Re:飛鳥の打鍵速度について

 ええと……私が書いた部分のうち、太字の段落(と、そこに含まれるリンク)以外はだらだらと書いているだけなので、無視していただいてもかまいません^^;。

なお、tomoemonさんが飛鳥で最速の模様ですが、その記録がTypewellとか
のSランクとかして書いてないので、分速でどのくらいなのか、ミスは
許されるのかが家でネットできない私は検索できなくてよく分かりません。
全体で何字のカナ漢字文にどのくらい時間が掛かったのかも分かりません。

どなたか、この辺が分かる方は教えて下さい。

彼だったら、変換後で分速300字も可能なのかも。。
(from 飛鳥の打鍵速度について )

 タイプウェルの主なものというと、「国語R」(ロマかな400打鍵)と「国語K」(JISX6002カナ280打鍵)という、二つのソフトがあげられるはずです。
 両者の打鍵数比率は比較的よく合っているようで、いずれにせよ飛鳥で言うところの230打鍵相当分となります……が、親指シフト系でちょうど230打鍵になるように問題単語が出題されるわけではないので、若干はぶれがあるかもしれません。
 ええと、タイプウェルにミス縛りって……あるかどうか覚えていませんorz。
 tomoemonさんによる最近の記録は【【飛鳥配列】慣用句が難しい - tomoemonの日記のはずです。

で、yfiさん、親指シフト専用キーボードを買ったのに使わなかった訳と
それ以外でも外付けキーボードを使わないのは何故??
(from 飛鳥の打鍵速度について )

 親指シフト専用キーボードについては、tomoemonさんが【富士通USB親指シフトキーボード到着! - tomoemonの日記】にてまとめてくださっているので、そちらをどうぞ……という感じです。
 それこそ、親指位置キーに「割り箸から100円ライターあたりまで」の高さのものを置いて、その状態で下段が打ちやすいか・打ちにくいか……というところをシャドーイングしていただきますと、親指シフト専用キーボードにおける「下段の扱い」というものを想像していただけるのではないかと思われます。
 すくなくとも、「飛鳥には」合わないと思う……というのが、個人的な感想です。


 ほかの外付けキーボードを使わない理由はいくつかあります……が、基本的には「私がものぐさだから」というのが主たる理由です。細かく書けば

  • ノートパソコンに「普通に使えるキーボード」が付属しているのに、ほかにわざわざキーボード用意するのは面倒くさい。
    • 仮に内蔵キーボードが壊れたら、今度は修理するのが面倒だから外付けキーボードにする……のかも。それで取り回しがやりにくければ修理に出してしまうと思う。
  • デスクトップパソコンは、販売台数ベースですでにノートパソコンに抜かれているので、これからわざわざその流れに逆らってデスクトップに固執するわけには行かない。
    • というか、ノートパソコンに外付けキーボードをつなげて使うのは「付属のキーボードが使いにくいから」というだけではなくて「付属の配列が使いづらいから、それを補うためによいキーボードが必要」という風に歪曲される恐れもあり、そうみなされる可能性を排除するには「付属のキーボードをそのまま使う」のが手っ取り早い(メインはデスクトップで、ノート機は検証専用……などということをするのが面倒くさい)。
  • そもそもノートパソコンの「浅いストロークパンタグラフ支持・ラバーカップばね・メンブレンシートスイッチ」仕様なキーボードに慣れすぎていて、他の「深いストローク」なキーボードで入力するのが面倒くさい。
    • というか、飛鳥の「省打鍵範囲」仕様に慣れすぎていて、打鍵深度についても「省打鍵深度」の方がしっくり来る(ロマかなでは浅いストロークでバンバンと叩き込んでしまう癖が出てしまうが、飛鳥ではそういう癖が出ないので、深度の浅いキーボードと相性がいいように感じる)。

……という感じでしょうか。
 ストレスを感じない範囲で延々と書いていくためには「(記憶負担にならない範囲で)あらゆる意味で楽をできる方向を探していって、かつ通常環境でのロマかな入力にも一切干渉しないようにする」必要がある、と感じています。


 私の場合は「機能キー類は配置を変えると全くダメ」というのが解っているので、無変換と変換はシフト専用キー(ロマかなでは不使用)に転換し、他の機能キーはすべてデフォルトのままで使うようにしています。
 昔は飛鳥に「姫踊子草制御配列(文字領域キーの同時打鍵で制御コードを出す配列)」を被せて使っていましたが、制御キーが打ち易すぎると「それに頼ってしまって誤字が増え、かつ通常環境でロマかなが打てなくなる」という問題がおきたりしたので、私には向いていないなぁ……と感じて外したことも。

あと、キーボードの問題が出てたけど、専用だろうが何だろうが、親指を自然な位置に
置いて人差し指を伸ばさずにまともに打てるのは、FJMの位置だけ。指の構造上そう
なんだから、これは変えようがない。
(from 飛鳥の打鍵速度について )

 うーん……私自身、もともとは(たいていの)親指シフターさんが言うように「親指は曲げて打つものじゃない」という言葉を、そのまま鵜呑みにしていました……が、個人的に色々なキーボードを試していって、「延々と下書きレベルの文章を打っていきながら」親指シフトで打ちやすいキーボードというのを探していくと、実際は従来言われている基準と「ちょっと違う」んじゃないかなぁ……と感じていたりします。


 私は「Jの2段下」にスペースキーの端が来るキーボードを使っているのですが、この「Jの2段下」にあるキーを叩こうとすると、思いっきり強く「バチン!」と叩いてしまう癖が出ます。スペースキーは字下げと変換時以外は叩かないのでいいのですが、親指シフト機能キーに対してこれをやってしまうと即座に指に来ます。周囲を観察していると、小指や親指でこういう癖が出る人って、そう少なくはないのではないかという気がしています。
 この癖を(意思や練習ではなくて)行動規制で直すためには【そもそもバチン!と叩けないように、人差し指の下に親指を潜らせることによって、動作可能範囲そのものを規制する】のが、一番単純で手っ取り早く、かつ害の少ない!方法なのではないかと、今までの経験から感じています。


 飛鳥を本来の親指位置で使用すれば、飛鳥の設計どおりの速度で打鍵できるはず……だということは理解できるのですが、それ以前の問題として「私にとっては」親指の動作範囲を自動的に規制できてくれないと困るので、結局は今のスタイルに落ち着いています。
 そもそも、こういう癖があるなら「親指シフト系を選ぶこと自体が間違い」なのかもしれませんが、それでも飛鳥は例外的に「選ぶことができてしまう」ので、こういったややこしい癖があっても親指シフト形配列を使い続けることができる、というわけです。


 ついでに、この方法をとると「手根管症候群」の原因となるような「手首から先だけで打つ行動(手のひらに通る神経を圧迫する行動)」そのものも自動的に規制されるようで、「正しい打鍵方法など習ったことがない私でも、そして正しい打鍵方法など意識しながら打鍵することができない私でも、自動的な行動規制によって無理なく負担がかからない打鍵操作が勝手に出来上がる」……と、いまのところの自分の行動はそういう風に解釈しています。
 わたしは、応用行動分析から「シンプルで実践しやすい」ルールを学びました。それは「結果を変えるためには、意識などではなく行動を変えてしまうのが一番!」というルールです。
 今の私の打鍵方法というのは、単純にそれを打鍵法として実践してみただけ……という感じです。


 「それは自然じゃない!」といわれたところで、「実際に打てているんだからしょうがないじゃない!これも飛鳥に関する打鍵法としての選択肢の一つですから。」と、私からはそうご返答させていただくより他にはないかなぁ……と。
 「こういう選択肢を取れない配列もある。そして、こういう選択肢を取れる配列もある。」と、ただそれだけの話なのではないでしょうか。
 Rayさんの打ち方で評価打鍵され、私の極端な打ち方で追試され……というのが仮に飛鳥の現状であるならば、今後飛鳥をお使いになる方にとっては「その両端の広い候補から、ご自身にとって使いやすいと思う位置に親指シフトキーを割り当てればよい」と説明することが可能になるのかもしれません。
 ありとあらゆるキーボードで少しずつ評価打鍵しまくるよりも、「親指キーはデフォルト位置・普通の打鍵深度を持つ、一般的な品質のデスクトップ用キーボード(Rayさん)」と「親指キーは極端な位置・浅い打鍵深度を持つ、一般的な品質を持つノート用キーボード(私)」の2パターンで徹底的に評価打鍵していくほうが、結果としては広い範囲のキーボードに対する打鍵適正試験の代表値に近いものが得られるのかもしれませんし。


 世の中のパソコンには、ほとんどすべてが「特別ではない、普通のデスクトップ用キーボード」か「特別ではない、普通のノート用キーボード」が繋がれています。メーカーによっては下手な市販品に負けないくらいすばらしいキーボードをつけている一方で、それこそ市販品の最廉価キーボードに近いようなものが付いている例もあり……と、その品質は極めてばらついています。
 そういった「特別に打ちやすさについて考慮されたわけではない、きわめて普通の」キーボードでまっとうに使えてこそ、けん盤配列が真の効果を発揮する……とすれば、「きわめて普通の」キーボードを使ったテストは「他の条件を差し置いてでも実現するべき、最も重要な」事柄になるはずです。


 高級なキーボードというのは、基本的に「配列はそのままで、それでも手指に負担がかからないように、ハードウェア的な手法によってムリ・ムダ・ムラを解消するためのもの」なのですから、そういったキーボードを使えば「配列の打ちやすさのいかんに関わらず、たいていは打ちやすくなる」はずです……が、「きわめて普通の」キーボードを使うと、そういう効果が得られません。
 そして、「きわめて普通のキーボードを使って、それでも手指に負担がかからないように、ソフトウェア的な手法によってムリ・ムダ・ムラを解消するためのもの」として、今の飛鳥が提案されているとすれば、それはそのまま「飛鳥の存在理由がそこにある」と言えるのではないでしょうか。


 私から見た飛鳥のいいところ、というと……一番は「キーボードの取替えが効かないノートパソコンでも、キーボードとにらめっこしてキーボード最優先で選んだりする必要なしに、比較的自由に色々な機種から選択できる」というところにあるのではないかな、と。
 時代はどんどんモバイル化へと進みつつあり、(固定装置としてテレビと融合していく)デスクトップ機から、(可搬装置として持ち運べる限度の)ノート機へと「文字入力需要」のシフトはより加速するのではないかと感じています。
 そういう時代の流れがある中で、仮にも「デスクトップ用キーボード【でしか】使えない」などと見なされてしまっては洒落にならないですし、今後も私自身はノートパソコンをメインとして使い続けるはずなので、いまのところ「普通のデスクトップ用キーボード」に切り替える予定はないですね……。


 ……と、このような感じです。ダラダラとレスしてすみませんですorz。