禁煙外来、1回目。「チャンピックス(CHAMPIX)」という薬を渡された。

 どうせろくな薬もなくて、「(役に立たないニコパッチだけで、あとは)努力、根性、気合」で治せ!みたいなことになるんだろうなぁ……と思っいてた思っていた、のだけれど。
 去年の上旬に飲み薬が認可を受けて、その後特に問題もなく来てるらしく……今回はそいつを試してみることに。

 右側の青い薬が、禁煙補助薬の錠剤本体。こいつは保険適用範囲であと10週間分出る*1
 真ん中の黄色っぽい薬は、導入期間に飲むための小容量錠剤……と。
 黄色いのから始めて、1クールで禁煙に持っていこう、という管理方針らしく。


 ……で、こいつは「薬だけで治すッてわけじゃない」ところが面白い。
 投薬開始時に、医者から禁煙手帳*2を渡される……のだけれど、こいつの出来が良い*3
 この薬は「魔法の治療薬、なんかじゃないよ」って言いつつ、「喫煙衝動を和らげる効果」と「喫煙行動を規制する効果」があることを示している。
 このパンフレットと薬とを見比べると、たぶん「チャンピックス」の管理方針ってのは「心の準備をするための期間」を、わざと設定しているように思える。それと時期をあわせて「薬の副作用が急にはこないように」半量投薬の期間がある……のだけれど、このあたりは喫煙行動が「ココロと行動の両面に関わっている」ことを、よーくわかってる人たちが設計しているんだな、と感じた。
 

 こういう「インターフェース」に気を遣ってくれる薬(ッてゆーか製薬会社)ってのは、個人的には初めてなので*4正直驚きました。
 薬自体も、ダブルブラインドテストの比較で20%程度成功率を押し上げる効果があるみたいだし、今回はこれにチャレンジしてみても良いかな、と。
 #電子タバコと比べて「行動を代替する効果」が高ければ、たぶん電子タバコを捨ててこっちで本格的に行くと思う。

*1:自由診療扱いでもよければ、その後も診察を受ければ処方してもらえるとか。以前、「過活動性膀胱」ってゆービョーキで医者にかかったときは、結局1年強かけて「薬探し&長期連用」してきただけに、今回もたぶん似た状況になるんだろうなぁ……という気はする。

*2:製薬会社が作ってるやつと、各病院が独自に作るものとがあるけど、ここで言うのは製薬会社が作ってるほう。

*3:全31ページ中、p.5,15-16,18,20,22,24,26,29はよく出来ていて、残りのうち8ページは記録用領域。

*4:年配者向けだと「錠剤のサイズを大きくする」とかいう対策が既に行われているのだけれど。