「飛鳥カナ配列」と「新JISかな(JIS X 6004)」に関するメモ。
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そういえば、アクセシビリティ対応nicolaを連続シフトにして、繭姫側で「たいむしふと的な挙動」「タイムシフト的な挙動」を設定してやると、「シフト打鍵遅れ対応の親指新JISかな」と「アクセシビリティ対応の新親指シフト配列飛鳥」が、全く同じ「タイムシフト+プレフィックスシフト」でロジック共生できるのかもしれない。
2008年5月15日0:43:08追記。
……今度繭姫定義で書いてみようかなぁ。
ちなみに、「親指キーシフトな新JISかな」というのは、もちろん妄想ではなくて、原典ではもともとこれを理想形として(?)掲示していたような。
この方法を使うと、「MS-IMEでのロマかな」や、あるいは飛鳥カナ配列や小梅配列、はたまた月配列などで可能となるのと同じように、「小指シフトキーは英字入力用途(臨時の英字モード)に使いまわすことができる」というメリット(というかデメリットつぶし)ができます。
「かな系って英字入力モードにするのがめんどくさいしー」とか言われることが多いわけですが、小指シフトを開放できる配列(というか、かな入力用シフトキーを親指キーや文字領域キーに押し込むことができる配列)ならば、すべてこの手のルールが適用できます。もちろん、JISかな(JIS X 6002 かな)でも。
あと、ここで肝心なのは、繰り返しになるけど……「アクセシビリティ対応」をとる限り、「新JISかな」でも「新親指シフト(連続シフト系の親指シフト配列)」でも、結局必要なロジックは全く同じ「タイムシフト+プレフィックスシフト」だ、ということ。
もちろん、それぞれに別のロジックをとっても、普通に打鍵することはできる……のだけれど、「だれもが(それこそ1本指打鍵をしなければならない事情がある人でも)使えるけん盤配列」として、配列と共にロジックを定義するとすれば、結局収まるところは同じになるのかもしれない。
ちなみに、タイムシフトでシフトするべき必要時間というのは、たぶん40msec(1/25sec)位になると思う。それよりも時間を掛けると「こまがちらつかずに見えるように、映画は1/24コマで再生されている」というあたりと絡む話で、結構気になってくる人がいるはずなので。逆に、それでは短すぎるという人には、そもそも「シフトキー先押し気味で」と案内するべきところだし。
まず「シフトキーのプレフィックスシフト」については、それが小指のものはJIS規格に、親指のものは新JISの資料にしっかり書かれていたから、さすがにこれをいまさら特許がらみで持ち出そうとする人はいないと思う。
それから「タイムシフト」ロジックそのものと、「タイムシフト+プレフィックスシフト」の組み合わせロジックについても、同じく新JISの資料にしっかり書かれていたから、後出しじゃんけんよろしく変な特許が出てきたとしても、きちんと無効事由として立証できると思う。
……と、そういう意味でも「タイムシフト+プレフィックスシフト」というのは、採用したときに困った問題がおきるようなことが起こりにくい、かなりクリアな仕掛けだと思う。
しかし、なんというか……新JISかなを設計した渡辺さんって、こういうところまで考えた上で、あの資料を書いていたんだろうなぁ……と、思わずそう感じさせられるところがあったり。
規格としてのJIS X 6004が廃止されてしまったのは惜しいけれど、いい仕事をした方だというところは、いまでも変わらないと思う。