運指動作を公正に評価するためには、どんな評価方法が必要なんだろう……。

 計算によるけん盤配列設計には「時間測定」を使う方法が主流……だけれど、これを「定数化」してみる、という手もあるのかな、と。
http://homepage1.nifty.com/~nishi/fields/MODAPTS/index.html
 えーと……↑は「動く(Move)→掴む(Get)→動く(Move)→放す(Put)」でワンサイクルの動きになってる……ってことだけ、ざっくり把握してみてください。
 一般的な打鍵操作では、ループ中の3つ目にある「動く(Move)」が、シフト動作時を除き省略される、と考えるほうが自然かも。

  • あるキーを打ってから、次のキーを打つまでに手指を動かす量を測って「運指距離(inch)×0.129(定数)」を、移動動作(Mx)の秒数とする。
    • このとき「2次元的な運指距離」ではなく「3次元的な運指距離」にしないと、「JIS X0201カタカナを、ホームポジションの8キーに押し込んだ行段配列」みたいな配列の評価が、どれだけ打鍵しても永遠に「M0G0M0P0」のままループしちゃうので注意。
      • ざっくりやるなら、距離は『高さ方向がキーストロークの倍(キートップ高さを中心にして、動作高さは±キーストローク分(mm)とする)、動作距離は放物線の長さ』って感じで処理しても、そんなにずれはない気がする。
  • 終局動作のうち、1キーの単独打鍵はG0(=加算なし)と見なし、2キーの同時打鍵はG1(=0.129秒の加算)と見なす。
  • 打鍵後にキーを離す時は、移動動作なしで終局動作に移る。で、キーを離す動作はP0(=加算なし)と見なす。
  • 打鍵後にシフトキーを押したまま動作するときには、再び移動動作(Mx)をかけて、次のキーを押す動作が単独キーであればG0(=加算なし)と見なす。


 うーん……やっぱり厄介なのは「連続シフト」の扱いと、「交互打鍵」の扱いだな……これは保留のままか。


 ってゆーか、「同時打鍵」とか「連続シフト」とか「交互打鍵」とかは、人によって「感じる重み」がそれぞれに違うから、誰にとってもしっくり来る定数化ってのは無理っぽい気がする。
 連続シフト中の文字キー打鍵が「G0」だと思うかどうかは人それぞれだろうし、神田さんに言わせれば、2キーの同時打鍵さえも「G0」らしいし……慣れてない人にとっての同時打鍵は「G3」扱いでも不思議じゃないし、打鍵しにくい場所の同時打鍵は誰にとっても「G3」だし……難しいなぁ。
 #もしかすると、片手での連続シフト打鍵操作のうち、2打鍵目以降の部分は「M0P2」とか「M1P5」あたりで表現されるべきなのかも。