揺れすぎバス(USB)問題、AutoGEQ付き環境限定の問題についても、無事フォローできることが確定した……これで一件落着。

(過去:灯台下暗し……。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:USB-DACに関する「ゆれ」対策の考え方テスト、その2。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:USB-DACに関する「ゆれ」対策の考え方テスト。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(memo)接続方法としてのUSB/LAN/iLink、時間吸収制御としてのISO/ASYNC/FLOW、出力方法の分別としてのDAC/DDC、2回目。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(memo)接続方法としてのUSB/LAN/iLink、時間吸収制御としてのISO/ASYNC/FLOW、出力方法の分別としてのDAC/DDC。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:揺れすぎバス(USB)問題への対策案が、プラセボなのかどうかをチェックする方法を見つけた……ので、ただいまノンブラインドテスト中。 - 雑記/えもじならべあそび)


 141Fさんにかえって迷惑を掛けてしまった気もする……のだけれど、同じDenon DCD-S10無印を入手して、早速接続してみた。
 スピーカーシステムの経路としては「PC→中精度の安定性を持つトランスポーター*1→マルチビットDAC*2」って構成。
 目的を達成するトランスポーターを持ってないときには、素直にRAL-HUB02を継ぎ足せばいいし、持ってるときにはそれを活用するといいと思う。
 DACについても同じで、たまたまマルチビットDACを持ってるならそれを絶対に活用してみるべきだし、買うなら中古で安めのものでも大丈夫だと思う。


 ……で、欠点が気にならず、美点が活きてた……ってことで、「AutoGEQをかませても十分な空気感(=時間軸精度)」を得られていたことについて、事前の計算に違わないことを無事確認できた。
 いままで、dbx/DriveRack PAが単独で悪さしてるのだと思い込んでた……けど、結局は「系の時間軸精度劣化度の合計」によって決まる、ってゆー予測は、そのまま適応する話らしい。


 そして、141Fさんからいただいた事前情報の部分についてもテストしてみた……のだけれど、こちらも事前の計算どおりに「ヘッドフォン聴取」では気になっても「スピーカーシステムでの聴取では全然気にならない」ってゆー結果になっていた。
 うちのスピーカーシステムは「2系統の検聴用ヘッドフォンシステム」とは分離してるし、マルチビットDAC経由の音をヘッドフォンで聴くことは基本ない……ので、問題が表側に出る可能性もなし、と。
 それでいて、空気感をぶち壊していた要素がすっきりと消えた……1fsなマルチビットDACの持つ「おいしいところ」が、うまいことシステムに『ぴたりとハマってくれた』感があって、ここは◎。


 ……しかし、もともとは「いったい、あとン百万円かければ、まともに鳴ってくれるんだろうか……orz」とか凹んでいたのが、まるで嘘のよう。
 PA用の安物JBLスピーカー*3とか、業務用のAutoGEQ*4とか、パッチ盤代わりのミキサー*5とか、やっつけ100円ボリウム搭載のcrown/D-45*6とか、なんかそーゆー変ちくりんな部材で追っかけてたから、やっぱだめで「もっとシンプルシステムにしなきゃ、だめなんだろうなぁ……」って不安に思っていたことが、すっかり吹き飛んだし。


 まさか、DDCDACの「組み合わせ起因の時間軸ブレ」に関する問題だったとはね……CD専用機を手放してから結構経つせいか、リファレンスがないせいで、つい最近まで気づきもしなかったよorz。
 ……しかし、いい勉強になったなぁ。おかげで、寄り道もほとんどせずに済んだし、「ヘッドフォンシステム」と「スピーカーシステム」では目指すべき『振幅軸精度×時間軸精度』が違うことも判ったし、どういうタイプの機材をどう組み合わせればイイのかもわかったし。


 とりあえず、事前に書いていた【揺れすぎバス(USB)問題解消の提案について - かんがえなしですオーディオ@Wiki - アットウィキ】の内容が、外れていないことが確定した模様。
 これで、「んがなしーディオ」の目標点に到着できたと思う。


 あとはしばらく、スピーカーシステムでも検聴してみる……けど、「フレームワークを片手に持ちつつ眺めたときの」この手の第一印象って、そう間違ってはいないのが毎度のパターン……なので、たぶん大丈夫だろうと思う。
 最終的には、1年後に「これがあてずっぽうだったのかどうか」を検証してみるつもり。

*1:今回の実験では、Apple/AirMac Expressを使った……けど、同じ中精度の安定を持つトランスポーター(たとえば、RAL-HUB02経由のUSB-DACとか、ASNC対応DACとか、AudioClass2.0対応DACとかなら、全部同じく効果がある。)のどれを使っても違うことなく、正しい効果があることになる。

*2:今回の実験では、Denon/DCD-S10無印を使った……けど、同じ1fs×マルチビット構成のDAC(中古だとDENONに多い)なら、どれを使っても違うことなく、正しい効果が出ると思う。ただし、あまり古すぎると「デジタルフィルタアナログフィルタの遮蔽特性にひどい癖があって、高音域音質がめちゃくちゃになってる」ことがあるので、極端に古いDACとかはさすがにオススメしないけど。

*3:親の影響もあって「ラージウーファーで声の帯域も担ぐ」スタイルには慣れてるから、特に不満はない……のだけれど、現代的なスピーカーとはだいぶ鳴り方が違うんですよね……高域特性はお話しにならないし。

*4:dbx/DriveRackPA。ソニーのアンプにまともなAutoGEQが載ってるから、今ではコストパフォーマンスは良くない……のだけれど、買った当時はベストな選択だったと思う。けど、それがここまで「本来ならば聞き取れるはずのなかった領域における、時間軸との戦いを強いる原因」になるとは、正直想像すらできてなかったけど……お前はジッター拡大鏡かと(以下略)。

*5:ラインアンプ内蔵のボリウム付きパッチベイ兼簡易VU計としてしか使ってないです。めんどくさいから排除したいけど、代替機となるソニーのAutoGEQ搭載AVアンプへと買い換えるのは、もうちょっと先かな……。

*6:このアンプ、日本仕様(AMCRONブランド)じゃないためか、ボリウムが電気的にも機械的にも腐ってる(ってゆーか、日本の四季に耐えられない)ことを除けば、それなりにはまともだと思う……ってゆーか、高NFBアンプに特徴的な「つまんない音」なのだから、キャラクターもクソもない気はするけど。