はじめは「うわっ、インチキくせー」……と思った、のだけれど、技術屋魂を垣間見ることができたところは大きな収穫だった。

 プロケーブル関連スレッド経由で。
 【http://www.vitalsound.biz/
 勝手に造語することが許されるならば、つまりは「エレアコ変換」をするデバイスを売ってる……と。
 嘘偽りない感想を述べると、まさに「唯一つのページを除いては」タイトルのとおりでした。


 ただ、一つだけ、とても気になるページがありました*1
 【http://www.vitalsound.biz/greeting/profile.html
 方向性としては、SONYのかないまるさん他が取り組んでいるのとほぼ同じ……なのかな。
 「電気の領域で片付かないことは、物理の領域で片付けるべき」というのは、疑いようもなく当たり前の話ですし。
 秘密主義についてはKFCと同じようなものだし、ここは特に引っかかるところはなし、と。
 全部が全部このページの調子だったら、私は速攻で申し込んでいたと思う^^;。
 そういう意味では、ページの作り方が「もったいない」気がしますね……うーむ。
 #けん盤配列にも「現状ではきちんと測定できていないことばかり」という部分があるから……音響用の物性系部品に関する解説を書くとなると、このページのような書き方になってしまう理由というのは納得できるんですよ。他のページは別としても。


 唯一引っかかるところといえば、「試聴用機器を用いた評価についてはネットに上げるな」というところ。
 そして、そうであるにもかかわらず「全額返金保証をしている(買って書く分には支障がないらしい)」……と。
 なぜこういう「ややこしいこと」になっているのかがわからないのだけれど、ふつうネット上では「(公式サイトのフィルタリング済みレビューではなくて)ふつうのBloggerによる、試聴用機器に対するレビュー」がブームの火付け役になるはずだから、そういう意味ではもったいないなぁ……と思う。


 価格帯から行くと、「フルセットの50万円弱で、最後まで面倒を見るよ」ということらしく。
 買ったあとから散々振り回される……という可能性があるのかどうかは解らないのだけれど、「あの機器がないからダメ」「この機器を追加しないとダメ」とかいう振り回し方をする販売方針ではなさそうだから、それこそ「ケーブルで50万」という見方ではなくて「ケーブル+ノウハウで50万」ということかな。
 このあたりは「ふつうのbloggerさんによるレビュー待ち」か。

そういえば。

 似非インターフェース屋な私としては、「ポン付けできる、調整済みのコンポーネント」の登場に期待したいところ。


 【http://www.vitalsound.biz/story/story2.html
 販売品目が「インターフェース」である限りは、この構造類を機器に内蔵して「プリメインCD/DVDレシーバ」のような製品を製作することも、原理的には可能なはず、ですよね。
 または、極端な話、19インチラックに複数の機器を納めて、このケーブルでつないでやれば「プリメインCD/DVDレシーバ」のような製品は作れるべきですし。


 あるいは、そこら辺の家電店で売ってるような「2〜3万円の廉価な売れ筋コンポ」との組み合わせで調整を済ませた上で、【ケーブル類の販売価格+廉価コンポの定価】での提供を開始してみるとか。

もうひとつ。

 【感動の音を体感する会!
 ……これを読んでいて、思い及んだのは↓。

俺が、つくる! (中経の文庫)

俺が、つくる! (中経の文庫)

 たぶん同根だと思う。blogって、隠そうとしても隠し切れないくらいに「その人の性格」が素直に出るから……。
 「わかる人だけわかってくれれば、それでいいよ。」と……ふつうにそういうことを言える人が、俺は好きだよ。

というわけで。

 オーディオ方面への投資*2については、(たぶん)いったん中断します。
 「プロケーブルスタンドの検証をするよ〜」って宣言した手前、こう前言を翻すのはどうかと思った……のですが、同blogを読んでいて、「検証のための労力を、何に振り分けるか」ということについての再検討が必要に思えてきましたので。


 #というか、けん盤配列が進むべき道というのも、もしかすると同様にあるべきなのかも……と。けん盤配列における「肝心なところ」が何か、という点についても、同様にして「実験を通じて検証する」ことを繰り返すべきなのかも。

おまけ。

 ○○の会、で思い出した。
 【ミラクルジェットオフィシャルサイト
 昔は「ミラクルJETを普及させる会」とか何とか言うページが細々と存在していただけだったような気がする……のだけれど、ぶじに軌道に乗ったみたい。
 こいつは(買った当初のみならず)今でも活躍中。

*1:たぶん、同ページがなかったら、この記事のタイトルは【「うわっ、インチキくせー」……と思った。】になっていたと思いますし、同氏のblogがあるかどうかを探すことすらしなかったはずです。それぐらいに「雰囲気」が違っていました。

*2:「回収できるとは思っていない」という意味で、まさに「資金を投げる」行為。