【指に宿る記憶】かえで携帯配列、懲りることなく表現テスト。

(参考:(copy)かえで携帯配列 (カエデケイタイハイレツ) - 関心空間 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:携帯入力関連2題についての質問)
(過去:ctrlswapmini用「かえで携帯配列」の入力モード「増設」案……とりあえず改1版RC1(後に発行)。)
(過去:ポケベル入力を習得するためには何が必要なのか。)
(キーマップ頒布委託先:ctrlswapminiキーマップ集 - かえで氏作、オリジナル配列)

2010年1月5日2:48:43追記──入力時の印象は、キーサポートが付いていると、大体こんな感じ。

(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20091124/1258992327 )


 W-ZERO3[es]にctrlswapminiを乗せることで利用可能な「かえで携帯配列」は、以下のように入力法を表現しています。
 一打鍵目は遠目に、二打鍵目は近目に見てください。


 ポケベル入力とは異なり「英数字を別モードで」入力します……より一般的な「かなめくり入力」と同じになります。
 和文が続く限りは「モードを変更せず、例外なく1文字を2キーで入力」します。
 英数字についてはお好みの方法で入力してください。


(例:「じゃんぷ」と入力するためには、37→86→56→98の順でボタンを押します。)

1:【 あ】 2:【 か】 3:【 さ】
←2回同じキーを押すと、
 灰色の文字が出ます。
 その他のボタンも同様。
           
4:【 た】 5:【 な】 6:【 は】
 使用頻度が第3位の
←【ん】は、押しやすい
 「56」の手順に割り
             当ててみました。
7:【 ま】 8:【 や】 9:【 ら】
←【空】は空白文字(Space)
           
0:【 わ】
            ←【い】は普段使いません。
            ←【え】は普段使いません。
            ←【゛】は普段使いません。
                ←【゜】は普段使いません。

 2010年1月5日18:03:42追記──なんでこんな配字になったの?という理由は、以下に示してみました。
 【この文字は絶対、ここに置かなきゃダメじゃん!】というのを繰り返しつつ、けっこう強烈な?意図を持って作っています。

2007年1月18日6:54:16追記。

 【VSモード】(Internet Explorerでの閲覧を推奨)にて、「かなめくり入力」と「かえで携帯配列」の比較が出来るようにしました。
 「ローマ字とJISかな」「NICOLAと飛鳥」のあとに「かなめくり入力とかえで携帯配列」を配置しています……「かなめくり入力とかえで携帯配列」が出るまでにしばらく時間が掛かりますので、お暇なときにでもご覧いただければ……と。
 

2009年11月26日0:37:45追記。

 「キーが12個あるんなら、12個使うほうが効率よくなるよね?」とか考えてる人がいると思うので、一応解説しとかなきゃ……。


 かなめくり入力(ふつーの携帯入力)をやっていると、たぶん「゛(濁点)」を打つときくらいしか感じないと思うのだけれど、ケータイというのは【本体重心よりも、かなり離れたところにまでボタンを配置した、あまり重心バランスのよくないデバイス】なんです。
 一番下のボタンを押そうとするとき、手に妙な力がかかったりしませんか?その原因が「重心バランスの悪さ」にあります。


 ……ところが、ほとんどのケータイ用構造は「画面とテンキー」というデザインを標準としているので、どうやっても「重心をキー位置にする」ことができません*1
 あくまでも、親指以外の「ケータイ本体自身を支える指」が、「電話をするときに」重心の下にないといけないので、「1画面方式のまま」親指位置を優先してテンキーをデザインするのは無理があるわけで。


 そこで、かえで携帯配列では、重心の関係で打ちにくくなりがちなところを、とにかく使わない方向で行くことにしました……具体的には「上から3段目(7〜9がある段)をなるべく使わない」&「上から4段目(*・0・#がある段)は徹底的に使わない」ようにしました。
 というか、重心バランスが悪すぎる【W-ZERO3[es]】でも、がんばればテンキーを使えるように、という目標で調節したので、そうせざるを得なかったわけですが。
 ……結果的には、こういう方針は間違っていなかったらしく、Advanced W-ZERO3あたりでは「十分に無理なく」使えるようになっていました。


 文字入力法というと、ただ単純に「打鍵数が少なければ例外なく優秀」とか「運指距離が短ければ例外なく優秀」とか言ってしまいがち……なのですが、世の中そんなに単純じゃないです。
 チャリンコに乗る練習と同じで、文字入力法も運動性記憶らしく「体で覚える」ものだけに、結局は「(使ってみて、指に痛みがこないかどうかを確かめる、という意味で)指に訊く」しかないのだと、私はそう考えています。


 ケータイ用の入力法について「端末の重心」と「手の持ち位置」の関係について考えて作ったものが、いくつくらいあるのか……というのはわかりませんが、すくなくとも「かえで携帯配列」では、それに対応するための評価打鍵を行ってきました。
 効率はよくするけど無理をせず、入力ルールも圧縮/複雑化しすぎず、単純なキーガイドの画面表示で処理できて、いったん覚えたら忘れにくく……などと、かなり贅沢な要求を突っ込んで作った割には、「うまくまとまったな」と思っています。
 #これが「完全自作の入力法」だったら、まずほめることはないんですけど……配列段階から色々と意見をもらって作ってきたので、「自作入力法」と言うには、ちょっと違うよな、というところが。

*1:たぶん、「フリップ方式のキーカバーがついている、特殊なストレート携帯」の形態でしか、中央重心&中央テンキーの両立は無理ッぽいと思う。