親指シフト関連製品を、メーカーさんにとって「魅力的な利益構造を持つもの」とするためには何が必要なのかを考えてみるテスト。

(言及:Re: 祝・FMV-KB232発売(@たやましんやのたやましんや的生活))


 「持続的な環境を維持するための投資」という意味合いで考える場合、いっぺんに同じものを複数個買うというのは、あまりお勧めできないところがありそうです。


 非受注生産なものを売るメーカーさんの生産計画がどうなっているのかは判然としないのですが、メーカーさんにとっていちばん理想的なのは
・新製品を作れば必ず売れる、ということ。
・需要に下方変動がなく、コンスタントに売れ続ける、ということ。
の2点にあると思われます。
 メーカーさんにとって重い負担となるのは、主として生産計画のばらつきによる「余剰人員を必要とする事による流動的人件費&付帯教育費の負担」と「材料および製品を長期在庫することに伴う管理コストの負担」にあり、これらは「製品の出荷数」ではなく「製品の需要変動率」に連動する特性があります。


 製造者と消費者の両者がWin-Winな関係を築くために注視すべきポイントは、【いくつの品物を購入したか】よりも、【どういうタイミングで品物を購入したか】にあるのかもしれません。
 非受注製品の価格はだいたい決まっているので「売り上げ」は数量に比例しますが、企業にとってはそれよりも「利益」の方が重要です……利益は「売れるタイミングによって変動してしまう」のですから、「持続的な環境を維持するための投資」を目的として物品購入を行うのであれば、メーカー側の生産計画が平準化出来るように、購入者側でも購入計画を平準化してしまうのが理想です。


 たとえば、Mixiには親指シフト関連のコミュニティがあるそうですから、そういった場所を活用して「平準化購入のための、購入番割表を運用する」などといった方法をとることは出来るかもしれません。
 「番割表を組んで強制購入……というのは大げさすぎる」という場合は、単純に「購入報告」をするための掲示板を作るだけでも、ある程度の効果は上げられそうです。


 結局のところ、「いかに安価な内部コスト(=大きな利益)で製品を作ることが出来るか」というところにフォーカスすることが、どうしても必要になってくると思われます。