ひさしぶりに興味深いロングパスを見た。


 mikadoさんのアイデアが、takahata_shinさんの手によって、ついに日の目を見ることとなった。
 当該記事を見てもらうと解るけど、数値評価もいいし、ハイブリッド系配列としての「二つ目の概念」を見た気がする。


 個人的には、カシス配列とかイオン配列とかロマかな配列とかでグダグダやってきた程度で、mikadoさんのアイデアを拝見した時点で「パニクって逃げ出してしまった」わけですが……「abj配列」として結実した姿を見ると、あぁそういう形で纏める案があったのか!と、正直驚きました。
 ルール的にはabj-qwertyとか、abj-dvorakとかも出来るのかなぁ……というところがまだ把握し切れていないのですが、これはまた別の機会に、ということで。


 行段系からの拡張方向について、拡張定義をどんどん追加する方向……ってのはこれまでに相当開発されてきたけど、今度は逆アプローチで定義の枝をどんどん切っていく方向の配列も増えていくといいなぁ。

そういえば。

 「あれっ、月2-263よりいいの?なんで?」って一瞬でも思った人は手を挙げて!……ってゆーか、それは私だorz。
 この疑問は、月配列5-315と、月配列5-970の配列構造とを観察すれば、月スレの住人さんならすぐにピンと来ると思う。
 「abj配列」の濁音に関する実装は、両者の中間。超高頻度濁音のうち「が」「じ」「で」の3文字が1打鍵側に回ってる……これを「覚えやすさを阻害せずに」実装出来てるってのが、特に面白いポイントだと思う*1


 そして「ま」と「す」も一打鍵で打てるから、「です。/ます。/ですが、/ますが、」あたりが全部アンシフトで打てる、と。
 こーゆー設計って、慣れるまではうまく行かないときがあっても、だんだん「ズボラをするという習慣」をうまく使えるようになってきて「あっ、楽だねぇ」って感じ易いポイントなんですよね……。
 私の場合は(かえであすかを使ってる都合で)アンシフトじゃなく左シフトなんですけど、結局は似たようなもので、やっぱり慣れる前と後とでだいぶ感覚が変わると思う……abjスタイルの配列を使うなら、たぶん年単位くらい使う覚悟!でやってみるほうが、その恩恵を受けやすい気がする。

ちなみに。

 いまだに、【やっぱり、「かな系」と「行段系」の間に「ハイブリッド配列」の枠が必要かも……。 - 雑記/えもじならべあそび】の件については、いい方法が思い浮かんでいません。
 Qwerty配列とかDvorak配列に関する運指法を行段系センターに置いて、こういう風にすればいいのだろうか……。

カテゴリ
多定義活用行段系
ロマかな同等行段系
定義短縮化行段系
単字かな系
複字かな系

 とりあえず、未だ検討中……。

*1:かな系だと「高頻度ならそのうち指が覚えるからいいじゃん」領域だし、それでどーせ問題はおきやしない……のだけれど、だからと言って「必ず分離しなきゃいけない、という理由もない」わけで、abj配列ではこれを分離せず「高頻度文字の母音省略」というルールによって実現してるのが、特に「ハイブリッド配列」という枠組みを活用した、良いポイントだと思う。