飛鳥カナ配列と、私と、かえであすか。趣味と、私と、仕事。

(注意:この記事は、2008-10-02に記述した後、下書きとして眠らせていたものです……。)


 今後、日記を書ける時間が減るかもしれない……ので、とりあえずまとめっぽいことを書いてみようかな、と。


 かえであすかは、日本語入力法です……って、それは(そう名づけたのだから)当たり前ですね。
 そして、かえであすかは、【動作という結果】に対して影響する【配置という原因】について考えるための、ヒント集でもあります。
 私の「仕事に対する考え方」と「けん盤配列に関する考え方」というのはものすごく良く似ていて、基本線はほぼ同一という感じです。
 かえであすかには、「私の仕事のやり方」が、そのまま滲み出ている……のかもしれませんし、もともとかえであすかは「仕事での考え方が反映された」ものだということも出来るでしょう。そして、かえであすかの考え方は、再び仕事へとフィードバックされている……と。
 そういう意味では「かえであすか=趣味と仕事がごっちゃになったもの」ということになりそうです。


 かえであすかが目指したのは、「基本は飛鳥、でも……もうすこし低頻度利用で使えるようにしたい」というところ。
 私が使うように「2千文字/日」とかの利用頻度でも配列維持コストを掛けずに済み、なおかつ飛鳥らしさはなるべく残していきたかった……という感じです。


 行動の効率を良くするための方法としては【やる気を出してがんばること】と【やる気の有無に関係なく手順側でどーに化すること】の2つがあります。
 私は前者に頼りっきりで行くのが絶対にイヤ(後者で処理できることは後者で処理して、残りの部分に対して集中して前者の方法を適用したい)なので、けん盤配列側については【まずは後者で対処する】方向がいいのではないかと考えています。
 前者だけで行くと【効率が悪いままがんばる】ことになって、ミスが増える&無駄に疲れることになりかねません……これはどう考えても後者の方法で手順を練り直してから【効率がよい状態に置き換えてからがんばる】ほうが、ミスが増えない&行動の有効率が上がるので、結局は後者の方法を採用する必要が出てくるわけで。


 このとき、どういう状態をもって【十分に効率がよい】とするのかは、各人の解釈が分かれることは既に承知している……のですが、個人的な考えとしては【発声とn-gramのそれぞれに対して十分に忠実な僕であること】さえ満たされていれば、それをもって必要十分と見なしていいのではないかと考えていたりします。
 思考はまず言語化前の混沌としたイメージから始まり、言語的な明示的表現レイヤは音声的イメージを経由するのですが、それをコンピュータへと入力するためには(漢直系という例外を除けば)結局はかな文字を経由して、さらに指と鍵盤とIMを経由してアプリケーションへと導入する必要があることを考えると、「発声」と「n-gram」のうちどちらかに比重をおくよりは、両者が大体均衡になるようにするほうが、私自身が持つバランス感覚に対してはしっくり来る様に感じています。
 この絡みで考えたとき、JISかなは(たいした不満もなく3年も使ってきた上で言うのは変なんですけど)n-gram関連がちょっと厳しいかなぁ……と。ここで仮に新JISかなが普及していれば、私にとって「かえであすか」は必要なかったのかもしれません。

 私が「変化そのもの」よりも「変化のための環境作り」に関心を持つのは、結局のところ「全ての行動は、周囲の環境に光を当てたときに出来る、影のような存在である」と考えているからなのかもしれません。
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080921/1222007506 )

 もともと「行動とは【物の配置】に光を当てたときに出来る、影のようなもの」だから、図形文字キーの配置によって「行動」が左右されてしまうのは、さほど不思議ではないのかも。
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080920/1221921336 )

 けん盤配列における配字位置やシフト構造は、そのまま【影の大きさを決める】ということが、とても重要だと思います。
 これは仕事および作業でも全く同じ……とくに作業では効く部分が大きいと思う。
 わずか片道1歩の無駄を放置するだけでも、年間労働日数250.7日×実行人数×実行手順数を掛け合わせたらとんでもないことになる(しかも、これは改善してもしなくても、同じ分量だけ疲れるという、非常に厄介な問題をはらんでいる)わけで。


 無駄・無理・ムラを取ることができれば、「労働強化の被害に遭わず、全く同じ総労力のままで、その分だけ自動的に速く仕事が終わる」ので「無駄に疲れるような被害を防ぐことが出来る」わけで……それがあって始めて「短い時間で完了するからこそ、それを前提にした高いパフォーマンスを発揮することができる」という結果を生むはずです。
 単位時間当たりの作業量を減らすことは出来ないけど、せめて「明らかにやる気の出ない、無駄だとわかりきっている作業をやることによって、パフォーマンスの基礎となるモチベーションを阻害してしまう」事だけは全力で回避したいなぁ……と。
 いずれにせよ、「モチベーションは意識して持つこと」よりも、「モチベーションが自然に湧き出るような環境を整備すること」のほうが、実際には重要になるのかもしれません。
 私の場合、「かえであすか」はモチベーションを沸き起こすようなものとしては作用していない気もする……のですが、これはたぶん私が「根っからのずぼらな性格だから」に起因しているのだと思います^^;。あとは、もともとけん盤配列には「単位時間内での速さという方面での変化がおきにくい」ことも影響していそうですけれども。
 このあたりは「飛鳥式?改善法」がどこまで通用するかわからない……のですが、じっくりと検証していきたいところです。


 ……この先、どの程度日記を書く余力が残るのかは解らないのですが、まぁ……なるようになるでしょう^^;。