飛鳥の清濁規則性。

 飛鳥の清濁規則性はこんな感じ(PDF文書;配列→キー位置割り当て表)でして。


 繰り返しによく使われる清濁キーのペアが「同じシフト面」もしくは「アンシフト面→シフト面」の、いずれも異指に配置されています(例外は「と・ど」と「け・げ」で、これらは繰り返しに頻用される印象が薄い)。
 たとえば「←さ/ん/←ざ/ん」や「←そ/う/←ぞ/う」では「シフトあり→シフトなし」を2回繰り返すので、案外タイミング的には打鍵しやすいものです。
 NICOLAではこの点、「同じ文字キーを」2回アンシフト→シフトで叩くので、確かに解りやすいものの「何となく打鍵疲れしてしまう」感じがします。
 繰り返し打鍵に強い中指や人差し指ならいざ知らず、薬指や小指にこういう高頻度キーが割り当てられていると、ずーっと打っているうちに段々と「特定の指だけが疲れる」ようになりがちです。


 日本語全体から見ると確かに「各キーの使用率は計算通りに使われるはず」なのですが、実際に一人の人間が普通に使うボキャブラリはそう多くはありませんので、なかなか理論通りの打鍵頻度と同一にはならないはずだと考えています。
 飛鳥の場合は、この手のバラバラ感がどうしようも無く目立ちがちなのですが、これを「打鍵疲れを防ぐためにわざとこうしているのだ」と思って打鍵すると、飛鳥が何を狙って文字を配置しているのか…という点が、何となく見えてくるかもしれません。