メモ。

 年末の飲み会etcでグダグダになりながら進行中です……。
 すっかり昼夜が逆転しているのはなぜ?


 ……で、調べ物をしようと思って神田さんの「www.ykanda.jp」全体をgethtmlwで取得しました。
 いま全フォルダの画像ファイルを横断表示させて見ているのですが……椿に見とれてさっぱり先に進まない自分がいたり^^;。
 危うく目的を忘れかけるところでした。
 まだ調べ物は途中。どこかに「アレ」があったはずなのだけれど……。


 中国では漢字の「総字画数」を制限することで、「歴史ある表記文字」を何とか維持しつつ「愛される(=書きやすい)表記文字」へと移行した。
 ……とはいえ、これは日本と同じタイミングでコンピュータ産業が始まっていれば、失敗に終わった可能性があるかもしれない。
 日本では漢字の「総文字数」を制限することを目指したらしいが、この目的は実用上の支障を排除できないことから、普及には至らなかった。
 一方では、「かな文字を使って記述し、漢字へと対話形式で変換する」かな漢字変換というシステムは普及し、「書きやすいかな文」と「読みやすい漢字かな交じり文」の両立には成功した。
 また、「漢字を特定のストロークで記述し、漢字へとテーブル変換する」漢字直接入力というシステムにも一定の支持があり、「漢字の書き取りづらさ」の解消という方向性も導き出された。
 カナモジカイの活動は「表記文字の変更」という意味では失敗したかもしれない(今はむしろ多文字化の傾向にある)が、「入力方法の根底となる概念の刷新」という意味では、実は遥か昔に成功を収めているのかもしれない。
 http://www.ykanda.jp/input/nouritsu/03.jpg
 ↑の一番下のパラが本質ならば、少なくとも山下芳太郎氏の目的はある程度達成したといえるのかもしれない。本質的にはまだまだかもしれないけれども。


 森田博士の論文「日本語入力方式と鍵盤方式の最適化」は、「キーを記憶すること」は考慮されているが「手順をキーに結び付けて記憶すること」が考慮されていないような気がしてきました……。
 それと、習得コストに関しても「キー配列をあいうえお順にすることと、50音順で練習してタッチタイプをすること」を分離せずに捉えているところに違和感を感じてみたり……。
 どちらも同じ方法で練習するとなると、「新かな入力方式では小書き文字の纏まり具合を無視」して「M式では文字の配置規則性を高評価」して入力法の記憶量差を計算するのは不適当かもしれない。
 これらを踏まえて考えて、論文の計算方法に対する修正を試みてみました。ただし、英数部分の「26*LOG(26;2)」については、このままではおかしいのですが……。それと、句読点や記号類は抜いてあるらしいです……これも不思議。
 数字が小さいほど、記憶量が少なく済むということらしいです。

  • 【新かな配列系(濁点分離および濁音同置……JISかな・新JISかな・NICOLATRONなどなど)】──=56*LOG(56;2)+26*LOG(56;2)=447
  •  【新かな配列系(濁音分離)】──=30*LOG(30;2)+26*LOG(26;2)+26*LOG(26;2)+5*LOG(5;2)+26*LOG(26;2)=269.42
  • 【新かな配列系(濁音分離)】──=87*LOG(87;2)+26*LOG(26;2)=770.68
  • 【M式】──=28*LOG(28;2)+30*LOG(30;2)+7*LOG(7;2)=301.46

 ……ああ、細かく分離すると見かけよりも数字が低く出てしまうのか……では「切り分けずに」再計算を。

  • 【新かな配列系(濁点分離および濁音同置)】──=(56+26)*LOG((56+26);2)=521.32
  • 【新かな配列系(濁音分離)】──=(87+26)*LOG((87+26);2)=770.68
  • 【M式】──=(28+30+7+26)*LOG((28+30+7+26);2)=592.21

 和文と英文では「つづりや運指が全く違う」ので、M式に関しても英字配列の重み「26」を加算してみました。
 ……とはいえ、この方法では「標準的なローマ字入力こそ一番覚えやすい!」という結果を導きだせるんですよね。

 ……さて、この計算式には根本的な間違いがあるようです。
 何が視点から抜け落ちているのかは……まだよく解らないので放置で。
 (かな入力同士・ローマ字入力同士として比較するにはそう間違っていないように思うのだけれど……それでも何かが不足している気がする。)