枚目。

 キーボードのチルトを下げてみました。ふだんデスクトップで使うのは、だいたいこんな感じ。
 ほんの少し打つだけなら、これでも大丈夫……なのですが、大量に打つにはこれではダメ。必ず手首あたりが痛くなります。

4枚目。

 本を使った雑な再現ですが、薄いパームレストのつもりで見てください。
 ノートPCはキーボードの盤面とパームトップが同じ高さなので、だいたいこんな感じになります。
 ひとつ前の写真と比べて、だいぶ手首の曲がりがゆるくなり、手首に対する負担が軽くなっていることが見て取れます。

5枚目。

 厚めのパームレストをおいたときの状態を再現してみました。
 親指がキーボードに接地できていないところに注目!この場合、親指シフトキーボードなどを使わないとマトモには打鍵できません。
 手のひらをもう少し上げれば打鍵できそうな気もする……のですが、実際にやってみると無理がありすぎます。
 親指シフトキーボードを指して「エルゴ対応」というのは、つまりはこの状態での「手首の角度固定」が、「キーボードだけで」もたらされることに由来している……のだと思うのですが、そんな資料はさっぱり見たことがないので、実際にそうなのかどうかは不明。
 このような例を除くと、「親指シフトキーボードを使って、手のひらを置くための場所を確保しながら打鍵する」方法は、そもそも存在しないのかもしれません。

6枚目。

 パームレストの高さはそのままに、キーボードの手前側をあげて「ノートPCのように盤面とレストの高さをあわせる」と、こんな感じになります。
 盤面が見づらくなる&上段より上が打鍵しにくくなるという不都合はあるものの、中段〜下段は打ちやすいです。

7枚目。

 キーボードを手前に寄せてみました。手のひらと腕の関係はまっすぐ!この場合は手のひらをつける場所がないので、休みづらいという問題があります。
 実はこの写真を撮るときに、結構猫背になって撮影しています……こうして置くには、少しいすが高いorキーボードが低いようです。

8枚目。

 キーボードをかさ上げしてみました。先ほどと同じく手のひらと腕の関係はまっすぐ!
 コタツにノートPCを置いて、床にあぐらをかいて座って、両肘をテキトーに左右へと開いて……という状態ですと、ほぼ同じような角度でキーボードに接することになります。
 ロマかなでこれをやると「腕はそのまま、手のひらの付け根側を支点にして、手首の力で手のひらや指を動かしてみたり」するなどしてしまう癖があり、結構つらかったですね……それが原因で入力法をガラガラと変え始めた、というのが、かつての私でした。
 飛鳥(に限らず親指同時打鍵系配列)ではそもそも「手のひらは全面を上下動させないと打鍵できないように行動規制されている」ので、その悪い癖だけがキャンセルされて、ちょうどいい感じで打てていたりします。
 ただしこの姿勢、マウスを動かすにはあまりよくないので……できればマウスは使わずに済ませたかったりします^^;。

私がロマかなを「我慢すればできる」と思う姿勢。

 ……これは特に限られていて、その主たる例は「スタンディングパソコンラック」(よく、工場とかサーバーラックとかについている、立ったまま操作するためのパソコンラック)に代表されます。
 要するに、姿勢として「そもそも手のひらを机などに付けることができず、かつ手のひらを手首側が高くなるようにして打鍵する」ことを強要されるという、そういった特殊な環境では、私にとって「飛鳥よりもロマかなのほうがうちやすい」と思えます……というか、そういう環境では(親指が届かないので)飛鳥をやりづらいですね。


 私の場合、基本的に「(ちょくちょく考えるために手を休めるので)パームレストがないと長時間打鍵ができない」という都合があります。
 そのため、いくらそういう特殊な環境でやりやすいと思っていても、現実的に「長時間にわたって長文を書く」ということができないので、ロマかなのためにそういう犠牲を払うのはムリだよなぁ……と思うため、ロマかな用のそういった規制環境をあえて用意するようなことは行っていません。

私がかえであすかを「最もやりやすい」と思う姿勢。

 これは先ほども書いたとおりなのですが、

  • タツ・ミニテーブル・座デスクなどを使う。
  • あぐらをかいて座る(お尻が床に着けばよいので、たぶん女の子座りでも同じ高さが得られると思う)。
  • 左右の肘を自然に広げる(当然、手のひらもそれに従い手首側が外側に寄る)。
  • 親指が、人差し指の2段下から中指の2段下までの間に来るように、手のひらを置く(手のひらの角度の問題から、GHキー2段下はかなり打鍵しづらい→JISキーボードのほうがかえって都合がいい)。
  • 一般的な「スペースキーがきっちり中央に2.5キー幅以上(できれば3〜4キー幅)ある、普通のJISキーボード」をもち、キーボード盤面とパームレストの高さがほとんど同じ「どこにでもあるノートパソコン」を使う。
  • このノートPCの手前端を、テーブルなどの手前端にほぼぴたりと合わせて置く。

……という状態で、最も打ちやすくなると感じています。
 「椅子&椅子使用を前提とした机」で挑むよりも再現性が高く、かつお手軽なので、導入に特にコストを必要としない……というのが、この姿勢での一番のメリットなのかもしれません。
 ただし、「傍からの見た目がよくない(いかにも悪い姿勢で打っているように見えてしまう)」というところは微妙ですが……現実的には、下手に「あわない机&あわない椅子」でやるよりも、よほどマシな結果が得られそうな気がしています。


 「長文を書くならキリッとした姿勢でいすに座って、がりがり書いていくべき!」というのは、少なくとも今の私にとっては信じられません……というか、上記のように写真を撮ってみて、それが結構実現しづらいことに気づかされた気がしています。
 仕事でやるならまだしも、家庭でのんびり・たっぷりと打つ方法でも、入力環境をいろいろと検証していくことで、打ちやすい環境というのは確保できるのかも……と感じていたり。
 #この方法、たぶん「打鍵速度を出す」には向かないと思います。打鍵速度を出すためには、数万円単位のコストがかかっても「微調整できる机&椅子」を用意するほうがよいかもしれません。