「かえであすか」をタイムシフト方式で入力している……のだけれど、だいぶ勝手が違うので戸惑っていたり。

 「タイムシフト方式」というのは、文字キーを少し遅らせて送出することによって「相対的に、シフトキーが早く押し離しされたように働く」シフトの仕掛けに対して名づけている名前です。
 たとえば、HDDレコーダを使って「録画している最中から、録画している部分を追っかけ再生する」という操作のことを「タイムシフト再生」や「タイムシフト試聴」といったりしますね……あれと似たようなもので「シフトキーを押す時間軸と、文字キーを押す時間軸とを、ソフトウェアの力でずらしてやる」わけです。

 この挙動は、まるっきり同じ……というわけではないものの、以下のように設定してやることで、繭姫においても再現することができます。


 飛鳥カナ配列について、最近やり始めた……という方がいらっしゃるのかどうかは解らないのですが、いまから3年ほど前に、飛鳥で使われている「同時打鍵+連続シフト」について、こんな問題が出ていたことが、今でも忘れられずにいます。

 もしかすると、そもそも「同時シフトとシフトの連続とは、同時に有効にしてはならない」のかも…そうなると、わざわざ鈴見咲さんに「修正」していただいて、綺麗に同時連続シフトが掛かる状態になった事が、かえって原因となってしまったのかもしれません。
 「使っている人が言っている仕様には合致したけど、実はRayさんがやっている仕様には合致していない」なのかも。


 …と、ここまで考えていくと、姫踊子草の挙動は間違っているのではなく、「姫踊子草の挙動は、今と昔のどちらも正しい」のであって、実際には「切り替えスイッチを付けて、ユーザーさんが静的にどちらかを選択する」方が良いのかもしれません。
 本当ならば動的に(自動的に判定して)挙動が変わってくれれば良いのかもしれませんが、どんなキー入力ストリーム(orキー入力タイミング)をもって挙動を切り替えるか?などという点については、まるで上手い手が思いつきませんし…。

(from シフト残りの犯人をぐだぐだと 思考 してみるテスト。 - 雑記/えもじならべあそび )

 3年前の当時には「ソフトウェアの力を使わないとどーにもならない」と思っていた……のですが、いざ3年も使っていると、「ソフトウェア補正なしで、打ち方がそういう方向に慣れてしまった」ということもあり、いわゆる「繭姫が普通に実装している同時打鍵+連続シフト」で打てるようになっていました。


 ……いや、実際には違うな。
 「(慣れることによって可能となる)繭姫が普通に実装している同時打鍵+連続シフト」で打てるようになって、その操作癖のせいで「(慣れていないときに良いはずだとおもっていた)タイムシフト方式」では打てなくなってしまった……と、そういうことなのかも。


 「長く使い込んだときに使いやすいこと」と、「始めて使ったときでも使いやすさを実感できること」を両立できる……のかどうかは解らないのですが、いわゆる「同時打鍵方式」というものには、なんらかの「始めて使ったときでも使いやすさを実感できること」を妨害する要素も含まれているのかなぁ……などと考え始めていたり。
 「ソフトウェア的に」どの文字をシフトで修飾するか……というのを切り分けていくという操作をやりまくると、そうではない「もっと単純なシフト方式」との使い分けをする上で、時としてひどい混乱を生む可能性があるのかもしれません。


 こういうのは「連続的なシフトを有効にしているからこそ」問題になるのか、それとも「そもそも同時打鍵方式自体が持つ」問題なのか……というところについては、もうすこしじっくりと打って確かめてみる必要があるのかもしれないですね。

最近多い誤シフト。

 とくに、「が」を出そうとして「っ」が出てしまう&「、」を出そうとして「ょ」が出てしまう……とかいう、両手同時打鍵における文字キー打鍵の遅れが目立つようです……が、これらは「同時打鍵許容時間が短いから」出ているに過ぎず、そこは同時打鍵許容時間&要重複時間を調整する方向で対処すればよさそうです。
 ただ、全体的に他にも同時打鍵ミスがあって、それらが何を原因として出ているのか、というところについては、まだきちんと把握できていません。