幻字配列案について、ざっくりイメージを掴んでみるテスト。
(過去:『紫苑の書』の、正しくない愉しみ方。 - 雑記/えもじならべあそび)
こちらの「夢織」による文章をお借りして、morogramを使って1-gramの数を列挙した上で、ざっくり並べてみた。
……もちろん、2〜3gramが打ちやすくないと実用にはならないのだけれど、そちらはまだデータを拾ったのみで、配置には反映できてない状態。
(私が並べ替えしてるので)もちろん配字ルールは、Dvorak近似方式ではなく近似飛鳥方式で……。
「中段」なんてごまかし表現は不要で、モロに【ホームポジション8キーだけで、シフトせずに頻度69%をカバーできる】状況。
結局、ほかの言語の入力法と同じように、厄介な問題はそのまま適用されてしまうッぽい感じ……。
- ユーザーに、総体としてどういう運指をさせようとするのか……という、運動内容の決定。
- 動作解析の単位を「2-3gram打ち切り」にするか、「1区切り分」にするか、という切り分け位置の決定。
- 未知語&低頻度語に対する救済を、どういう風に扱うのか……という閾値の決定。
- 今回n-gramに掛けていない文体について、どうフォローするか(アルカ公式辞書の基本語を重視する?)。
うーん……やっぱり手に負えそうにない気がしてきたorz。
欧文用のGAツールとか、そういったものの使い方とかがさっぱりわからないから、そっち系での配列試作も無理っぽいし……さて、どうしよう。
これが母語レベルにまで使いこなせるなら、そもそも「ある程度3-gramまで並べたら、後は打ちまくって手作業入れ替えする」って方法をやるほうが手っ取り早いのだけれど、そういう手もまだ使えないし……。
一旦ここで、今日は中断、しかないか……。
メモ。
印象として、3つ作らなきゃダメっぽい。
- 55:45の「左利きの方のための配列」。
- 50:50の「職業利用のための訓練前提配列」。
- 45:55の「右利きの方のための配列」。
やっぱり、外法運指法にして「左右利き手が逆なら、配列もちょうど逆」って形で配列圧縮しないと、ややこしくなりそうな予感も。
訓練前提配列については、純粋に「最短入力時間で打ち切る」ことだけを考える。
利き手有利配列については、逆に「手指の保護を十分考慮する」方向に振るべきか。
……って、「あの世界」には、こっちとおなじ物理鍵盤があるのだろうか……そこを気にするのを忘れていたorz。
この配列を「かえで化」するには……
やっぱり、これをやるしかない、のだろうか。
- 反対語表(↓)に沿って
が、文字が左右鏡面対象になるように拘束組みする。
正 | 反 |
t | k |
x | s |
n | m |
v | b |
f | p |
d | g |
y | w |
c | l |
r | l |
z | j |
a | i |
o | e |
……このへんは、要検討、だなぁ。
(2010年8月23日0:08:09追記)換字すると、以下のようになる。
正 反 t k sh s n m v b f p d g y w RL l r l z j a i o e 「l」の反対が「r」と「RL」の両方になりうる……ので、この場合には対立を「l」と「r」中心に考えて、「RL」は中央に置く方が自然かも(Qwertyで言うところの「:」の位置に置く方法だと、鏡面対象にならないし)。
Qwertyで言うところの「Y」の位置だと、左手で打つのは無理がある……から、自動的にQwertyで言うところの「B」位置に「RL(c)」を置いて、その両脇に「l」と「r」を置くしかないと思う。Qwertyで言うところの「B」はどちらの手でも叩けるから、これを利用しようっと。
あとは……正音群の語彙(ex: axt,書く)と反音群の語彙(ex: isk,読む)とで、どっちが高頻度に使用されるかを調査して、それからこのルールに沿わない語を合わせ込んで、その結果から「左利き用」と「右利き用」の区別を「後から」つけるって方法にするしかないと思う。
Qwerty配列のように「ABC順を基礎とする」ってのは、なんか違うと思う……けど、なんとなく「(CVC構造ってことと、子音→母音に続く「母音→子音」が速く打たれがちになることから考えて)母音はQwerty:WEIOの位置に置く」とか、それに近いことをする必要がありそうな気もする(連接頻度によっては、中段に置くかもしれないけど)。
交互打鍵性を優先する……ってのは一つの手なのだけれど、最高速入力が出来るパターンはあくまでも「非利き手→利き手」と「利き手→利き手」の組み合わせパターンなので、語頭に来る文字を除いては片手アルペジオで処理するのでもいいかも。
それに片手パターンは両手パターンと比べて「運指を作りやすい&運指を忘れにくい」から、「非利き手→非利き手」でも覚えやすさは低下しないし。
とにかく「利き手→非利き手かつ非ホームポジション」の低速パターンを可能な限り排除できるようにしたい。
なんというか、やっぱり「いかにもアルカらしい(正対語の特性をそのまま生かせる)」配列群のなかから、打ちにくくない配列を発見したいと思う。
そう考えると、「非利き手→非利き手」を避けるのはやめて、正対語の処理は全部片手アルペジオにお任せ……っていくのがいいのかも。
感覚としては、1語ずつを「超絶技巧入力」っぽく打つようなものになると、「超高速入力」には使えなくても「学習しやすさ」ってメリットのほうが大きく効くんじゃないかな、と。
やるべきこと。
- 3段30キーから「B」「/」を除いたキーを対象にする。
- 片手分14キー分だけで、まず頻度順に文字を割り当てる。
- ペアの2文字の「1-gramを合計したもの」を基準に、ざっくりと。
- 両手へと鏡面展開して、ペアの2文字をとりあえず「右手=正、左手=反」に割り当てる。
- 2〜3gramを見て、運指がきつそうなものは、次の順序で交換を試みる。
- 左右鏡面交換(ペアの交換)だけで解決できそうであれば、ペアの文字を左右入れ替える(→左右鏡面のルールは崩さない)。
- 左右交換で解決しないときには、2つのペア同士を、左右同時に入れ替える(→左右鏡面のルールは崩さない)。
- 上の2つをやってもダメな場合、ペアを崩すかどうか考える(……って、実際は「かえで化」に反するくらいなら、あきらめるほうがいい気がする)。
……手動でやると、相当大変なことになりそうな気もする。
2010年10月14日20:32:25作業メモ)
反音群の文字は全部「正音群」に置換してしまって、まず「正音群の語句を片手打ちする、片手専用配列」を設計すること。
……これをやらなきゃ始まらないし、たぶんこれで8割がた「かえで****幻字配列」は出来上がると考えられる。
……ところで、幻字で
- 「かえでレフティ幻字配列」
- 「かえでライティ幻字配列」
のそれぞれって、どう表記すれば良いのだろうか……幻日辞典をざっくり探しまわったけど、ピンと来る訳出ができそうになくて困った……。