けん盤配列スレッドメモ。
(未来:【4月1日終了直前】JIS X 4064について、2009年度改定に向けての公式レビューが開始されたようです。 - 雑記/えもじならべあそび)
下駄配列スレッド経由で、「読点の誤打可能性が実用上のネック」という話が。
もう少しこういうデメリットが見えてくると、【初期導入段階で確認するべき「下駄配列」で気になるところのリスト】が作れるのかもしれない。
欠点リストが出来上がって、「その欠点部分が【初期導入段階のあなたにとって】気にならなければ、のちに練習を続けてすばやく入力できるようになった時に、あなたにとっての快適さを約束できますよ!」と言い切れる……となると、さらに下駄配列を試そうとする方にとって「爆弾をよけて最短習得する」ための、よい情報を提供できそうな気がする。
1スレ目でこの手の欠点リストが生成できた場合には、2スレ目用のテンプレートに
下駄配列では、以下の欠点が確認されていますので、まず初期練習時にそれが気にならないかどうかを確認しましょう。
あなたにとってその欠点が「気にならない欠点」だと感じられた場合には、そのまま練習を続けることで、下駄配列の持つ「メリット」の部分を、十分に享受することができるわけです。
あなた自身にとって【気にならない欠点】と【気に入った長所】を併せ持つ配列を探してみませんか?下駄配列は、そんな希望を持つ方にささげる、数ある候補のなかのひとつなのです。
……といったこととともに、それまでの欠点リストを列記すればしてもらうとよいのかも。
こういうところは「単独配列用スレッド」らしく、工夫してみる価値があるのかも。
- どの配列にも欠点はあります。欠点のない配列なんて存在しません。
- そして、その配列の欠点が「あなたが感じ取る欠点」になるかどうかは、あなたが確かめてみないとわかりません。
- その配列の欠点が「あなたにとって気にならなくても」、その配列は「世間様にとっては」よい配列であることを保証してくれるわけではありませんので、その点を忘れて人に薦めるのは得策ではありません。
- その配列の欠点が「あなたにとって気にならなければ」、その配列は「あなたにとっては」よい配列であることを保証してくれるでしょう。
- そして、その配列の欠点が「あなたが感じ取る欠点」になるかどうかは、あなたが確かめてみないとわかりません。
- どの配列にも長所はあります。長所のない配列は、たいてい公開されないものです。
- 「あなたにとって不快ではない」入力法であれば、配列設計者が配列に組み込んだ「配列使用者にとって快適である様に仕組んだ仕掛け」によるメリットを、最大限に享受できるはずです。
……と、そんな感じだろうか。
けん盤配列を宣伝する場合においては、
- (練習初期の人にとって気になる)欠点情報を先に提示し、【その配列が持つ欠点を気にせず使うことができるかどうか】というところを「実際に試しつつ」(←ここ重要)確かめてもらう。
- (練習中期〜後期の人にとって気になる)利点情報をその後に提示し、【(その配列の欠点が気にならない人にとっては)その配列が持つ利点が、練習後にどう生かされるか】というところを、練習前〜初期練習時から把握できるようにする。
という2段構えで行くと、【練習しようかどうか迷っている方にとっては】よい情報、ということになるのかもしれない。
#というか、1980年代時点からこういう視点でけん盤配列について語られていれば、今のようなグダグダはとっくの昔に過ぎ去っていたような気が……どんだけ遠回りさせられてるんですかorz。
うーん、この方法で「かえでレフティあすか」「かえでライティあすか」を表現しようとすると、飛鳥カナ配列からの差分として
- 打ちやすさをいくらか犠牲にしてます。
という欠点情報を付加して、
- 低頻度濁音&半濁音の忘れにくさを強化してます。
という利点情報を付加して、後は飛鳥カナ配列の方法に準じればよい……と、異版配列の場合はそういう差分情報を提示すればよいのだろうか。
オリジナルの飛鳥カナ配列であれば、それ以外の
- 親指シフトキーとして使えるキーを2つ確保しないといけないので、その分キーボードを選びます。
- 専用のエミュレータが必要なので、環境構築では苦労する場合があります。
- キーボードを強く打鍵する癖があると指が痛む恐れがありますので、各指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
- 他の指にかけていた負担のうち一部を親指へと移動しているので、親指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
- 親指キーを押しっぱなしにする操作があるので、押しっぱなし操作で指が痛まないかどうかを確認する必要があります。
- 右利き用と左利き用の2種類が別々に用意されているので、どちらを使うかを決める必要があります。
- 全てのカナを覚えないと使い始めることができないので、増田式練習法やシャドー50音式などの練習法で「とりあえず一気に指に覚えさせる」必要があります。
- 低頻度かなを指が忘れてしまう場合があるので、忘れてしまった場合にはそこで練習しなおす必要があります。
- 右手の運指範囲が広め(「@」と「:」も文字入力に使う)なので、その点について確認する必要があります。
という欠点情報を先に示して、この部分をまず確認しつつ評価打鍵をかねて練習してもらう……と。
#こういうところでは、まさに「評価打鍵」ということばがピタリと来るように思う。
それに続けてRayさんが書いてきている利点情報や、利用者の感想などを書く様にすれば、
- ステップ1:欠点情報が「利用者本人にとって」気になるかどうかの判断は、利用者自身に評価打鍵で確認してもらう。
- ステップ2:利点情報は「その配列が持つ欠点が、利用者自身にとっては気にならない」という場合にのみ配列が使われるので、結果として成立する話だ……ということになるので、欠点の後に利点を書くようにすれば、異配列使用者から見たときに「そこは変だろ!」と感じることが、原理的に起きなくなる。
……と、要するにそういうことになるのかも。
欠点を隠して利点だけを宣伝しようとするから「そこは変だろ!」というツッコミを付けたくなる……のであって、そのあたりのちぐはぐ感を解消できれば、けん盤配列世界を「全体をすっきりと矛盾なく、かつ個々人にとって役立つ説明をする」状態にすることができる……のかも。
ふと思ったのだが。
この方法を使って「Qwertyローマ字入力」の利点と欠点を表現することも、比較用途としてどうしても必要になるだろうなぁ……という気はする。
ただし、果たしてそれがうまく機能するかどうか……は、ちょっとやってみないと解らないところもある。
飛鳥関連Wikiでまず「欠点→利点情報提示」をやってみて、それでうまく回りそうであれば、飛鳥関連Wikiをコピペして「Qwertyローマ字Wiki」を作ってみる、という手順を踏む必要がありそう。
#ロマかなにWikiは要らんだろ、という気はするのだけれど、カタログとしての役目を果たすためにはそういう「ユーザにとっては特に意味のないもの」であっても、結局は必要になるのかも。
親指シフトについても、同じ方法が使えるのかも。
こちらは「欠点情報」を集めるのが結構大変かも……という気はするのだけれど。
少なくとも、「数時間使って、はじめから結論ありきで欠点を見つけた」なんて情報は乗せる価値がないから、少なくとも数ヶ月……できれば数年単位で使った方による記述が必要になると思う。
欠点は「克服すべきもの」なのか、それとも「回避するべきもの」なのか、という点について。
うーん……記憶できる範囲の量の文字を定義したけん盤配列が「その場では覚えられない」という話であれば、それは「克服すべきもの」と見なしてもよいのかもしれません。
ただし、記憶できる範囲をはるかに超える量の場合は、それを「克服すべきもの」と認識するか「回避するべきもの」と認識するかは、ユーザさん次第の判断にゆだねるべきかな……と。
一方で、「指が痛くなる」とかいう部分については、基本的には「克服すべきもの」ではなく「回避するべきもの」であろうと思われます。
基本的にはそうなりにくいようにけん盤配列が設計されているわけですが、それでもやはり「個人ごとの差異」というのはどうしても出てしまうので、その点については「欠点情報を見ながら自分に合いそうなけん盤配列を探して、欠点情報を見ながら評価打鍵をして、自分にとって問題がなさそうだと感じた時点で本格的な練習に突入する」という手順を踏むのが、これからの時代にとっては合うのではないか……と。
とにもかくにも、
- ユーザさん自身が「配列の持つ利点と欠点」を両方とも認識して、けん盤配列の「真の姿」をきちんと提示していくこと。
- 情報を受け取る側がどう考えてもその配列に
愛想もない合いそうもないと感じている場合に、無理に薦めたりしないこと。 - 客観と主観を取り違えて「誰にとっても××配列はダメで、誰にとっても○○配列は良いのだ!」というような、戯言のチカラを無効化すること。
のあたりが重要なのかもしれない。
そういうことを積み重ねることで、あるいは「俺は××配列がどーにもダメだったのだが、他の人にとっては××配列が魅力的に写る映るかもしれない」というような言及も可能になるのかも知れず、けん盤配列の特徴差が広く認識されるようになるのかも。