(memo)『クソの役にも立たないダメ配列』なんて、唯の一つも存在しない罠。

(過去:(memo)配列維持コスト。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(memo)「僕には××が出来ません」=「○○配列の特徴が、僕には欠点にしか見えません」→「○○配列の××という特徴は、少なくとも特定の人にとっては欠点となります!」をはっきりさせないと、「けん盤配列誘導チャート」が書けない。 - 雑記/えもじならべあそび)


 ……もちろん、「実際に使おうとしても、実用入力法としては使えない」配列だったら、当然存在します。
 ……ってゆーか、うちの日記や、あるいはえもじならべあそび - 携帯電話向け 長押し確定かなめくり規則 「一念入魂(苦笑)」 ほか - キー配列関連で公開してるのは、ほとんどそんな感じの「単なるコンセプト配列」だし。
 ただ、それら「実際に使おうとしても、実用入力法としては使えない」配列が、イコール『クソの役にも立たないダメ配列』なのか?ってゆーと……そうではない、と。


 一般的に、鍵盤配列について評価しようとすると、「自分が気に入って使っている配列と、自分が気に入っていない配列」とを比較することになると思う……のですが、後者が「他の誰かにとっては、気に入って使っている配列」だったりすると、くだらない論争が始まってしまうキッカケとなりかねないわけです。
 ところが、「明らかにユーザーがいないと思われる、自作配列」を比較対象とするなら、そんなことは考えなくても良くて、『俺様』が見たまんまに表現したところで、『他人様』とは異なる色眼鏡経由で見るとかいう問題も早々おきずに、割合とシンプルなままに機構間の特徴さを捉えて分析したり、表現したり出来るわけで。


 そんなわけで、私の場合は今まで作ったコンセプト配列群を「比較対象として見つつ」変な手書きグラフとかをたくさん書いていたりします。
 こーゆーのって、結局は『色んな配列を作ってみて、使ってみて、ダメだと放り投げる……』ってプロセスを繰り返してみないと解らないし、そうして放り投げた経験って、案外と無駄にはならず『どこかで活きる』ものだと思います。


 ……ってことで、何が言いたいのかというと。
 何かの配列と比較するときに、「都合のいいダメ配列、どっかに転がってないかなぁ……」って悩んだときには、とりあえず「うちの日記」か「えもじならべあそび」に載ってる配列を、自由に使ってもらって構いません!ッてこと。
 日記の右袖に【「雑記/えもじならべあそび」はリンク自由&再使用自由&真偽無保証&鮮度無保証です。】って書いてるのは、つまりはそーゆー意味なんです。


 わたしは手元で作った配列のすべてについて『基本的に、批判されたからと言ってどうこう騒ぐつもりはない』ですし、配列評価をしようとする方自身にとっては逆に『わざわざ、ダメな配列を自作する意欲なんか湧かない』ことがほとんどでしょうから、そんなときにはここら辺の配列を適当に使って、うまいこと自配列の評価を行っていただければ、それで良いのでは……と考えてます。


 何かの配列と比較することにより、「自らの使う配列が、どうして自らにとって使いやすいのか」というところを分析するうえで、何かと「比較以外の方法では得がたい部分」が見えてくると思います。
 ただ、比較対象配列が「既に多くのユーザーによって使われているもの」だったりすると、比較結果を公開したときにアレコレと問題がおきそうで怖い……ってことがあるかも。
 そんなときには、ここにあるものを、うまく使ってみてください。
 それから、『ある方式の入力法を、簡易的に体験しておきたい』って時とか、『自分が体験していなかった配列群についてざっくり把握して、今使う配列がどういう癖を持っているのかを比較検証しておきたい』って時なんかにも、いくらかは使えるはず……と、使い方次第ではいろいろ「実用としては役に立たなくても、他には役に立つ」ところがあると思います。


 ちなみに、たとえば私が「今」使っているもの(=かえでライティあすか)について、アレコレと批判されたとしたら……私はたぶん、頭ごなしにガミガミ言ったりするパターンではなくて、たぶん以下のように答えるだけだと思います。

  • あなたが言うのだから、それが真実なんです……あなたの中では。
  • わたしが言うかぎりは、それも真実なんです……わたしの中では。
  • どっちも『世間様』とは違うんですから、後は読み手に任せてみたいと思います。

 ……ってなわけで、それこそ『かえでライティあすか』をダメ配列として評価対象にしてもなお、あなたが行おうとする『配列の比較評価をする』ことにとって、分析の邪魔にはならずに済むはず……と考えています。
 #というか、私自身にとっては『かえでライティあすか』の欠点を見つけていただけるなら、それはそれで嬉しいんですよね……私には、これの利点も欠点もさっぱり理解できていないもので。

そんな中で「特に嬉しい」評価方法っていうと……

 一例だけ掲げるならば、141Fさんによる「数値・グラフ」を使った、多面的な定量評価。
 【読み手に、書き手の意図を押し付ける】ンじゃなくて、【読み手に、比較検討に足る情報を提供してくれる】というところが素晴らしいですよね……。
 もっとも、ゆるく取り組む場合は定量評価でも定性評価でも良いし、主観が混じってもそれはそれで「きっと誰かの役に立つ」と思います。肝心なことは『読み手にとって、比較検討を促すかどうか』ってところなので。


 類似の方法をやってみる方が他にも現れたとして、もしもその記事の中で『(私が見た範囲で)計算方法に誤りがあることに気づいた』とか、そーゆーのを見かけたときには、そのあたりをきちんとご説明した上で、より精度を高めるためのお手伝いをできれば……と考えています。