『地球のために、できること』と、『東日本のために、できること』は、正直あんまり違いがないと思う。
夏に向けて、50Hz地域ではこーゆーことに注視してほしい。
基本は「効率向上、同一成果を目指そう」ってことで。
- 白熱電球を捨て、「電球型蛍光灯」か「まともなLED電球」に替えられるところは全部変えよう。
- トイレなど頻繁に点減するところは候補を絞って「国内メーカー製のまともなLED電球」にして、比較的長時間つけっぱなしにするところはまとめて「(LEDよりずっと安価で品質も安定してる)電球型蛍光灯」にする。
- パソコンについては、とにかくブラウン管機器を捨て、「液晶パネルモニター」に変えられるところは全部変えよう。
- PCの省電力機能をうまく使おう。
- プリンタとかは、出力時以外なるべく電源を切っておこう。
- 出力頻度が高いところでは、たとえばキャノンのLBPみたいに「予備加熱がいらない」タイプのプリンタを選ぶとかしてみよう。
- 夏を涼しく過ごす工夫をしよう。
- 生活雑排水を活用した【打ち水大作戦 2018】とか、衣装としての浴衣とか、クーラーが普及するよりもはるか昔からあった工夫を、今こそ再び活かすべきところで。
こういった、経済活動に影響しないタイプの節電ってのは、日本全国どこでやってもデメリットが少ないし、「できる人がやるだけでも効果が上がる」ものなので、できれば検討してほしいな、と思う。
産業系の節電については、直接部門について生産性を低下させるような節電をすることは好ましくないので、ピークシフトをするとか、産業別シフトをするとか、間接部門節電などを通じて取り組んでほしいと思う。
東京電力が何度となく給電予測を上方修正してるせいで、感覚が麻痺しかけてる人がいるかもしれない……けど、あれって簡単に言うと「供給余裕率を削って、見かけ上の供給可能量を上げているだけ」の話なので、あの発表どおりの楽観姿勢で臨むのは適切じゃないと思う。
あと、「火力+揚水発電」のペアで何とかなる……って言ってる人もいるけど、あれは揚水発電所を「コンデンサー(蓄電所)」だと理解できてない人が言ってる妄言なので、基本信用しちゃダメです……揚水発電ってのは、垂れ流し水力発電所が抱える「渇水問題」から一時的に逃れるために『原発の夜間電力をたくさん使って、力技でいくらか時を巻き戻す』ためのものなので、原発が動かなかったら発電能力はゼロと思うほうがいい代物だし。
原発がなければ火力で揚水発電用の水を引き上げればいいじゃん……って言う人がいると思うけど、今の火力は「原発じゃ間に合わない電力のうち、主に深夜時間帯以外をカバーする」ための一時的発電を担うことに特化して作られていて、原発とは逆に24時間発電を苦手としてます。それでなくともCO2対策とかの関係でオンボロ火力をどんどん止めてきたところなのに、いまさらそんなのを稼動させたところで発電効率は悪い・揚水効率も悪い・そもそも連続運転に適してないの3重苦で、とてもじゃないけど揚水発電のために使える状況じゃない。
将来的には、たとえば「不安定な自然エネルギーで揚水発電所のポンプアップを行いながら、同じ揚水発電所の別発電機では一定出力で発電する」とか、そーゆー揚水発電所の蓄電能力・平準化能力を活かした『原発非依存の揚水発電所利用』が進むと思うけど、あと数ヶ月でやってくる『今年の夏』までにはぜんぜん間に合わない。
……となると、とにかく今できることは『節電しても支障がないところで、がんがん行動する』ことしかないと思う。
いまはとにかく、白熱電球を捨てよう。そして、ブラウン管を捨てよう。全てはそこから始まると思う。
*1:個人的なお勧めは、以下のような超節電タイプの37インチ級液晶テレビかな。この3機種あたりだと、32インチブラウン管テレビよりも十分省電力なあたりだと思う。 【L37-H07-B】日立 37V型 Wooo デジタルハイビジョン液晶テレビ パナソニック 37V型 液晶 テレビ VIERA TH-L37C3 フルハイビジョン 2011年モデル 東芝 37V型 液晶 テレビ 37A2 フルハイビジョン 2011年モデル