親指シフト - Wikipediaを一部書き換え。

(過去:メモ。@2006年04月25日 火曜日)
(過去:[4月1日]キートップとキートップ外し工具で「JISベースなNICOLAキーボード」を作ろう!)
(過去:「快速親指シフト」は黒歴史ではあっても「規格違反ではない」、ということ。)

 ようやく整理するめどが付いたので、とりあえず書き換えてみました。
 元の文書はこういう感じ(これは私が書いたまま放置していた部分)。

なお、日本語入力コンソーシアムが提案しているJIS化提案[1]では、親指キーの配置については「位置」ではなく「領域」で指定されている。富士通が販売しているデスクトップ用親指シフトキーボードや本格的な親指シフトノートPCではおおむね「FGキーの2段下に同じ幅の親指左キー」「HJキーの2段下に同じ幅の親指右キー」を並べて配置するのが通例である。一方では「快速親指シフト[2]」と銘打ってJISキーボードと同じく「中央に空白キーを持つ親指シフトキーボード」を搭載するノートPCも生産された。JIS化提案に従う限り、Dキー2段下からIキー3段下までの領域であればどこでも親指キー領域として指定可能であるため、「快速親指シフト」もJIS化提案に従って正しく設計された「親指シフトキーボードの一形態」といえる。
(from 2006年5月4日 (木) 22:55 の版 - Wikipedia )

 これを、次のように書き換えました。

なお、日本語入力コンソーシアムが提案しているJIS化提案[1]では、親指キーの配置については「位置」ではなく「領域」で指定されている。富士通が販売しているデスクトップ用親指シフトキーボードや本格的な親指シフトノートPCでは、親指左キーと親指右キーを隣接配置し、その右側に空白キーを置くのが通例である。 一方、JISX4064:2002の付属書2付図2では、JIS化提案要件を満たしつつ「中央に空白キーを持つNICOLAキーボード」が提示されている(同付属書は規定の一部ではない)。製品としてはすでに「快速親指シフト[2]」キーボードを搭載するノートPCが生産されている。
(from 2006年5月10日 (水) 22:44 の版 - Wikipedia )

 JISX4064:2002の付属書2付図2に載っているキーボードは「スペースバーの位置と範囲がAXキーボードそのもの」なんですよね……。
 アレが現行のNEC/富士通で生産している「今はやりの2.5キー幅」で描かれていたならば……と考えてしまうと、ちょっぴり惜しい気もしてしまいます。


 NICOLAを配列としてJIS化するならば、たぶん「物理要件については定義せず、配列と同時打鍵ロジックのみを定義する」ほうが、案外シンプルに行っていいのかもしれません。
 いまだに「NICOLAが普及するとJISかなが廃れる」とか考える方が居るかもしれないですし(正直言って、用途が違う以上それはないと思う)、物理面は規定しなくともNICOLAは成立しうるので、「エミュレータを前提として」規定するのはアリかな……と。


 たとえば、SCIMAnthyが成した功績は非常に大きいと思うのです。

  • 導入者本人が意図するか否かに関わらず、デフォルトソフトウェア環境で親指シフト入力が可能な環境が増えている
  • 上記に関わらず「既存の入力方法はそのまま使えており」、親指シフトと既存配列の共存が可能であることそのものは証明されている

 これを他のOSへと波及させるためには、「キーボードのことはまず放置して、ソフトウェア実装を前提とした規格を作成する」のが自然なのではないかと思います。