【翌朝追記。】

 と書いた途端に、もう一つの気になる挙動についても教えていただきました。
 「りそう」の「←り/→そ」で、左シフト→右シフト(逆方向についても同様)ですね。
 こちらも「右シフト↓・F↓・・左シフト↓・I↓」と打鍵したときに、後続となる左シフト↓・I↓に対して同時シフトの挙動が働くとすこぶる便利ですね。


 唯一怖いことと言えば、この後に後続で文字をロールオーバーで打鍵する可能性が高いですので、結果として最大で5〜6キー程度の同時打鍵状態を保持できるキーボードが必要になると言うことで…。
 今のキーボードがこういう使い方に対応しているのか、少々気になるところではありますね。
 (たった3キーですらもずっこけるキーボードがありますし、ここまで来ると手動で検査するなんて無理ですから、設計段階からこれに対応しているキーボードが必要になりますね。…これってキーボードメーカーさんに聞けば解るのかな…?)


 たった2日で1種2点の「こうしていただけるととっても便利!」とゆー要望に仕上がってしまいました。
 まずは5キー同時シフト時のキーコードがどの程度まともに出るかを、窓使いの憂鬱で数手ほど確認してみるべきなのかもしれません。ソフト側が対応してもハード側がアレでは機能が生きて来ませんし。


 飛鳥とゆー配列が、如何に「敷居は低く、理想は高く」な配列なのかを思い知らされましたね…。
 3つのシフト状態を、自由にかつ等しい感覚で行き来できる状態って、たぶん「同時シフト」時代には想像も付かなかったことなんですよね…現状では「これが仕様です」となっても不思議ではない訳でして。
 Rayさんが、果たしてどこまで「みなし同時シフト」の可能性に気づいていたのか、という点について、段々と気になってきたところです。


 私は、飛鳥を始めてほんとに良かったと思ってます。
 まさか、親指シフトにここまでポテンシャルがあるとは思ってもいませんでしたから。
 その先見性にはただただ脱帽するばかり…という感じです。

私のアレが原因で混乱されたようでしたらお詫びします…すみません。

 (この項目は「薬指シフトは必要か?(同手シフト濁音配列の可能性について)@とりあえず月配列とかのブログ」さま宛のトラックバック専用に作成しました。)


 すでにご承知の通り、文字領域内キーを用いたシフト方式では、片手領域全面に渡るシフト面を逐次同手連打で打鍵するのは(打鍵速度がばらつきやすく)無駄が多いと感じます。
 (かえで配列という私製配列で試み、既に大失敗をしています)


 (半)濁音を含めて2打以内で収めるならば、

  • (シフトをどこに置くかは別として)4シフト方式とする
  • (半)濁音を含まない2シフト方式として、(半)濁音はスペース後打ちで表現する

のどちらかが適当ではないかと思われます。


 小ネタとしては、

  • dsとdfに「ゅ・ゃ」を割り振る
  • klとkjに「、・。」を割り振る

くらいしか思いつかないですね…。


 逐次打鍵系に関しては、私の方がよほど弄っていた時間が少ないはずですので、既に色々と試行済みとは思われますが、ひとまず「このような手もあります」と(私が考えつく範囲内ではありますが)具体的に示させていただきたく、この項目を書かせていただきました。


 日本語入力関連についての全体的な知名度を上げるためには、やはり「様々な入力方式があること自体を知ってもらう」事が重要だと考えています。
 月配列には月配列なりのメリットがありますから(特に導入コストが低い点は重要です)、是非とも「如何にデメリットを少なく・メリットを大きくするか」という点を追求していただきたいと思います。


 ちなみに、私がカナ系配列で忌避すべきと考えているのは、2打の組み合わせで拗音(「きょ」・「しゅ」・「した」・「もの」など)を出す行為です。
 ローマ字入力系では(連想による推測が可能なために)十分許容される「拗音の短縮・高頻度文字組の短縮」ですが、カナ系にそれを実装するとなると、どうしても「実装されても使われない」状態に至りがちとなり、見た目にも難解さがにじみ出てしまい、敬遠されるおそれがあります。


 …と、ここまで書いてしまってから言うのも何ですが、やはり最後は「自らの感覚を信じ、時には人の意見を利用しながら」配列を考えてゆくべきだと思います。
 くれぐれも私のコメントに縛られないよう、「逆に利用してやるぜっ!」という意気込みで、今後の配列作りをしていただければ幸いです。
 というか私、ものすごくエラソーにしている様に見られているかもしれませんね…実際の中身は(見てのとおり)ただの放言野郎ですので、くれぐれも誤解無きようにお願いします。


 #最後に…私、月使いではないというのに、そちらのカウンタを2回/日ほど回してしまっています^^;。
 

たぶん姫踊子草でしか使えない小ネタ。

 親指シフト、といえばNICOLA…で、NICOLAといえば親指ひゅんQ…って事で(?)、その親指ひゅんQのテクニカルシートを逆さまにしてぼーっと見ていたら、非常に余計なことに気づいてしまいました。


 NICOLAの同時シフトというのは、ほぼ同時に親指シフトキーと文字キーを叩きますよね。
 で、文字キーとシフトキーが1:1で対応する、と。
 一番時間軸的に近い文字キーを親指キーが修飾するわけですな。


 飛鳥のみなし同時シフト(注:同時シフト+連続シフトのことを勝手にこう言っています…この表現は適切ではないので考え直します)では、親指キーを押しっぱなしにすると、押している期間は文字がずーっとシフトされるわけです。
 反対側のシフトキーを後から押すと、今度はそっちが優先される。
 …で、ここで不思議なことが。
 飛鳥には、先に勝手に語ったとおりに、「飛鳥の親指シフト面分けは、シフト間の「障壁(ガードバンド)」であると同時に「案内(ガイドレール)」でもある。」とゆー特徴があります。
 つまり、本来的には「3つあるシフト面が、全て等しく【同時シフト】と【シフトの連続】の恩恵を受けて、始めて飛鳥の本領を発揮する」わけですね。


 今までの親指シフトエミュレータは、「右シフト押す」「左シフト押す」「シフト押さない」という3状態の概念で、問題なく作動していたわけです…少なくともNICOLAでは。
 しかし、飛鳥はこの状態では「適切ではあるが、理想ではない」わけです。
 …さて、今までの親指シフトエミュレータが「何を忘れていたか」にお気づきでしょうか。


 飛鳥が本来あるべきシフトは、恐らく「右シフト押す」「左シフト押す」「アンシフト押す(仮想的なもの。右シフトと左シフトのnorを採ればいいかも)」なのではないでしょうか。
 従来は…打鍵例で「←DK/L」、文字で「あすか」と打つ場合、/があるところで一旦シフトを含めて離した上で一呼吸置かなければならなかったわけです(続けて打つと「あすま」になりやすい)。
 これが普通だと思って使っていたのですが、これでは飛鳥の理想状態ではないわけですよね。
 理想としては、親指シフトの同時押しとは逆…つまり「親指シフトを離すと同時に文字キーを押す」時に、親指シフトキーを離すタイミングが文字キーを離すタイミングに対して前後したとしても、「親指シフトキーを【離す】動作と、文字キーを【押す】動作が同時に発生すれば、必ずアンシフト側の文字が出るべき」だと思うわけです。


 で、自分で書いていても訳がわからないので、ひとまずこんな説明に纏めてみました。

  • シフトが両方押されていないときは、仮想の「アンシフト親指キー」が押される。
  • アンシフト親指キーと文字キーがほぼ同時に押されたときは、同時シフトの規則に従って、遡ってのシフト(この場合は強制的にアンシフト)が採用される。


 いかがでしょうか。
 この方法を採れば、シフトキーを両方離した瞬間から「少し遡って」アンシフトになるので、今まで問題が残っていた「右シフト面→無シフト面」と「左シフト面→無シフト面」の誤打鍵が一気に減るはずです。
 …ただし強烈な弱点もあります。この方法を採ると、普段早めにシフトを抜く癖がある人はかえって誤打鍵が増えてしまうこととなります。
 でも、この点に関しては「あるシフト面から、別のあるシフト面に移るために必要な待ち時間は、全て統一されている方がシンプルで良い」とおもうわけで…


 …ええと、またもや暴走してしまいました。
 しかもこの理論は、本当にこれで合っているのかどうかがまだ解らない状態だったりします。
 唯一言えることは「ひゅんQのやり方(が書かれたシート)をひっくり返して考えただけなので、NICOLAにこの理屈を載せようとしても使えない」ことくらいでしょうか…って必要ないから問題はないですな。
 (追検証した限りでは使えそうです)


 今日はもう「ひゅんQのドキュメントに向かって敬礼!」って感じです。
 次いでquarkさま、半月前にこの点がご不満だとお教え下さりありがとうございます。
 もしも姫踊子草が「偶然」調子を崩していなかったら、またあるいは飛鳥スレッド内で「遡っての同時シフトと連続シフトが効かないことがおかしいのでは」と気づいてくださることがなかったら、やはりこういう考え方は出来なかったと思います。
 皆様に多謝、多謝!


 でもなぁ、これで本当に良いのかなぁ…?
 まだ自信が持てないので、しばらく依頼はしないつもりで居ようかと思ってみたりして。
 #もしもこのまま使えそうでしたら、是非とも試していただきたいところではありますが。