「Kodama携帯配列」と「2.0打鍵方式かな入力案」。

(参考:携帯入力関連2題についての質問)
(未来:携帯電話用の文字入力方式で必要な打鍵数の試算、現行携帯電話編。)
(未来:12キー方式のローマ字入力「iuTAP」で、打鍵数はどうなるのかを計算してみるテスト。)
(未来:【指に宿る記憶】かえで携帯配列、懲りることなく表現テスト。 - 雑記/えもじならべあそび)


 「2.0打鍵方式かな入力案*1」、面白いことにKodama携帯配列と比べても十分互角にいけるらしい……というか、ほぼ入力効率が同じだということにびっくり。

  • 漢語(ai/uu/ei/ou)や拗音(ya/yu/yo)の使用率が高いほど「携帯ローマ字」が楽、逆に低ければ「かな2.0打鍵」が楽。
  • 濁音の使用頻度が低いほど「携帯ローマ字」が楽、逆に高ければ「かな2.0打鍵」が楽。

 ……と、こういう感じらしく。


 ちなみに入力比較テーマの「こうそくな、にゅうりょくほうしきをじつげん!」は、Kodamaが43回・かなめくりが78回に対して、2.0打鍵方式では(対象文字すべてが面にあるので)46打鍵になります。
 かなめくりは「、(わをんー、)」「ゅ(やゆ小)」「ょ(やゆよ小)」「ん!(わをん→わをんー、。・?!)」のロングタップが絡んでいて、逆にKodamaは携帯ローマ字らしく「じ(YSI)・げ(YKE)」以外すべてが表面で……と、ローマ字入力における打鍵比較のツボを押さえた例題だったりします。


 ……で、ためしに「雑記打」のメモ。から「この日記の縮図」なお題を拾ってきました。
 もちろんローマ字入力が不利にならないように、小書き文字が打ちやすいように組み合わせをいじっています。
 234字あるので、2.0打鍵方式ではちょうど468打鍵になります……と思ったのですが、Kodama携帯配列にはかぎカッコが割り当てられていないので、かぎかっこ2組合わせて4字を抜きました。
 かぎかっこ抜きで230文字、2.0打鍵方式ではちょうど460打鍵になります

──Kodama携帯配列テーブルから算出──
【1打鍵文字】1打鍵×33文字=33打鍵
あああいいいいいいいいいいいいいいうううううううううううええおおお
【2打鍵文字】2打鍵×128文字=256打鍵
、、、、、かかかかかかかかかくけけここここささしししししししししすすすすすすせせそそたたたたたたちちつつつつてててててててととととととととななななななにににににねののののののははははははひひふふへほやゆよよらららりりりるるるるれれれれろんんんんんんんんんん
【3打鍵文字】3打鍵×49文字=147打鍵
。。。。ががががげごじじじじずだだだでででででどどばびぶまままままみみむめめももももわをををーーー
【3打鍵の組文字】3打鍵組み×9組=27打鍵
きゃきゅきゅきょきょっくっくっくっく
【4打鍵の組み文字】4打鍵組み×1組=4打鍵
ぎょ
……Kodama携帯配列では、合計で467打鍵。

 ぐぁー、どちらにせよ思いっきり僅差じゃないですか。
 覚えやすさに関しては2.0打鍵方式が数段劣るので、そのあたりが微妙ですねぇ……。
 「ローマ字入力さえ知っていればらくらく入力できる」という、Kodama携帯配列の性能は伊達じゃないですね……これを追い抜くには相当な練りこみが必要かも。


 #今回は打鍵数のみを比較し、運視距離運指距離については比較していません……。

「ん」は1.17打鍵。要再計算。

──Kodama携帯配列テーブルから算出──
【1打鍵文字】1打鍵×33文字=33打鍵
あああいいいいいいいいいいいいいいうううううううううううええおおお
【1.17打鍵文字】1.17打鍵×10文字=11.7打鍵
んんんんんんんんんん
【2打鍵文字】2打鍵×118文字=236打鍵
、、、、、かかかかかかかかかくけけここここささしししししししししすすすすすすせせそそたたたたたたちちつつつつてててててててととととととととななななななにににににねののののののははははははひひふふへほやゆよよらららりりりるるるるれれれれろ
【3打鍵文字】3打鍵×49文字=147打鍵
。。。。ががががげごじじじじずだだだでででででどどばびぶまままままみみむめめももももわをををーーー
【3打鍵の組文字】3打鍵組み×9組=27打鍵
きゃきゅきゅきょきょっくっくっくっく
【4打鍵の組み文字】4打鍵組み×1組=4打鍵
ぎょ
……Kodama携帯配列では、合計で467 458.7打鍵。

 あちゃー、結局追いつけないんですな……230文字打って458.7打鍵vs460打鍵だから、1.3打鍵余計に打たないといけないのか。
 ほかの方向性でアピールポイントを見つけるベきかな。
 それにしても、はじめは大差で負けそうだと思っていただけに、結局この結果に驚いている事自体は変わらず。

2007年2月3日6:34:57追記。

 Kodama携帯配列の公式ページに、入力効率についての記述があります


 100文字入力で197打鍵……ということは、230文字換算では453.1打鍵ということになりそうですね。
 ここで元となっているのは「国語の文章における仮名の使用状況について」のはずなので、230文字換算では453.1打鍵という数字は「高校の国語教科書にある内容を打った場合の平均値」となります。


 私の手元で計算した230文字あたり458.7打鍵というのは「私の日記にある内容を打った場合の平均値」です。


 ケータイで打つ文字列は、大抵が「メール文体」とか「ブログ文体」になるはずです。
 これらの記述傾向は「高校教科書」よりも「日記」に近い性質を持っているはずなので、メール文体を打つ場合においては「230文字あたり458.7打鍵」に近い数字になるのではないかな……と予想してみたり。

*1:2010年5月23日追記……これは「かえで携帯配列」としてリリースしました。