RAL-HUB02について、とりあえずABテストをしてみた。

 売れ残りのファーム書き換えだけ!ってゆー超絶パフォーマンスで捻り出した↓。

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

 こんな反則技で税送込み2万円切り!とかやられちゃったら、さすがに二匹目のドジョウを狙おうとする業者は涙目そのものだろうな……しかも実効領域はこれで十分カバーできちゃう*1から、「ケースをがっちり作れば音質向上!」とかが(実際効果はあるにもかかわらず!)知覚限界以下として空耳扱いされる領域に追い出されてしまうし。
 類似品は軒並み「そんなの追加で買うくらいなら、そもそもASYNC+DIDRCの↓に買い換えるだろwwww」レベルの価格帯に追いやられることが、既に確定してるし……業者が不憫すぎる。 あとはさっさと↑をSE-U55SX2タイプにリパッケージした「SE-U55TX」が出るのを待ちたいところ。
 ……そういえば、Luxmanの↓までもが、何で今頃エイシンクロナス非対応なんだろう……ここのパワーアンプに使ってるODNFも、やっぱり時間軸的なズレには敏感なはずなんだけれど。


 ……って、ここまではどーでもいいとして。
 とりあえず、ここ数週間で↓のABテストをやってきた。

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02

 ABXYテストは?って声が聞こえてきそう……だけれど、まだスペース的な関係(=ブラックボックスの設置方法とか)に問題があって、そっちには着手できてないです。
 ABテストだけなら、べつにブラックボックスが設置できなくても大丈夫……なので、まずはそこからやってみて「ABXYテストをやるときの、隠蔽不良によるテストミスをなくすための事前テスト」をしてきた……というわけ。
 テスト方法としては、うーん……名づけて「ロングパスABテスト」って感じ?自分が忘れっぽいのを利用して、わざとABどっちにつないだかの記憶が混乱するように「デタラメ指差し確認」をランダムにやっておいて、数時間経ってから擬似Xテストをやる……ってゆーインチキテストですな。それとABテストをひっくるめて、全体について色んな曲をとっかえひっかえ試聴試験してました。


 ……で、ABテスト段階での結論をサクッと書くと、

  • RAL-HUB02を使っても、別にいい音がでるわけじゃない。やっぱりただのCDクォリティ。
  • RAL-HUB02を使わないと、「USB1.x AudioClass1 の通常モード」では、端から端まで色んな表現が「CDと比べて雑」になっちゃう*2
  • RAL-HUB02を使わなくても、「USB1.x AudioClass1 の通常モード」が絡んでさえいなければ、やっぱりただのCDクォリティ。

 ……という感じ。
 やっぱりこいつは「よくするもの」ではなくて、「もとにもどすもの」なんだな……と。
 これからABXYテストをやってみないと、ホントのところは解らない……けど、だんだんと「コイツがやっていること」の正体が、見えてきた気がする。


 ……ああ、さっさと「SE-U55TX」が諭吉さん2人で買える日が来ないかなぁ。
 たぶん、その日を境にして「一般的なPCオーディオの捉え方」が変わると思うのだけれど。

*1:せいぜい5〜20ppmクラスの後続機器に対してパケットタイミングをシフトして合わせ込む……ってのがほとんどだから、こいつのように5ppm精度で補正効果は必要十分なんです。それ以上過激にやったところで「ほとんどのUSB-DACにとっては、内部クロックが足を引っ張るから、暖簾に腕押し」状態になって、導入する意味がないし。

*2:一番端的なのは、打楽器のノイズとか……こういうのは出だしの一音から差が出てる。残りのはだいたい聴いているうちに「こんなにデジタルの音質はヒドくねぇよ!」って感じるパターンだと思う。若い時期をCD/MDプレーヤーとかDAPあたりで過ごしてきた世代のコ(10代前半〜30代前半あたり)だったら、特にこの差は感知しやすく、かつ実際被害に遭ってたりする確率が高そうに思う。