2020年までには、すべての液晶テレビが『R/C(Gr)/Y(Gb)/B』のクアトロン・カラーフィルタを抱かざるを得ない状態になる。

(関連:液晶テレビに関する購入意向をお聞きします。)
(過去:(メモ)シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、「キレイ革命」ではなく「エコ革命」をウリにするCMへと、徐々にシフトするほうがいいと思う。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、Panasonicプラズマ機の売り方をパクッて、販売店に「遮光フード」を配るべきだと思う。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、Panasonic機のようなややこしさもなく、「設定値を全部真ん中」にすれば、結構マトモな色がでる。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」がらみで、ふと思った……のだけれど、いまの「色覚検査」って、実は意味ないんじゃないだろうか……。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、テレビ画面を「絵作りされた写真」から、「ただのガラスの小窓」へと誘導するための、第一段階なのだと思う。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、見慣れていない金屏風で目くらましをしたりせず、真面目に『千切りキャベツ』と『きんぴらごぼう』を表現できるように色変換テーブルを作り直してから、ソフトウェアアップデートで全機漏れなく直せよ、と思う。 - 雑記/えもじならべあそび)


 ……これは「予言」とかじゃなくて、単なる「推測」なのだけれど。


 40インチ機で70〜80kWh/年(2010年度基準)クラスのテレビを作るには、今のRGB採色カラーフィルタでは、絶対に限界が来ると思う。
 そのときに、回路技術の進歩とか、(家庭で間に合うぎりぎりまで)最大輝度を制限するとかしても、結局テレビには『流通上強い、量販店で映えるつくりになっていないと売れない』ってゆー問題があるから、「一般家庭では使わないと解っていても、最大輝度が高めに取れるつくりをしなきゃいけない」ってゆーことになる*1
 で、LEDバックライト化とワンチップ化をどんどん推し進めていっても、さすがに80kWh台中盤(2010年度基準)くらいまでしかいけないだろうなぁ……と。


 2010年度基準で95kWh/年を達成する化け物が今年中に出て、こんどはこいつが「トップランナー」になる……なンてことを毎年繰り返していくと考えると、2020年度あたりには、全社がそろって『R/C(Gr)/Y(Gb)/B』採色のカラーフィルタに移行してるころだと思う。
 消費電力を無視して色再現性だけ考えれば、『R/V/C(Gr)/Y(Gb)/B』とかの多色化も、『超高輝度R/超高輝度G/超高輝度B』ってのもアリ……だけれど、エコ競争の激しさを考えると、こーゆーのは趣味的な分野でしか売れないと思う。
 ……そんなわけで私は、たぶん、全ての液晶テレビ*2『R/C(Gr)/Y(Gb)/B』が標準になると思う。

*1:正直、ホントにエコなテレビを売りたいと「国が」考えてるなら、「法規制で」テレビ売り場の機上照度規制をしなきゃだめなくらいの話だと思う。今のままじゃ、オーバースペックのバックライト照度とオーバースペックのコントラスト比が必要になって、まじめにやるほど馬鹿を見ることになりかねないよ……。

*2:プラズマやSEDなどの自発光方式なら『R/G/G/B』ってゆー選択肢もあるけど、適切な素材さえ得られれば『R/C(Gr)/Y(Gb)/B』に移行するだろうと思う。