(人様の練習記録を見ていると、『かつて自分が苦しんだこと・今の私がすっかり忘れていたこと』が思い出される……。

 私の場合、文字キー同士同時打鍵系配列ってゆーと、「1つの配列で、4つのシフト方式を試すことが出来る」楓配列ってヤツで、延々と4つのシフト方式を、とっかえひっかえしつつテストしてた経験があります。
 そのときの感触は、それこそ「はるか昔に経験したこと」だった……のですが、ここ最近のplsさんが記録していることを拝見してると、まるっきり「かつて私自身が、実際に試して悩んできたこと」に、かなり近いところをトレースしてらっしゃるな……と感じ始めていたりします。


……で、↓では、そのときの感触も絡めて、表現方法を調節していたり。

 「楓配列」を評価打鍵していた当時、対手中指or対手薬指との同時打鍵配列をどうにか使いこなしたくて、「(配列記憶負荷をゼロにするために)一旦別シフト方式で配列を覚えてから、文字キー同士同時打鍵配列に移行してみるテスト」みたいな卑怯技を繰り出したりもした。
 しかも「楓配列」は、もともと配列が「目で見て探しやすい配列」だったことも重なって、当然のように「打とうと思えば打てる」文字キー同士同時打鍵配列になりました……当たり前ですよね、文字配列と練習方法と移行方法の三重バックアップで『かえで化』を掛けてたんですから。


 ……でも、そこまでやってもなお、文字キー同士同時打鍵配列では、上手く操作できませんでした。
 特に混乱したのが、plsさんの当日記録にある「対手中指or対手薬指との同時打鍵」の話。
 あの時私は、「中指同士を同一視・薬指同士を同一視」する方法と、「左手中指+右手薬指を同一視・左手薬指と右手中指を同一視」する方法とを、両方試してみた……のですが、結局は「(配列部分が体に合わないときに起こる)決まりきったパターンで間違う」類のトラブルではなく、「(シフト方法がカラダに合わないときに起こる)混線しまくって、決まったパターンのない複雑な間違い方をする」ってゆー、とても悩ましい状況に陥っていました。
 こーゆーときって、パターンが体感できるようになってくると「訓練すれば快適な状況になれるはず」か、あるいは「訓練して慣れても、気持ちよく操作することは出来ない」かの、どっちになるか……ってのが大体は予測出来るようになってくるものなのですが、私にとってのそれは後者だったので、結局は「文字キー同士同時打鍵系配列の、シフト方式そのものについて、採用するのを諦めた*1」んだな……と、いまさらそんなことを思い出しました。


 ……って、これじゃ「かえで新下駄配列」になるよう新下駄配列を組みなおしてみても、自分自身では評価打鍵できないってことじゃん……アアドウスレバorz。

当時のテストについて思い出してみるテスト。

 4パターンのシフト方式全てをやってみた結果、自分に合うと感じたか……ってのを、それ以降に追試して来た結果に照らし合わせて表現してみると、こんな感じになった。

── 同時打鍵あり 同時打鍵なし
文字キーシフト ×(楓配列) ○(楓配列、かえで携帯配列、CORONA配列→秋月カナ配列etc)
A段機能キーシフト ◎(楓配列、かえであすかetc) ○(楓配列、前置シフト付加かえであすかetc)

 CORONAと秋月カナ配列は「スマートフォン」用、かえで携帯配列は「ケータイ」用、前置シフト付加はNICOLAの「JIS X8341-2 の 6.4.7準拠」を……って感じで、全部ばらばらなところからスタートしてたけど、こうして「楓配列」の視点に戻って見返してみると、なんか割とスッキリまとまったなぁ……という印象を受ける気がする。


 ……さて、こんな中で「同時打鍵あり×文字キーシフト」を実現するには、どうすればいいのやら。
 一番手っ取り早いのは、「2シフトによる混線を防ぐために、中指1シフト方式にする」ってこと、かなぁ……それなら「同時打鍵あり×2種文字キーシフト」での取り違えは発生しないし。で、それを一から作るくらいなら、はじめから「龍配列」という実用配列を使うほうが良い解決案になる気がする。
 もっとも、ほかにも解法はありそうな気がする……から、もう少しこのあたりを考え直してみようと思う。
 前のテスト結果だと、確か「ED」と「IK」をシフトとする、同指異鍵シフトは混線しにくかった記憶があるけど、これだと指負荷が微妙だから……たとえば「SE」と「IL」をシフトとするとか、ちょっとひねった方法が必要なのかも。
 もうひとつは、根本的に運指をズラして「同時打鍵あり×複合シフト(1種文字キーシフト+1種機能キーシフト)」ってのも、おそらくは混線防止に役立ちそうな気がする。
 ……で、これと「JISキーボードを前提に再設計した、2親指シフト」とのあいだで、何をどう評価すればいいのかってのが、今後の課題かなぁ。

*1:このテストによって、私は『同時打鍵方式』かつ『文字キー領域をシフトキーとして使う方法』という、2条件がともにONとなるというシフト機構に限定して、自分にとっては使いこなせない』ことを、痛いほど痛感させられました……って、(2条件のON/OFFから得られる4パターンのシフト方式すべてについて、自分では使いこなせるだろうと考えていた)私にとって、これって結構ショックな事実でしたorz。