もうずっと「前置シフト」にしていたことすら、すっかり忘れていた……のだけれど、おかげで「前置シフトを使わなくても、前置シフトモードは文字入力の邪魔をしない」って事に気づいた。


 一本指打法・片手打法は

  • マニュアル片手に打鍵する場合。
  • ファーストフード片手に打鍵する場合。
  • 手指に障害or怪我があって、同時に打鍵できない場合。

などに、ちょー頼りになる話……なのだけれど、よりにもよって【NICOLA 配列キーボード日本工業規格(JIS)化要望書】では、その存在すらなかったことにされていました。
 【NICOLA 配列規格書】では、その必要性について書かれているのに、なぜなんだろう……って、昔からそう疑問に思っていました。


 ……で、それとは別に「やまぶき」で「前置シフト」を実装してもらって以来、ずーっと「前置シフト」モードにしていた、のですが、最近では「前置シフト」のメリットをさっぱり使わない状態で居ました。
 ……そんななか、ふとこう感じました。

  • 「前置シフト」って、「有効にしたまま」でも、「邪魔になったりしない」んだな……と。


 親指キーを「無変換・変換」と共用せず、【変換はスペースキーでやる】ってひとは、一本指打鍵&片手打鍵をやるかどうかに一切関係なしに一度やまぶきの「前置シフト」モードを試してみてください。


 ……ってゆーか、もういい加減親指シフト(系配列)は一本指打法に対応できない、障害者&けが人にとって優しくないダメ入力法」ってゆーレッテルを剥がしにかかりたいんです。
 誰がこんな変なレッテルを貼ったのかは知りませんけど、【NICOLA 配列規格書】ではそのレッテルを剥がそうと考えていたみたいだし、「やまぶき」はそのレッテルをはがすのに一応成功したし……。
 親指シフト(系配列)の肝心どころが、なぜか「同時打鍵」ってところに集中してる気がするけど、実際重要なのは「多階建てされた配列部分」にあって、それを制御する方法はべつに「同時打鍵」でも「前置シフト」でもいいんじゃないか?と、私はそう感じる*1んですよね。


 もう、【親指シフトの「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」 - 雑記/えもじならべあそび】を書いてから、だいぶ経つ……のだけれど、そろそろ「解決できることが、既に明らかなところ」をひとつくらい、解消してあげたい気がする。

*1:すでに、「タイピングソフトなどにおける、超高速打鍵」のためには、タイマーを殺して「普通のシフト方式」で打鍵するほうが、タイパーさんにとっての不確定要素を排除できて良いらしい……ってところもあるし。個人的には、親指シフト方式って「前置シフトでも、都度シフトでも、連続シフトでも、普通のシフトでも、好きなように【使いやすいと本人が思う方法】を選んで(または組み合わせて)使える、便利な仕掛け」だと思うんです。親指シフトキーに適用するシフトロジックは「ユーザーが選べてこそ、意味がある」と思うし、実際そういう環境が整いつつあるわけで。