「自由打鍵実験による打鍵時間分析」は「打鍵所要時間」だけではなく「指が負担するべき指使用頻度」の為にも使われた。

 「中指シフト仮名文字配列「花」」では、今ちょうど話題になっている「どの指にどれぐらいの負担を強いるべきなのか」ということについても、「自由打鍵実験による打鍵時間分析」の結果を用いています。
 より正確には、「自由に打鍵した結果」であるから「打鍵所要時間を図ることができる」のみならず「疲労によって無意識の指使用制限が働くから、結果として指の使用頻度も測定できる」という具合になっているようです。


 「自由打鍵実験による打鍵時間分析」でランダム打鍵をした結果、人差し指・薬指・小指の使用率がそれぞれ14〜16%あたりであるのに対し、小指だけが4%台という極端な差を示していました。


 (論文に書かれている)シフト位置問題についてはとりあえず置いておくとして、この「指の使用頻度を【長時間の自由打鍵】により決定する」という方法論は面白いと感じました。
 かなに引きずられてはいるものの、Rayさんがやっていた「評価打鍵」と仕掛けが同じだと言うこともあり、この方法で指に負わせるべき負荷を決定させると言うのは、十分納得できる話かな……と。
 #打鍵時間のみを基に設計する場合「人差し指に極端な負荷が掛かる配列が出来上がってしまう」ことについても、論文では言及されています。両人差し指の頻度合計が65%(英文配列)という配列が公開されていたことも記されていて、花配列はそれを防ぐために指の使用頻度を別の指標に求めたということのようで。