親指を曲げて親指シフトキーを押すのは「親指に負担がかかる」……?

(過去:行動分析メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(メモ)飛鳥カナ配列は「長時間の打鍵」に向くのか。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(メモ)親指シフトキーの「幅」と「高さ」。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:親指シフトキーの位置に関する言及のリストを作るべきか。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:NICOLA向き?ローマ字&旧JISカナ入力向き?「スペースキーを2分割する」案。 - 雑記/えもじならべあそび)


 飛鳥カナ配列スレッドにおいて、動画にからんで「親指の位置に絡んだ話」がありました……が、拝見していてちょっと不思議な気分でした。
 私が【このほうが楽だから、という理由でやっていること】について、それをそのまま【あれでは負担になるでしょ】といわれてしまうと、反論などする気がまるで起きなくて、それ以前に「ああ、こういうところも人によってちがうんだなぁ……」と思わされてしまうわけで。


 ちなみに、親指を握り気味にして打つというのは、ちょっとした理由があって行っています。

 基本的に、飛鳥では親指シフトキーを「多数回操作する*2」うえに「押しっぱなしで文字キーをたたく*3機会が多い」ので、親指シフトキーを押すときに「バチン、バチン……と叩くように押す」のは絶対にダメです*4。
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20071127/1196093900 )

*4:これでも大丈夫だよ!という方も、おそらくいらっしゃるとは思います……けれども、個人的に「親指でめいいっぱいシフトキーを叩く」というのは、ちょっと無理っぽい気がしています。
(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20071127/1196093900 )

 スペースキーやエンターキーなどを「勢いよく叩いてしまう」癖がある……というひとを見かけたことはありませんか?あれが成立するためには

  • そもそもそういう叩き方をしてしまう癖がある(=行動が記憶されている)。
  • そもそもそういう叩き方ができてしまう環境にある(=指を大きく上下動できてしまう状況が放置されている)。

という、2つの条件が必要になります。
 この場合、【親指を握り気味にして打つ】という動作を主とすることにより、上記条件のうち2つ目にある「環境」を規制することが可能となり(=人差し指や手のひらによって、親指の上下動量が自動的に規制される)、結果として「行動そのものを意識せずとも、行動は自動的に変わる」……という効果を生みます。
 この考え方自体は「単なる経験」から導き出されたのですが、その後「応用行動分析」という学問でも同様のこと(=行動が変われば結果が変わる、ということ)が有効だと示されていたので、コンセプトとしてはそう間違っていないものと思われます。


 もちろん、この【親指を握り気味にして打つ】という操作は、あくまでも【スペースキーやエンターキーなどを「勢いよく叩いてしまう」癖がある】という方が、親指を痛めてしまう可能性を減らすためには役立つ!というだけの話でして、そこについてお困りではない方にとっては、特にメリットの無い話だと思います。
 結局のところは【好きなほうで操作すればいいのではないでしょうか。】ということですね。


 ……って、タイトルのことを微妙に忘れてたorz。
 「親指を握り気味にして打つ」という操作は、少なくともここ3年近く「飛鳥カナ配列→かえであすか」とやってきた程度の感想で述べることが許されるならば、

 別に問題ないです。
 ……というか、ほんのわずかでも問題があったら、速攻で止めてますからぁ……orz。

という感じです。


 もともとは「私の悪い癖を、行動規制によって出ないようにするために」こういう方法をとりました。
 私が仮に「親指を伸ばし気味にして打つ」という操作をしてしまえば、結局は悪い癖である「親指で親指シフトキーをバンバンと叩いてしまう」という癖が出てしまい、親指を痛めてしまうことは明白ですから、そういう操作に逆戻りする可能性は、たぶん永遠にないと思います。
 私は「よく検証されたのかどうかもわからない常識」にとらわれるのは好きではない性分なので、自分で使いやすいと思える方法を探してから試すようにしています。
 その結果として、私にとっては【親指を握り気味にして打つ】ほうがラクであり、かつ安全である……と、そういう結論を得たわけです。


 ちなみに、この手の考え方は「ケータイ用の入力法」でも同じようにしています。
 ケータイ用の入力法でも「(かえで携帯配列よりも)打鍵数が少なくすむ方法は(作って検証済みのものがあるので)確実にある」のですが、けん盤配列というのは打鍵数だけで決まってくれるような単純なものではないようで、運指距離・運指範囲・シフト方法など……って、書いていると(改善案が頭の中を渦巻いてきて)頭が痛くなってくるので、このネタを書くのは止めておきますorz。