(memo)「ワープロ/パソコンで書く言葉が、小難しくなる」のは、(かな漢字変換を機械任せにできる)ワードプロセッサであることが原因、というわけではないと思う。

 注意: この記事は、「2009-06-24 23:27:44」に書いた下書きをサルベージしたものです。


 思いっきり、「かえであすか」設計にポリシーがなかったことについての自己ツッコミになってますorz。


 よく、ロマかな対JISかなの打鍵比についての話が出る……のだけれど、アレが根本的な原因なんじゃないかな、という気が。

  • 清濁同アクションの配列と、濁点分置の配列と、非拡張ロマかなの配列との打鍵数比は、うちの日記での記述法に限れば「1:1.2:1.73」くらいになる。
  • ただ、飛鳥への移行前に書いていた(ロマかな使用時点での)文章をソースにして再計算すると、「1:1.2:1.40」くらいになる……傾向が全然違う。
    • ……ロマかなの打鍵数が大きく振れるのは、「○ai/○uu/○ei/○ou/○an(n)/○in(n)/○un(n)/○en(n)/○on(n)」をどの程度含んでいるか……というところが、とても大きく絡んでいると思う*1
      • こういうのを多用すればするほど「ロマかな入力時の負担は軽くなる」し、その分だけ「字面は黒っぽくなってくる」わけで。


 私はいまだに「(JISかなを使って)ワープロ専用機時代に作った文書(のテキスト版)」を保管してる……のだけれど、当時の文を見ると、今よりもさらに「白っぽくて、やわらかい」文体で書いていたんですよね……。
 私がいま「黒っぽくて硬い」文体を使ってしまいがちなのは、もしかすると「長かったロマかな時代の影響」もあるのかなぁ、と。
 #いまの場合に限れば、「漢語対応が先に来ている配列」を使ってるから、というところも、あるのかも……という気はする、のだけれど。


 このあたりは、「(ロマかなの影響を受けにくい)ケータイ小説」にも近いところがある……のだけれど、アレは「会話調だから、しょうがないんじゃないの?」という見方もできるから、実際関連性があるのかどうかは、ちょっと判定に迷うところかも。
 ケータイで育ってきた世代が、パソコンローマ字に対して「まぁ、パソコンなんてこんなもんでしょ。」と思いつつ使うことになるのか、あるいはそこに「使いづらさ」を見つけ出すのか……というところについては、少し気になるところが。
 #そんなのあるのかよ?という気もする……けど、私だって「(始点は違うけれども)出戻り組?のうちの一人」だから、(ケータイが始点という方のなかに)そう感じる人が居ても、別に不思議じゃない様に思うんですよね。


 配列が、文章の表現を、ある一定の方向へと誘導してしまう……ってのは、ある意味仕方がないのだけれど、個人的にはどうにも気味の悪い感じがするところで。
 こーゆーのは、当然ローマ字系だけに限ったことじゃなくて、かな系にも当てはまる話。配列の設計によって「低コストで打てる言葉」が違ってきてしまうのだから、配列設計をするうえでは、こういったところに注意しなきゃいけないな……と感じた。
 ……って、聞いてる?>設計当時の俺。

*1:ローマ字入力で打ちやすい打鍵列を、選択的にor無意識に選んでしまうために、こうして「入力方式に依存して、比率の揺れが生じる」結果になる……と、そう考えています。