(memo)「速い配列」って、いったい「誰にとって、どんな条件で、速い」配列なんだろう……ってところについて、毎回悩んでしまう。

 私にとって速い配列ってのは、(かえで新下駄配列の設計と、それへの乗換えの2段階試験が成功しない限りは)いまのところ「かえでライティあすかそのものと、ほぼ同じ」になっています。
 ……ってゆーか、「私にとっての、速度阻害要因」という棘を抜いた結果が「かえでライティあすか」だった、と言うべきなのかも。


 正直、「使用中の自然エージングのみで維持できるような、現行の入力量だけで十分に指運びの記憶を維持できる配列であること」とか、「風邪気味とかの体調がよくないとき基準でも難しくない、忘れにくさを確保した配列になっていること」とか、「JISかなに戻りたくても戻れないもどかしさを、うまく紛らわしてお釣りまで戻ってくること」とか、「ポテチ片手・マニュアル片手でも、とりあえず操作できること*1」とか、「(ヘッドフォン買い漁りで散々堂々巡りしてきたので)高いキーボードをIYHしたい衝動をとにかく避けて、ありふれたキーボードでつかえることをめざした」とか、「(姫踊子草制御配列の麻薬的な便利さに溺れてグダグダになった反省から)制御配列は一切文字面に入れないように規制したこと」とか、「(スペースキーをバンバン叩いて痛い思いをした反省から)どう頑張っても叩けないように、親指位置をD下とK下基準にしたこと」とか……無茶苦茶ニッチ過ぎる需要を満たすために『かえでライティあすか』を作っています。
 これらの条件のうちどれか一つでも外れている配列って、私にとっては【短期的には速いかも知れないけど、長期的に見るとその配列を捨てて別配列を覚えなおす必要性が出て、結局速度メリットが生かせなくなる】ってゆー風に捉えています。
 #……って、↑の悪文さがひどすぎたorz。


 よく訓練したタイパーさんにとっては「自ら編み出した特殊な指運びの最適化を生かせない配列はダメ」かもしれないし、そうじゃない人にとっては「標準運指のままで(以下略)」だろうし……とか、人によって条件が違いすぎるところも、[速い配列]が一つには収束しない理由なのかも。
 あとは、打鍵速度と入力法の関係も重要か。36.8秒(375かな/分)を超える入力速度を出すにはソフトウェア面の制限があって、なかなか思うように行かない……けど、その閾値にひっかかる速さかどうかってのも重要なポイントだし。
 #まぁ、ひっかかってなくても「たまには同時打鍵じゃなく、逐次シフトでパタパタ処理してもいいんじゃね?」って思ったときなんかに、無切替で移行できたりすると、これはこれで便利だったりもするのだけれど。


 条件は人によっていろいろ異なるはずだから、なかなか『誰にとっても速い配列』ッてのは一義に選び出せないと思う……けど、今はそれをとりあえず放置してでも「使い手さん自身にとってもっとも速い配列」ってのが、それぞれのユーザーさんごとに見つかるといいですね。

*1:これは、「ささもとさん」から頂いた宿題でもありました……宿題、ちゃんと解きましたからッ!