姫踊子草が「ユーザビリティ」に対して描く、一つの答え。

 50音かな配列の状態で、設定無変更だとこう表示される……一文字で書くなら、「!」ですな。

 これで、わざわざ「キーボードの写真or絵を貼って練習する」ってのが、一切必要なくなる……と。しかもこれが「起動時のデフォルト動作として、一言の解説も必要なく、自然にタッチタイピングへと誘導する」仕掛けとして上手く機能するように実装してる……ってのが、いかにも「鈴見咲さんらしいココロづかい」に溢れていて◎だとも思う*1
 #ここで重要なのは、「キー配列入れ替えソフトの、モードと配列が連動する」ってことだと思う。

本体動作・説明書ともども未完成な感じの新姫踊子草ではありますが、設定画面改め「設定窓口」はかなりの改善ができたと自負しております。力をいれる順番がおかしい気もしますが、ユーザーインターフェースというかアクセシビリティというかそういうのは蔑ろにしてはダメなんだと思います。きっと。


(from http://suzumizaki.blog6.fc2.com/blog-entry-119.html )

 んー……、「姫踊子草」を欲するユーザー層は、きっと「他にはない、そこに価値を見出すから、使っている」のかも。
 それぞれのキー入力入れ替えソフトに対して、それを使うユーザーさんの要求はそれぞれにズレがあるはず……って考えると、姫踊子草が「ユーザビリティ」に向かって突き進むというのは、これまでの姫踊子草の考え方を推し進めた「良い方向」だよなぁ、と感じるところで。


 こうして「別のソフトを使うに足る、特徴的かつ実利に即した理由が、それぞれのソフトには信念としてインストールされてる」状態って、とても重要なことだと思います。
 かつて、親指エミュが「同じOSに対応する中でも、幅広い要求を何人かの作者さんで分担しつつ、それぞれの信念に基づいて改定・公開し、ユーザーもそれらから自らに合致するものを選ぶ」ってゆー方向に進めなくて、実質日笠さん一人に全部の負荷が掛かってしまっていた……ってゆー苦い経験をしてきたこともあるだけに、こういった「方向性の違い」については、積極的に進めていただくほうが良いのかも、と思います。
 多くのソフトがうまくリレーしつつ、時代をつないでいく……ってゆー風にしていくことが、そのまま「作者・利用者双方にとってのリスクマネージメント」としても機能するはず……ってゆー、かつて鈴見咲さんが言及していた点は、いままさにきちんと機能していて、実際に「Windows7前後の危機」を、多くの方の努力と検証によってクリアすることができたわけで。


 何度も同じことを書いてる気がするけど……やっぱり、良い時代になったよねぇ……10年前から眺めてるけど、今から「配列乗り換え」を始める人が、羨ましくて仕方がないよ……。

*1:姫踊子草では、デフォルト配列を「50音配列」にしている……のだけれど、それをそのまま使って「説明されなくても、理解できる」状態にして見せた……ってところの着想がステキ。こういう「マニュアル要らず」方面では、やまぶきが違ったアプローチからそれを達成するべく攻めているところだけれど、姫踊子草は姫踊子草らしいアプローチで攻めてる……ってのが、とても印象的なところで。