AZIK/ACT/JLOD〜行段かな〜ハイブリッド配列〜かな配列あたりの図示を試みるテスト。
……↑にもある、昨日の話の続き。
azukiさんとmikadoさんから頂いたコメントを読んでいたら、こーゆー分類も必要かも……と思ったので、ざっくり書いてみました。
行段かな系を使おうとする人にとっては「行段構造という名の補助輪に対して、どの程度依存できるか」ってのが、打鍵数よりも重要そうだ……って考えて、上図では打鍵数を含めず【定義数×行段補助率】ってグラフにしてみた。
どうせ「拡張定義化でも、縮小定義化でも関係なく」新配列系では打鍵数を減らす方向に調節してる……のだから、これのほうがより実情に近いんじゃないかと思う。
……と、こうすると、3つのタイプがあって、それぞれに「異なる方向に進化してる」って解釈できる。
利点と欠点のごった煮 | ←はあなたにとって必要? | 普通ロマかな | 行段整理ロマかな | 拡張ロマかな | かな化圧縮ロマかな |
---|---|---|---|---|---|
コンパクト定義で覚えやすい | ?? | △ | ○ | × | ○ |
行段ルール定義で覚えやすい | ?? | △ | ○ | △ | × |
打鍵数の少なさ | ?? | × | △ | △ | ○ |
こーゆー構成になっていて、このなかから『自分にとって必要だと思うところには拘っていて、自分にとって要らない部分には拘っていない配列を選ぶ』と、自分にとっては利点ばかりで欠点なしの入力法が選択できる……と。
これを、昨日の記事にくっつけると、もう少し汎用的になるかな……。
こうして表をどんどん大きく作っていって、「標準ロマかなとは、真逆の性質を持つもの」とかを抽出していくと、『ハブ配列として、何が使えるか』ってのが見えてくるかも?
……で、この手の表を作るときの、ポイント。
左上のセルは、必ずこう書くこと。
利点と欠点のごった煮
「特徴」って書くと、利点なのか欠点なのかについて議論とかするのがメンドクサイ……ので、いっそのこと「ある特徴が、ある配列作者にとって、利点もしくは欠点と認知されている」ものを、実際には利点か欠点かなんて関係なしに、どんどん追記していく……と。
それが「自分にとって利点」なのか、「自分にとって利点じゃない」のかを決定するのは、他の誰でもない「使い手自身」ってところにピンと来てもらえるようにするには、『利点と欠点のごった煮』ってゆー、スマートじゃない語のほうが、かえって認知しやすいのかも?と期待してるところ。
そしてその右隣に書くセルは……もちろん決まってる。
←はあなたにとって必要?
「あなた自身にとって、それがあるといいか/それがあると困る」とかゆー点について、必要か否かを書いていく、と。
判定方法は、昨日の記事の考え方そのままで行く。
……って、これってwikiでやると厳しそうだなぁ……。
google spreadsheetあたりで「自由に弄れるシート」と「backupシート」を公開して、誰でも自由に追加出来るようにする……とか、そーゆー方向で攻めるほうが、皆にとってやりやすい……のかなぁ。
ここのあたりは、またいくつか手を考えて見たいと思う。
google spreadsheet だと、こんな感じ、かなぁ。
- ○は「+1」、△は「0」、×は「-1」として、皆で特徴を「特徴シートの特徴セルに」に打っていく。
- 必要は「+1」、やや必要は「0」、不要は「-1」として、一致度を調べたい人が「回答シートの回答セルに」答えていく。
- 「特徴シートの特徴セル×回答シートの回答セル」の値を掛け算して、その結果が「回答セルの特徴シート」にでるようにする。で、配列名の直下には「回答セルの特徴シート」にある、その配列の値を全部sum()で括って、一致度として表示する……こうすると、プラスが大きいものほど「自分にとって利点が多く、気にならない欠点しかない」配列だし、マイナスが大きいほど「自分にとって利点が少なく、欠点の多い」配列だ……って事が解る。
……とかとか。
この方法だと、「意図に関係なく、どれかの配列が常に高評価になる……とかいうことが、原理的にありえない」から、下手な工作をする余地はなくて、結構信頼性を確保出来るんじゃないかな、と。
どんな回答をしても関係なく「たった一つの○○配列使え」みたいな回答が出る……みたいなアホなことは起こりえないし、それでいて『ある特定配列の作者にとっては、作者自身が苦心して作った入力法が、もっとも高評価となる』という(当人の指さんにとっては)アタリマエのことを、(なんら世間様と衝突することなしに)組み込むことが出来るはずだし。
……やっぱりこの方向性がベターかな。
もうちょっといくつかの例を出しつつ、実験用にgoogle spreadsheetでやってみるべきなのかも。
俺様配列だけを熱烈プッシュしたいんだ!ッて人にとっては、相当にムカつくものが出来るはず……だけれど、むしろそれが狙いでさえもあると言うか、そんな俺様の事なんか知った事じゃネェよ、っていうべきか。
どっちにせよ、「未来のユーザー様」の方向を向かおうとするなら、「その対象者自身にとっての望みに、より近い配列が【目に飛び込んでくる】ような仕掛けにしなきゃいけない」と思う……こーゆーのも「見える化」の一つかな、と。