かえで携帯配列は、「1960年以降生まれ」ケータイユーザー群のうち、一割弱程度のユーザーさんに受け入れてもらえるのかもしれない。

(関連: 携帯電話を使った日本語入力について、以下のような操作ルールを考えて、そして実際に4年間ほど使ってみました。 http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20100829/1283011917  12個ある全部のキーを使って、もっと複雑なルールを組めば、パソコンのローマ字入力と同等の効率を出せる……のですが、覚えやすさや操作のしやすさが犠牲になりそうなので、私はこのあたりが実用限度かな、と感じました。  こういった入力方法が、もし「全てのケータイに」載っていたら、貴方は「ケータイでの日本語入力」について、どう選択しますか。  貴方の直感でお答えください。)
(過去:はてな質問専用記事。 - 雑記/えもじならべあそび)


 ……って、さすがに表題は冗談、なのだけれど。
 544人のはてな民から↓のような回答を頂いたので、それを元に少し。


 グラフの色は、「かなめくり系=灰色」「ベル打ち系=緑色」「ロマかな=黄色」ってゆー傾向の色でまとめてみました。

 前のアンケートでも思ったけど、20代ってゆー世代だと、確かに「充分に慣れたし、まだ老いが来ていない」から、標準かなめくりについて『なれてるから使いやすい』って判定をするひとの割合が多いのは、まぁ当然なのかも、と思ってみたり。
 それと、50代以上(n=18)にベル打ち系ユーザが「一人も居ないし、一人も興味を持ってない」ってのは、なんとなくわかる気もする。
 ちなみに、このグラフだけを見ると「ベル打ち系って、シェア少なくない?」とか思う……けど、たぶん【かえで携帯配列】を選択してくれた人のうち、もともと「ベル打ちorニコタッチ」を使いなれていた人の割合は、結構大きそうな気がする(けど、このアンケートではその傾向は把握るす方法がない)。


 ベル打ちって、一定のテンポで打てるところはいいのだけれど、「濁音入力の効率に、まだ詰める余地がある」ってところと、あとは「機種ごとにルールがバラバラ」ってのがすごくネックになってる気がする(特に後者の問題は大きいと思う)。
 そういう意味で、ベル打ちに対応する機種について、「もう一つの選択肢として」かえで携帯配列がはいってくれると、個人的にはいいんじゃないかなぁ、と思う。
 これはもともと僕一人だけの力で完成したものじゃないし、(ユーザーが乗り換え時に苦労せずに済むように)配列の実装さえ共通であれば「配列名にもこだわらない」つもりだから、たとえばPanasonicが【モード4】って名前で実装してもいいと思うし、(今はもう撤退してるけど)三菱なら「2タッチ入力」とかいう名前でもかまわない気がする。
 とにかく、「機種ごとの差異をなくして、どの端末でも同じアクションで同じ文字が出る」様になっていて始めて「2タッチ入力方式の良さが活きる」ので、その1例としてかえで携帯配列が採用されるといいなぁ、と。
 重い上に重量バランスが酷く悪い、W-ZERO3[es]でも使えるようにと「最下段を極力利用しない」設計にしたから、「物理的にかえで携帯配列が使えそうにない端末」ってのは、たぶんないと思う。軽いケータイからハイエンドケータイまで、テンキーが付いてさえいれば十分に使えるはず。


 ……そーゆーわけで、(たぶんこんな場末を見に来てくれては居ないと思うけれども)ケータイ用の基本ソフトを作成されている方&ケータイの企画をされている方がご覧になっているようでしたら、一度「かえで携帯配列」の採用可否について、ご検討いただけますとうれしいです。
 特に、「複数キャリア分の端末全種で、とりあえず採用してみる」とか、「同一キャリア内の複数メーカー端末で、とりあえず採用してみる」という形で「一斉に使えるようになる」と、とてもいいのではないかと思います。
 ……どこのキャリアの、どの端末でも、厳密に同じ手順で使える、ってゆー入力法が、日本国内のケータイ市場に、せめて一つくらいはあってもいいんじゃないかと、私はそう考えています。
 難易度については結構厳しいところもあるかも……という気がしますので、できれば↓のようなキーガイドピクトがあると助かります(確かPanasonic端末に、こーゆーキーガイドがあったものと記憶しています)。


 それと、「かえで携帯配列」の入力効率については、↓をご覧頂くのもいいのかもしれません(リンク先については、Internet Explorerでご覧ください)。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/aska_arrangement/bin/typewrite_demo/vsmode.html
 パソコンの「Qwertyロマかな」「JISかな」「親指シフト(NICOLA)」「飛鳥カナ配列21-290」に続いて、ケータイの「かなめくり」と「かえで携帯配列」の操作がイメージできるようになっています。
 ちなみにこの例は、かなめくりにとって「かなり意地悪」な例(2.5打鍵/かな)になっているようで、実際のかなめくりは(逆めくりをうまく使うと)2.3打鍵/かな位におさまると思います。
 その昔には、↓のような操作動画も撮影した……のですが、ピントが合っていないので、何をやっているのかがさっぱり解らないというダメっぷりですorz。
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 ……ピントがさっぱり合わないカメラで「無理やり撮影する」ために、しかたなく机に置いてやっていた……のですが、普通は端末を手に持って操作するほうが、ホームポジションを取りやすい分だけ使いやすいと思います。


 さいごに……「かえで携帯配列」の動作については、↓で公開いただいている定義によって、再現することができます。

 打ちやすさ重視ならHybrid W-ZERO3なのですが、これはセットアップするのが面倒すぎるので……Advanced [es] W-ZERO3で再現するのが、いちばん手っ取り早いと思います。