Re:レス - Libraria 配列一壺天

(折り返し:レス - Libraria 配列一壺天)


 ketttさんから、【動画ならGYAO!ストア】というのを教えていただきました。
 最近のアニメについてはたまーに見かけるだけなのですが、デジタル化の波はすっかり浸透していて、その中でも「デジタルの手軽さを優先して手抜きに走るタイプ」と「デジタルの省力化を使って緻密さを生かすタイプ」の二方向に分かれているような感じで……この「イヴの時間」は、ほぼ後者寄りッぽく仕上げつつ、あまり気にならないところでは前者も使う……という風に、うまくコスト配分しているみたいです。
 特に、視線をどこに向けさせたいのかを意識して製作しているらしく、静かな動きのなかにいくつかの仕掛けを入れ込んでいる姿が面白いですね。
 一見黒板風に見える緑/蛍光の電子ペーパー(いや、あれは有機EL系を想定している気も)とか、照明系/店舗名看板の同期ノイズとかを再現してるあたりに、芸の細かさ*1を感じてみたり。
 それと、音声品質がデジタル放送を前提にしているのか、かなりきちんと作りこまれてますね……意外なことに、

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

JVC HP-FX500 カナル型イヤホン

がとても心地よく聴けて、一番これにマッチしていました。このイヤフォン、もしかすると「WMAもしくはAACの圧縮音源を聴くために」作られたのかもしれないですね*2


 ……さて、番組自体について。
 ロボット三原則に「嘘をつくな!ッて話がない」というあたりを柱にして、うまく話が組み立てられています。
 アンドロイドに接続して使うモニタ端末が「ケータイ」だったり、命令の聞き取りについてミスをする(これが認識ミスなのか意図的なものなのか……を現状では読み取れなかった)ところとか、案外と身近なものを取り込んでいる……というのは、現在からそう遠くはない未来を連想させてくれるので面白いですね。


 アンドロイド技術自体はそう簡単には完成しないだろうと思うのだけれど、この作品を見た世代が「どういうロボットを夢見て、どういうものを作り出していくのか」というところを考えると、色々な用途が想定できそうですね。
 こういう想像力をかき立てる作品というのも、たまには見てみるべきなのかなぁ……と。

*1:はじめは変換ミスかと思ったのだけれど、変換ミスならああいう風に1周期じゃなくて、2周期のノイズが重なった汚いパターンを生成するはず。

*2:……ってゆーか、今更気づいたのかよ!とか言われそうですが^^;、もともとケーブルが短くて「携帯プレーヤ向け」を想定しているのだから、それのためにチューニングするのは当然だということで……。