飛鳥でものを書くようになると、話し言葉や考え言葉の区切り方が「飛鳥節」になる。

 ちょうど、「母音拡張」に慣れていると「長音を二重母音化して」考えてしまう…といった状況や、「濁点・半濁点をシフトで入力」する方式を使っていると、濁点・半濁点を含む文字に於いて、思考に多少の待ちが入ってしまう…といった事と似ている気がします(…って、こーゆー状況に陥るのは俺だけかもしれませんが)。
 この時の待ちは、打鍵時の一打に要する時間よりはずいぶんと短いはずなのですが、それでも全くの待ちなしに(打鍵時のイメージを全く持たずに)物事を考えるのは少々困難な気がします。


 で、飛鳥の場合はどんな区切り方になるのかというと…やはり「同じシフト面ごと」に言葉を切ってしまいがちになります。
  http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050101#p6
  http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050102#p4
  http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050103#p2
 これらは、シフトが変わる毎に[/]を挿入していますが、表記をまま読むようなテンポと、実際の打鍵感とがおおよそ一致している気がします。
 区切り方が他の配列とかなり異なるので、ひとまずこれを「飛鳥節」と呼んでみることにしました。


 一方で、同じ親指シフトキーを用いるNICOLAにおいては、このような傾向は存在せず、「濁点・半濁点をシフトで入力」する方式と類似の感触で打鍵する(ただしこれは逐次打鍵ではなく同時打鍵)こととなり、かなり打鍵感が異なっています。
 前述の通り、飛鳥には「シフト離す」のコスト負担がありますが、NICOLAにはそれがありませんので、「厳密に、1アクションで1文字が完結しないと気が済まない」と言う人には、飛鳥の打鍵感が気に入らない可能性はありますね…。
 (実際私も、NICOLAで打っていた当時は、それが最も有利なのだと思っていましたし…)