(memo)「かんがえなしですオーディオ」は、誰のために書いているのか。

(関連:揺れすぎバス(USB)問題解消の提案について - かんがえなしですオーディオ@Wiki - アットウィキ)


 ……これは「ユーザーが直接触る、ヒューマン・マシン・インターフェースではない」ので、思いっきり『製造メーカーの、中の人に向けて』書いてる、という感じ。
 一般の人が感じようと感じまいと、そこは重要ではなくて、『作り手が認知して、そして改善してくれれば、使い手はそれを知らなくても利益を享受できる』ってところがポイントだと思う。


 AutoGEQによって「空間に放出された後の振幅軸バランス」が補正されるとともに、AutoGEQによってようやく劣化が可聴帯域レベルでも認知できるようになる「空気感をぶち壊しがちな、時間軸精度の悪さ」を上流で補正しておけば、お互いの補正効果が正しく活きる……と。
 近年のAVアンプでは、AutoGEQとDACの間を「同期クロックで運転するけど、アナログ結合している」なんてものがあったり、LAN-DACHDMI-DACの精度がダメだったり、あるいは無対策のUSB-DDCを内蔵していたり……とかいうことがあるのかもしれないけれど、そういうところについても、あと2〜3年くらいで直ってくれるといいなぁ、と思う。


 AVアンプは「ピュア2chアンプに、負けてる場合じゃない」んです。
 映像とシンクロしてる分だけ「ピュアアンプのような、アンプメーカーの主観的色づけ」ってゆー理由は使えないし、逆にデジタルテレビの普及とともに伸びしろは大きくなってるし。
 ここで商機をつかまえるか否か……で、オーディオ界?における各メーカーの評価というのは、がらりと変わってくるんじゃないかと思う。


 5万円帯の普及機クラスで「31バンド×18bit×88.2kHz*1のチャンネル毎AutoGEQ」と「時間軸精度の入り口補正」が普通に載るようになれば、世間のAVアンプに対する印象ってのは、だいぶ変わると思う……けど、すでにコストをかければできることばかりなので、あとは「ワープロの値下げ競争」と同じく、純粋なコスト圧縮競争になると思う。

*1:1/3オクターブステップの31バンドGEQは、部屋の特性を押さえ込むために絶対必要(さらに、部屋の共振を1/80オクターブのピンポイントで殺す「AutoPEQ」が全チャンネル共用の3波分あると、GEQの演算負荷をもう少し減らして高音質化できる)。この価格帯のアンプを使う人は過大音量をとらないだろうから、16bit+演算精度確保用予備が2bitあれば十分。CD音声のほうがクォリティ的余裕度がないので、44.1kHz優先で88.2kHz……と、そんな感じで6ch入りのAutoGEQ-LSIを作っておくと、(10.2chや22.2ch、カーオーディオなどへの展開を含めて)いろいろ使いまわせるんじゃないかな……と。