ジジイが『いまさら、ローマ字入力には乗り換えられないから』とか言ってはぐらかしてるのを見ると、これは罠なんじゃないだろうか?と思う。

 ……って、ホントに『いまさら、ローマ字入力には乗り換えられないから』ってのは、『本心』なんだろうか。
 ……本気でそう言ってる人も、たまにはいるッぽい……けど、ほとんどは「その説明に、胡散臭さを感じる」んだよなぁ。


 ……もしかして、↓を知ってるから、『将来、自分だけコッソリ優位に立つために』わざと続けてるのかも*1

 自分の知ってる中で『仕事の出来る人種』って、(入力法に限らず)こういう「不必要な労力を避けながら*2、同じかより上の成果をたたき出す力に長けている」人が多い気がするので、そーゆーところを見習うべきなんだろうなぁ……と、漠然とそう感じた。


 ……で、それがちょっと確信に変わりつつあるのだけれど、キッカケは「文筆を生業とする方が、入力法を乗り換えた」ということを知らせてくださった、以下の記事。

 ぶっちゃけて言えば、目的を達成するためには、別に「親指シフト」を「ご指名」する必要なんかまったくなくて、要は「より緩やかなタイミングの打鍵で、同じ成果を叩き出せる方法」なら、何でも良い……のだけれど、とにもかくにも親指シフトの宣伝方法が「単位時間当たりの速さではなく、楽さを通じた1日あたりの速さ」方面にシフトしてきた効果が、こうして徐々に出始めているのかも。
 最初の頃は、なんか知らんけど「親指シフトは1.7倍も速い!」ってとこだけを武器に戦おうとしてる人たちと、「そこは武器にならないんですってば!」とか言いながら延々喧嘩してた気がする……のだけれど、あのとき諦めずに喧嘩?説得?歴史修正?していって、「同じ労力で1.7倍長く書ける!」方向の話にノッていただける方が増えた結果として、こうして良い方向に現れ始めたのかな……とか、勝手にそんなことを考えていたり*3
 二十歳にして早くも老化にぶち当たった私としては、「ゼロからはじめられる、新卒時点で始めて、中堅になる頃までには『生涯使うに足る方法』へと移行する」ことをオススメしたいところなので、そこからするとだいぶ経ってからの乗換えで、相当苦労されたはず……と思うのだけれど、それにしても「乗換えを決意し、そして成功した」事は素晴らしいと思う。


 課題としてはまだ、ロールオーバーの話とか、利き手の話とか、一本指打鍵法対応の話とか、運指距離の話とか、「かえで化」の話とか、訓練の話とか、配列設計の話とか、いろいろ問題としては山積みに残ってる気もする……けれども、少しずつでも「それを必要とする人にとっては役立つ」ような、上手いアナウンスが出来るようになりたいと思う。
 もっとも、こういう話をするうえで「それを必要としない人にとっては邪魔にならない」ように解説するほうが大変なので、そこをどうするか……ってところには、いつも頭を悩ませてしまうのだけれど。
 #棘がなく、かつ役立つ……ってゆー解説を書くのはすごく難しいのだけれど、やっぱりそこを目指していきたい。

*1:すくなくとも、俺の周りで「かたくなにJISカナ入力を使い続ける」人って、「メリットを熟知しているからこそ」続けているようにしか見えない人ばかり、なんだよなぁ。たまたま「俺のいる場所」がオカシイだけなのかもしれないけれども。

*2:たとえば「手間が掛かるけれども、それ単体では成果を生まない」データ分析とか……は、体よく「英字入力を速くできる奴」にやらせておく、とか。

*3:こうして効果が出始めたからこそ、ようやく「あの時、あの議論に付き合ってくださった皆様」に対して、「本当にありがとう!」と言える日が訪れた気がします……お互いに「すごく時間が掛かった」気がするのですが、言及の方向を45°くらい変更する作戦は、どうやらうまく行きそうですね……狙いが外れていなかったことに、正直、ホッとしています。当時よりお付き合いいただいている皆様に多謝!です。