NICOLAコンソーシアムは、「親指シフト(後のNICOLA)作者の葛藤」を理解していなかったのかもしれない。
(過去:Twitter. It's what's happening.)
ふと、こんなことに気づいた。
設計者自身がそうしようとは思ってなかったかも?だけど、JIS X8341-2 6.4.7(順次入力機能)と相性のいいNICOLA。重い同手シフトが順次入力に変われば、一本指入力をするには結構ちょうど良かったりする。いや、NICOLA配列規格書を見ると、狙っていた可能性があるのか。
(from http://twitter.com/#!/aizawakaede/status/79221987066646528 )
NICOLAって、押下圧の軽いキーボードに胡坐をかいてテキトーなことやってた配列なんじゃないか?って考えていた部分があるのだけれど、JIS化案からは削除されちゃった『JIS X8341-2 6.4.7(順次入力機能)への対応』が、もとのNICOLA配列規格書にはあったことを含めて考えると、ちょっと見方が変わってくるような気がする。
つまり……NICOLAはもともと「配列側の工夫による」イネーブルウェアを志向して設計したのではないか?と。
そう考えると、1ヶ月半も弄る期間があったのに、配列改定があまり進んでいない理由もしっくり来るし。
1ヵ月半のうち、下手をすると1か月分くらいかけて「1本指運用するときのことを考えて、そこでなるべく支障が出にくい状態を目指そう。」ってのが頭ん中に渦巻いていたとしたら、結果として『1本指操作をするときにJISかな比で大きく劣化することを、なるべく避けよう』という着想に至り、同手シフト多用&同手シフトの重さは物理けん盤側で対応しよう!という大枠ができた……とか。
当時からJIS化は念頭にあったと思う……そのなかで『JIS X8341-2 6.4.7(順次入力機能)への対応』を考えたとしたら、NICOLAに対する見方として「簡単ルールによって、手書きの倍速で入力できる」だけじゃなく、「はじめから1本指打鍵をある程度想定してチューニングを試みていた」ってのもありえるのかも。
うーん……このあたりは後日調査、かなぁ。