(メモ)もしかすると、音の焦点合わせとかいう方法をするためには、ネットワーク回路中に含まれるBEFは外してしまったほうが良いのではないか……と思った。

 「2wayであれば音の焦点合わせは可能」とかいうのをどこかで見たような……と、そのところが妙に気になっている今日この頃。


 ……で、ここは単純に「6dB/Octのネットワーク(ハイカットコイル1個+ローカットコンデンサ1個)」にしてしまって、その二個に物量を投入する……とか、そういう方法をとるほうが良いのかも?と。
 いくらBEFでクロスポイントの位相ズレを押さえ込もうとしても、ウーファーとドライバの間で「異なる大きさの信号を突っ込む」時点ですべてが狂ってしまうから、ネットワークを分離してばらばらに駆動することになると、BEFは利よりも害のほうが大きくなりそうな気がする(周波数応答がどうなるのかは測定していないのでわからないけれども)。


 BEFを無効にするためのいちばんお手軽な方法は「BEF中の一点……一番面倒がないのは固定抵抗器」の片端に、半田ごてをあてて外してしまうこと。
 回路にさえなっていなければ、ほかが繋がっていても事実上は影響を及ぼさないから、ネットワーク基盤にある固定抵抗器のうち

  • 4Ω・10Wのもの。
  • 10Ω・25Wのもの。

の2個について、2本出ているうちの片方の線(安全性を確保するためには、できれば両方の線)に半田ごてをあてて、プリント基板から配線を外してやることにより、BEFを無効にすることができる……と。
 16Ω・10Wのものはランプのバイパス抵抗なのだけれど、こいつは「ランプをスルーしたい場合には外して、代わりにショートケーブルをつけてやる」……と言いたいところなのだけれど、プリントパターンが読めるのならば「ランプの両端にショートケーブルを置く」ことを薦めたいので、これについては無視の方向で。


 2.3mHのコイルを作る場合、もっと太い線をつかって「直流挿入抵抗が低い」物を作って、それをつけてやると良いとおもう。値は巻き線の巻く量で制御できる。
 2.2uFのコンデンサについては、コンデンサを手作りで作るのは大変すぎる&容量のバラつきを抑えるのが結構面倒なので、フィルム系の小容量コンデンサをいくつかまとめていくとか、そういう方向で微調整をすることになると思う。


 ……って、そういえば「ネットワークバイアンプ」って何のことかと思ったら、【「音の焦点」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)。 - 雑記/えもじならべあそび】の簡易版だったのね……。
 普通のミキサーでやる場合は、「メインアウト」でウーファー側行きの信号を送り出して、「モニターアウト」や「Aux」でドライバ側行きの信号を送り出す……と、そんな感じ。バスは2バスですむから、ほとんどのミキサーでできることになると思う。
 モニターアウトを使う場合は、「左右調整」と「高低調整」はデキるのだけれど、それぞれは連動してしまっているので、「左のドライバだけを調整」とかいう芸当はできない……ので、どうしてもそういうことをやりたければAux送り出しを使う、と*1
 もっとも、Aux送り出しの音量は機種によって調整できなかったりする場合があるから、それはそれで微妙なのだけれど。
 従来用語で言えば、そのまま「バイアンプ接続」で事足りる話かも……わざわざ造語する必要はないと思うのだけれど、「音の焦点」や「音響」とは違って検索妨害を引き起こさないから、まぁそれはそれで別にいいのかも。

*1:ここの解りにくさがイヤで、「メイン音量はメインミックス調整・付加的な高音調整はAltバス送りで再調整」という風に結線したのだ……ということを、今になって思い出しました^^;。