メモ(&プロケーブルスタンドメモ&写真添付)。

dbx/DriverackPAの調達 - かんがえなしですオーディオ@Wiki - アットウィキ
 「音質が悪くなる」にもかかわらず「導入によって得るものがたくさんあった」ことに敬意を表して?機器紹介の一番最初はdbx/DriverackPAにしてみました……が、どう見ても紹介になっていないようなorz。
 ……まー、たぶん必要としている人なんていないと思うから、ゆっくりやっていこう。

同日2138追記。

http://www.procable.jp/products/stand.html
 このスタンド、たぶん特許本文に記載されていない原理で「ほとんどの定在波対策」がなされていると思う。
 本来の原理は、サブマリン特許としてどこかに眠っているのだろうか。
 ようやく原理の半分が「普通の音響理論と整合性のある形で」提示できそうなのだけれど、まだ全てを解き明かしたわけではないので釈然としない。
 ……ヒントは
dbx/DriverackPAの調達 - かんがえなしですオーディオ@Wiki - アットウィキ
にかいた「斜めの壁での話」そのもの。
 いっさい斜めにしていないと「面で共振するので、特定帯域だけでインパルス応答的に激しく」ピークがでて、一軸だけで斜めにすると「狭い間隔のところの高音寄り共振線分から、広い間隔のところの低音寄り共振線分までのところの特定帯域で、ステップ応答的に」ピークがでる、と。この二つは音響心理学ベースで「四角または平面共振であることが知覚できてしまう」。
 ところが、これが二軸を斜めにする(このスタンド)場合、壁面との間隔が一番狭くなる共振部分と一番広くなる共振部分は、スピーカが二軸で斜めになっているために「線ではなく点」になるので、共振してもエネルギーが小さく関知できづらい。両端がそんな感じで、周波数がずれるに従ってその二点間に縦に共振線分が移動する。共振線分が中央に行くに従って長くなるけど、長方形のスピーカ箱に対して斜めに共振線分が動くから、線分がもっとも長くなっている期間は一瞬ではなく、ピークは緩やか。
 スピーカが壁と平行なときはパルス応答的に、一軸傾斜ではステップ応答的になって、どちらも応答の両端にエッジができてしまう(急激な変化は知覚されやすいしグライコ類で補正しきれない)のだけれど、二軸傾斜での応答はまさに「台形応答(線分の長さに対してリニアに音量が上がるのではなく、対数的にしか上がらないので、聴いた感じはかなり緩やかな変化)」なので、普通のルームアコーステイックとさっぱり区別が付かない状態(オートグライコや耳グライコ・能知覚グライコでの調整精度範囲内)になってくる。
 こんなことは特許に書いてなかった様に思うのだけれど、向こうの説明がそもそも的を射ない話(解りやすくするため?)だったから、こういう解釈をする方が自然なのかもしれない。
 この点については、専門の学者さんによる検証待ちかな。
 ……って、スタンドを買ってもいない俺が、なんでこんな「答え合わせ」みたいなことに参加しなきゃいけないのだろう……飛鳥カナ配列の謎を解く方が、よほど優先順位が高いのにぃorz。

2008年5月9日0:24:29追記。

 文字で書いても印象に残らないとアレなので、テキトー写真をとってみた。
 上のことを考えていたときには「紙とペンだけ」でよかった(この時点ではどう考えても本物無しで考え付くところ)……のだけれど、見てわかるようにするためには写真が必要かな……ということで。
 本物のスタンドを持っている方なら「とっくに気づいていなきゃおかしい」気もする……のですが、そのあたりについては調査して回ったことがないので、もしかするとすでにこういう話が出ているのかもしれません^^;。

2008年5月9日0:24:29写真1、ゼロ軸傾き(完全平行)。

 撮影上の都合でアホみたいに近づけすぎですが、距離を離したとしても並行であれば事情は同じです。
 この場合、部屋壁面とスピーカ側壁面との間は「面で共振」するので、ある一点(距離依存)の周波数帯で、インパルス的で激しい共振が起きます。

2008年5月9日0:24:29写真2、一軸傾き(通常傾斜)。

 撮影上の都合でアホみたいに近づけすぎですが、距離を離したとしても通常傾斜であれば事情は同じです。
 この場合、部屋壁面とスピーカ側壁面との間は「縦方向の線で共振」するので、ある一定の帯域(片端からもう片方の端まで、距離依存)の周波数帯で、ステップ的で激しい共振が起きます。

2008年5月9日0:24:29写真3、二軸傾き(立体傾斜)。

 撮影上の都合で似非スタンド(角度を出すだけ・実際の効果は×)を使っていますが、立体傾斜であれば事情は同じです。
 この場合、部屋壁面とスピーカ側壁面との間は「周波数の変移にしたがって、低いときには端の点だけが共振し、高くなってくると次第に線へと移り、最も高いときには逆側の点だけが共振する」ので、ある一定の帯域(片端からもう片方の端まで、距離依存)の周波数帯で、台形的で緩やかな共振が起きます。
 こういった緩やかな変化というのは耳イコライザでごまかされるので、結果として「反射音を(聴感的には)消し去ることができる」という理屈が成り立つかな、と。

2008年5月9日0:24:29再追記。

 これでとりあえず、「定在波の除去」とかいう不可思議な(というか、そもそもありえない)現象として説明されていたものが、実は「定在波の顕在化を抑制する手法」というものだった……と推定することができる、のかも。立体傾斜による応答度合いは、たぶん「周波数特性が暴れまくりのJBL/JRX115」に十分隠れてしまうだろうし、ゆっくりとした応答具合であればオートグライコでの補正がきちんと効きそう。
 ただし、この時点では「ホーン効果」についての説明はできていない(というか、もしかすると立体傾斜時の共振点に異物を置いて、共振を妨げるということを指しているだけなのかもしれない)ので、こちらについてはもう少し考えてみないと……という感じ。


 めっき線については【銀メッキ線と音の焦点に絡む、しょーもないメモ。 - 雑記/えもじならべあそび】に書いたように、個人的には頼りたくないなぁ……と。
 あと、絶縁ダウントランスについては【銀メッキ線と音の焦点に絡む、しょーもないメモ。 - 雑記/えもじならべあそび】に書いたような構造なのかどうかがわからないので、今のところは手をつけていなかったり……これは実験するべきかどうかでまだ悩んでいたり。
 スタンドについては、もしかすると「あれこれ試してみたら、理屈はわからないけどうまく行った。現物はきちんと作れるし調整方法もハッキリしている!けど、原理がいまいちわからない。コピペされると困るから、それっぽい理屈をつけて特許を申請した」……という風に、はじめに実験ありき&とにかく特許申請という手順をとっているのかも。そうすると、「現物はしっかりあるし、調整方法もきちんとある。でも原理の解説がなんか変」という現状に行き着くとしても不思議はないのかも。
 最近の特許申請というのは無効審査に引っかからなければそのまま通るはずだから、「原理は後から学者さんに解明してもらう」というスタンスでも問題なく通るし、特許として有効なままだから、そういう手は実際に取ることができるのだと思う。
 あとは……「ホントにAmcron/D-45がCrown/D-45に比べてひどいうなり方をするのか」というところについては、機会があれば買って試してみたいところ。
 いずれにせよ、オーディオに関しては「聴くために必要なもの」と「実験するために必要なもの」以外は買いたくないので、もう少し色々と調べてみる必要がありそう。
 それと、上に書いたスタンドの原理がそのまま当たっているのならば、そもそもどこかで先行事例を見かけたような気がしないでもない……というか、私はこういうのをオリジナルで思いついたりすることはまずないので、たぶん何か「かなり似ているもの」か「モロにそのままのもの」を見かけているのかも。でも、ぜんぜん思い出せないorz。