音楽CDが売れなくなったのは、「買いたいという世代」に対して「買っていただけるもの」を提供する力がなくなっただけ。

 いまだに「音楽CDが売れなくなったのは、海賊版や違法配信が原因!」とか言ってるのがいる……けど、冗談は顔だけにしろよと言いたい。
 「興味はあるけど金は出したくない」人に対してプロモーションしても、売れないのは当然。
 「金はあるけど興味はない」人に対してプロモーションしても、売れないのは当然。
 ……って、ただそれだけの話でしょ。
 CDからMDまでの世代は、まだケータイにつぎ込む金がなかったからCDに流れていた……ってゆー、当時の若者世代を食い物にしてきたのに、「それが当然、それが標準」って勘違いし続けてきた結果が、今の状況な訳で。
 今が異常なんじゃなくて、たまたまあの世代が『音楽を簡単にしすぎ、かつ、音楽を浪費しすぎていた』、と。


 ……って、そういえば、最近CDを1枚ずつ買うことがなくなってきた気がする。
 ある時に思い立って、ふとamazonで↓みたいに買ってみたり……とか、そういう買い方しかしてないような。

nao complete anthology 2002-2009 -my graduation-

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Flower of Bravery(初回限定盤)(DVD付)

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the very best of fripSide 2002-2006

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binarydigit 通常版 / frip Side

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only my railgun TVアニメ「とある科学の超電磁砲」OPテーマ

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Rouge Adolescence <DVD付初回限定盤>

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ブックマーク関連追記。

fuzzy2さん ほぼ指摘の通りだと思います。なお、少し前に機能していた中高生向けにヒット商品を提供・プロモーションする仕組みが崩れているようで、その後プロモーションしている先が「お金を持っている」か? データがほしい。

 企業単位では、もう相当に研究データを持っていそう……なのですが、個人が自由に分析できる形で公開されてるのは、今のところ見たことがない気がします(こういうデータを、経済産業省あたりが公開していると、面白そうなんですけど……探し方もわからなくて)。
 この指摘で思い浮かべるのは、やっぱり↓かな。

 『消費するのがかっこいい!』時代の終了……ってのは、不況下で青春時代を過ごすとかかる病なのかもしれません。あるいは逆に、『消費するのがかっこいい!』時代の人たちが病にかかっていたのかも(見方次第で変わるでしょうね、ここは)。

REVさん マーケットのシュリンクは、如何ともし難い雰囲気。馬車とか、SLとか。 2010/05/1

 こう括っていいのかどうか……は別にして、「退職組」「バブル期入社組」「オタク」とか、そこら辺が「浪費しうるターゲット」になるのかも。
 思いっきり日常的なところだと、たとえば大都市圏では「個食化」への対応が、まだ満足にできてない気もする……のですが、それに限らず日常系は「資本力」がないと解決できないネタが多そうで、取っつきにくいですね。
 「こだわり」あるいは「面倒くささ」に対して、「お金経由で」解決しよう……という発想をする人が、どれだけいるか……というところからマーケットを推測するのは難しいですけれども、結局は「顧客は誰か?を理解した人が勝つ」としか、言いようがないのかもです。
 まさに↓の世界、というか。