【アンバランスAC100V→バランスAC100V変換用電源トランス】メモ。

(過去:(メモ)AC100V 中点接地 - Google 検索。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:近い将来、オーディオ用途には「低圧配電系統における全段平衡電力転送」が【必須】になる……のかも。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:トランス自組メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:今回見積もり依頼をしている「二次側中点接地式の絶縁トランス」は、いったい何のために作ろうとしているのか。 - 雑記/えもじならべあそび)


 ……ノグチトランスに発注した例のトランスが、どうやらさっぱり到着する気配がないらしく……今週末はそれで過ごす予定だったので、ちょっとがっかり。
 そういえば、中点接地というのは古くから使われているよなぁ……と思ってみたり。

  • ふつうの半導体アンプでSTAXイヤースピーカーを鳴らすための昇圧トランス(プッシュプル真空管アンプ用トランスを逆使いして、二次側センタータップを直流的に接地して使う)。
  • ふつうのプッシュプル真空管アンプ(センタータップは+B電源に接続されているのだけれど、パラでコンデンサが対地挿入されていて、交流的にはセンタータップがアースされている)。
  • 真空管アンプのうち、直熱管のカソード(両極から固定抵抗器や半固定抵抗器を通して、アースに落としている)。

 ……って、最近の事例が思いつかないのはなぜだろうorz。


 いずれにせよ、【アンバランスAC100V→バランスAC100V変換用電源トランス】については、とりあえず【中点接地】と【ニュートラル側接地】の両方をスイッチ切り替えで試せるようにしておいて、じっくり検証していきたいところ。


 【アンバランスAC100V→バランスAC100V変換用電源トランス】が「後続機器内蔵のトランスに対して静電気を充電しない」ように働いてくれれば、基本的に実験は成立する*1……とすると、わざとアースを接続しないように2P変換コンセント経由で配線して、他の機器との接続もすべて切り離しておけば、デジタルテスタなどで電位の浮き具合を計測できる……のだろうか。
 これに【プロケーブルトランス】をくみあわせれば、200Vからの降圧にも……って、一度こういうトランスで【アンバランスAC200V→アンバランスAC100V変換用電源トランス】をしてから【アンバランスAC100V→バランスAC100V変換用電源トランス】に接続するよりも、はじめから【アンバランスAC200V→バランスAC100V変換用電源トランス】で接続してみたいところかも(現物は存在しないけど)。


 とりあえず、【プロケーブルトランス】が「なるべく電源ラインからの静電気を、自身のトランスにかからないようにしている(だから、疑似バランス受けできる200V受電と、アンバランス受けになる100V受電では差が出る)」のかなぁ……などと考えていたり。
 このあたりを組み合わせると、室内に接地するべき理想的な【(疑似)バランスAC200V→バランスAC100V変換用電源トランス】の仕様というのは、「100V系を該当トランスから引き出さないと決めて、『3φ6600V→1φ200V』専用柱上トランスを敷地内に接地した上で」次のようなかたちになりそう。

  • 一次側(R=Posi-AC100V/S=Neutral(NC)/T=Nega-AC100V)……(この絶縁トランスに静電気がたまらないように)1φ200VのR極とT極を受電。S極は(柱上トランス側ですでに接地されていて、絶縁トランス側で再接地すると差電圧に応じた差電流が流れてしまうので)接続しない。
  • 二次側(R=Posi-AC50V/S=Neutral(Earth)/T=Nega-AC50V)……(後続する機器の絶縁トランスに静電気がたまらないように)1φ100VのU極とW極を送電。V極は*2接地する(後続機器内部の絶縁トランス一次側について、どこかのポイントが接地されているとしゃれにならないのだけれど、ふつうそんな設計はしない)。

 ホントはバランス接続な音声ラインのように「送り側&受け側ともにシグナルグラウンドは接地」とするべきところなのかもしれないけれど、電力系でそれをやってしまうと「漏電したときに洒落にならない」し、「柱上トランス二次側はすでに接地されている」という都合があるので、結果として「どのトランスも、二次側中点のみを接地する」というのが、送り側となりうるトランスにとっての決めごとになりそう。


 うーむ……空想だけで実験できないというのはとてももどかしいから、はやく実験してみたいなぁ……。


 

*1:音質的に効果があるかどうかは解らない(静電シールド未満の効果しかないのか、劇的な効果が出るのかは、トランスの絶縁性能と静電容量に依存して決まってくるはずなので、基本的には規模が大きいトランスほど不利になる)けれども、安全性の観点からは検証済み……って、オートトランスで散々『痛い思い』をしてきた結果から、こんな変なことを考えつくあたりが、私らしいというか、アホらしいというか^^;。

*2:二次側を接地するときには、S極ではなくE極経由で、という条件が付く。もしも一次側のAC200Vについて、RS間やST間の100Vを利用しさえしなければ、本来はS極経由で柱上トランス接地を利用しても良さそうなのだけれど、敷地内に変圧トランスを付ける人なんてまれだろうから、そうではない人の使い方を考えると「S極経由接地」については問題が発生しやすいので、あくまでも独立でE極経由接地をするべきところだと思う。