たぶん姫踊子草でしか使えない小ネタ。

 親指シフト、といえばNICOLA…で、NICOLAといえば親指ひゅんQ…って事で(?)、その親指ひゅんQのテクニカルシートを逆さまにしてぼーっと見ていたら、非常に余計なことに気づいてしまいました。


 NICOLAの同時シフトというのは、ほぼ同時に親指シフトキーと文字キーを叩きますよね。
 で、文字キーとシフトキーが1:1で対応する、と。
 一番時間軸的に近い文字キーを親指キーが修飾するわけですな。


 飛鳥のみなし同時シフト(注:同時シフト+連続シフトのことを勝手にこう言っています…この表現は適切ではないので考え直します)では、親指キーを押しっぱなしにすると、押している期間は文字がずーっとシフトされるわけです。
 反対側のシフトキーを後から押すと、今度はそっちが優先される。
 …で、ここで不思議なことが。
 飛鳥には、先に勝手に語ったとおりに、「飛鳥の親指シフト面分けは、シフト間の「障壁(ガードバンド)」であると同時に「案内(ガイドレール)」でもある。」とゆー特徴があります。
 つまり、本来的には「3つあるシフト面が、全て等しく【同時シフト】と【シフトの連続】の恩恵を受けて、始めて飛鳥の本領を発揮する」わけですね。


 今までの親指シフトエミュレータは、「右シフト押す」「左シフト押す」「シフト押さない」という3状態の概念で、問題なく作動していたわけです…少なくともNICOLAでは。
 しかし、飛鳥はこの状態では「適切ではあるが、理想ではない」わけです。
 …さて、今までの親指シフトエミュレータが「何を忘れていたか」にお気づきでしょうか。


 飛鳥が本来あるべきシフトは、恐らく「右シフト押す」「左シフト押す」「アンシフト押す(仮想的なもの。右シフトと左シフトのnorを採ればいいかも)」なのではないでしょうか。
 従来は…打鍵例で「←DK/L」、文字で「あすか」と打つ場合、/があるところで一旦シフトを含めて離した上で一呼吸置かなければならなかったわけです(続けて打つと「あすま」になりやすい)。
 これが普通だと思って使っていたのですが、これでは飛鳥の理想状態ではないわけですよね。
 理想としては、親指シフトの同時押しとは逆…つまり「親指シフトを離すと同時に文字キーを押す」時に、親指シフトキーを離すタイミングが文字キーを離すタイミングに対して前後したとしても、「親指シフトキーを【離す】動作と、文字キーを【押す】動作が同時に発生すれば、必ずアンシフト側の文字が出るべき」だと思うわけです。


 で、自分で書いていても訳がわからないので、ひとまずこんな説明に纏めてみました。

  • シフトが両方押されていないときは、仮想の「アンシフト親指キー」が押される。
  • アンシフト親指キーと文字キーがほぼ同時に押されたときは、同時シフトの規則に従って、遡ってのシフト(この場合は強制的にアンシフト)が採用される。


 いかがでしょうか。
 この方法を採れば、シフトキーを両方離した瞬間から「少し遡って」アンシフトになるので、今まで問題が残っていた「右シフト面→無シフト面」と「左シフト面→無シフト面」の誤打鍵が一気に減るはずです。
 …ただし強烈な弱点もあります。この方法を採ると、普段早めにシフトを抜く癖がある人はかえって誤打鍵が増えてしまうこととなります。
 でも、この点に関しては「あるシフト面から、別のあるシフト面に移るために必要な待ち時間は、全て統一されている方がシンプルで良い」とおもうわけで…


 …ええと、またもや暴走してしまいました。
 しかもこの理論は、本当にこれで合っているのかどうかがまだ解らない状態だったりします。
 唯一言えることは「ひゅんQのやり方(が書かれたシート)をひっくり返して考えただけなので、NICOLAにこの理屈を載せようとしても使えない」ことくらいでしょうか…って必要ないから問題はないですな。
 (追検証した限りでは使えそうです)


 今日はもう「ひゅんQのドキュメントに向かって敬礼!」って感じです。
 次いでquarkさま、半月前にこの点がご不満だとお教え下さりありがとうございます。
 もしも姫踊子草が「偶然」調子を崩していなかったら、またあるいは飛鳥スレッド内で「遡っての同時シフトと連続シフトが効かないことがおかしいのでは」と気づいてくださることがなかったら、やはりこういう考え方は出来なかったと思います。
 皆様に多謝、多謝!


 でもなぁ、これで本当に良いのかなぁ…?
 まだ自信が持てないので、しばらく依頼はしないつもりで居ようかと思ってみたりして。
 #もしもこのまま使えそうでしたら、是非とも試していただきたいところではありますが。