シャープの「QUADTRON(クアトロン)」がらみで、ふと思った……のだけれど、いまの「色覚検査」って、実は意味ないんじゃないだろうか……。

【お知らせ――2013/12/12追記。】
シャープのAQUOSシリーズで、あの「(店頭用)ダイナミックモード」が排除されたようです。
http://japan.cnet.com/digital/av/35035006/

(未来:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、Panasonic機のようなややこしさもなく、「設定値を全部真ん中」にすれば、結構マトモな色がでる。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:はてなカラースターについての質問です。 はてなカラースターを普段使わない方は、次のURLをご覧頂いた上で、以下の質問にお答えください。 https://www.hatena.ne.jp/shop/star - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、テレビ画面を「絵作りされた写真」から、「ただのガラスの小窓」へと誘導するための、第一段階なのだと思う。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:シャープの「QUADTRON(クアトロン)」は、見慣れていない金屏風で目くらましをしたりせず、真面目に『千切りキャベツ』と『きんぴらごぼう』を表現できるように色変換テーブルを作り直してから、ソフトウェアアップデートで全機漏れなく直せよ、と思う。 - 雑記/えもじならべあそび)


 クアトロンが詐欺呼ばわりされる理由について、なんとなくぴんと来るものがなくて、延々と思考の海をさまよっていた……。

 で、こんないたずら書きをしていて思いついたのだけれど、人間の目ってたしか、

  • ダイナミックレンジが、耳よりも40dBくらい狭い。
    • 耳小骨ATTと比べて、瞳孔ATTは減衰性能が劣る?
  • 耳の有毛細胞(低域〜広域まで細かく取るものがたくさんある)とはちがって、目の錐体細胞は「荒く広く、3チャンネルで」しか対応してない。

って感じなんだよなぁ……。


 ……こう考えると、色覚検査って、実は

  • 聴覚検査の考え方に近い方法で、赤〜紫までの非混合色LED(少なくとも10色くらい)を並べる。
  • 聴覚検査の考え方に近い方法で、1つずつ「どんどん暗くしていく」ようにして、どこまで暗いのが見えるのかをチェックする。

……とか、そーゆーオージオグラム的な方法でやらなきゃダメなのかも。


 こうやって検査すると、「その人が持つ目の錐体細胞が、どの波長でピーク性能となるのか」ってのを把握できるし、色の見え方の個人差を推測するにも役立つんじゃないかと。
 結果が「色弱色盲」とかじゃなくて、たとえばマンセル・カラー・システム(あるいはCIExy色度図グラフ)に、レーダーチャートをかぶせたもの】として表現されるようになれば、世間全体から見た「色に対する考え方」ってのも、だいぶ変わるんじゃないだろうか……と思う。