「電源に乗ってるノイズを可視化してみるテスト」のための考慮点。

(参考:(メモ)昼間よりも夜間の方が「音質がいい」のは、プラセボなのか、体調の問題なのか、それとも電源環境の問題なのか……。 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:電源ノイズを「安全に・広帯域で」測定する方法について考えてみるテスト。 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:プロケーブルトランスとプロケーブルスタンドを検証用に買おう……と思ったのだけれど、前者は保留に。 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:電源トランスメモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(参考:メモ(&プロケーブルスタンドメモ&写真添付)。 - 雑記/えもじならべあそび)


 自分用(≒100V線のLiveとNeutralを測定で分別できる人向け)の、トランスレス回路を作ってしまうほうが早いのかも。
 100V用の2極+アースなコンセントに、「Live→100kΩ→500Ω近傍→Neutral」という結線をすると、(計算が間違っていなければ)この回路全体には100Vがかかり、電流が0.001A流れる……から、0.1W。抵抗器は1/4W型で大丈夫。
 で、500Ω近傍のLive寄りをPositive・500Ω近傍のNeutral寄りをNegativeとして引き出して、アースピンはシールドに接続して、これを短いMogami2534で引き出して、TRSでUSBオーディオインターフェースにぶち込む……と。
 電源周波数のところの波形の大きさを基準として扱えば、入力ゲインはWavegeneから目視で決定できる……と。


 この手の短いケーブルを2つ(100V線のLiveとNeutralはたまに逆に配電されているので、はじめから2つ作っておく必要がある)作って、これをRoland/UA-25とセットにしておくと、あるいはうまく扱えるのかもしれない。
 100V線のLiveとNeutralを区別するには「検電ドライバ」を使うのが一般的なのだけれど、アースが来ているのならば「(内部抵抗が高い)デジタルテスターを使って、コンセントの片方の穴←→アース」の間の電圧を測ると、「ほぼ公称値がでる=Live」「ほぼアースと同電位=Neutral」という風に区別できる。


 もしも「中点接地100V」で給電されるようにトランスを仕込んでいる場合は、この方法だと確実に感電するので、片端に100kΩを寄せるのではなくて、両端に50kΩ近傍の値を付けて、2本の間に500Ω近傍の抵抗器を挿入するようにする。
 ……って、そんなのあるのだろうか。
 もしも「どちらの端子とアースの間を測っても、等しく50Vrmsの値が出る」ような絶縁トランス製品が「(自作ではなくて)市販品として存在する」のなら、わざわざ自分で「中点接地100Vのための絶縁トランス組み立て品」を作る必要などなくてすむので、市販品を入手してみたいところ。
 ※今までのプロケーブルによる説明からすると、同店製品がそういう配電方法を取っている可能性はきわめて高い(というか、そうでなければ「電源ラインをバランス伝送ラインに喩えたりしない」と思う)気がする……のだけれど、実際のところはどうなのだろうか。誰か測定してくれないかなぁ……。


 そういえば、「中点接地100V」の絶縁トランスを自分で組み付ける場合は、大容量の電源トランス+たくさんの電源コネクタ……というのはあまりにもダサいので、【IECケーブルを真ん中からぶった切って、小容量の「2次側に中点線が出ている」100V-100V絶縁トランス】をつけてしまうほうが、管理しやすくていいのかも。
 コンセントから引き出したAC100Vはそのまま絶縁トランスの1次側に導入(1次側には中点接地端子をつけちゃダメ……それをすると漏電扱いになったりして大変なことになる)して、絶縁トランスの2次側からAC100Vを引き出して機器へとつなぐ、と。絶縁トランスの2次側中点には「コンセントから引き出したアース線」と「機器へと繋がるアース線」をまとめてくくりつける。
 こうすると、(たぶん、だけれど)アース線電位を中心にして両極が逆位相同電位に触れ続けるので、基本的には「アース線が繋がっていなくても対地電位が浮きにくい&アース線が繋がっていると対地電流がほとんど発生しない」というふうになる……のかも?
 ここのあたりは漏電ブレーカとともに導入した上で実験してみないとダメかも。
 うまく行けば、100V環境下でも「スイッチング電源採用機器」「ADコンバータ搭載機器」に対する、電源ライン混入ノイズ起因のトラブルとか、電位差起因電流によるノイズ(よく、RCAピンでアースが接せず信号ピンだけが接しているときに起こるような、あの変なノイズ)とかを、ある程度除去できるのかもしれない。