「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」が、マトモなインターフェース・デザイナの手によって設計されたんだろうなぁ……と思える、いくつかのチェックポイント。

 写真経由での想像。
 基本、今までとは違ってケータイのハードウェアを設計し慣れた人が、今回初めてHIDとしてのデザインに関わったんだろうなぁ……と思った。
 今までの03系みたいに「こんなの数年前の知識レベルで防げていたはずだろ……」ってゆー、ヒドいタイプの設計ミスは、今回どこにもないッぽい*1し。

  • 「ハードウェアテンキーのために」縦スライド方式を採用していて、横スライド方式よりも「設計時点で」がたが発生しにくい構造になってる。
  • マルチカーソルキー周辺のキーを静電センサ抵抗膜センサ方式に妥協することで、エクスクロールキーのハードウェア部分を(ユーザー側も、内部側も)十分に余裕を持って造りこむことが出来てる。
  • テンキーのキーピッチ(キー同士の間隔)を擬似的に広くするカギとして、よく枯れた技術である「ガード(土手)」を採用している(し、キーガイドをセンターキーの両脇土手側に付けてる)。

 ハードウェア的には http://www5f.biglobe.ne.jp/~fet/html/384_1.html#1057 http://www5f.biglobe.ne.jp/~fet/html/403.html#1408 で書いてきたことのうち、たぶん「モバイルASV液晶の件」以外は、完璧に直ってると思う。


 「世界で始めて!ユーザビリティに注力したスマートフォン」ってのを、今度こそ出してくれるだろう……と、今回はかなり期待していたり。
 いままでみたいな「電話アプリ付きの時代遅れPDA」から脱却して、きちんと「賢い電話」になってくれているといいなぁ。
 #つか、スマートフォンを使ってると「ダサさ満開」なんですよね……「脱いだら凄いんです」みたいな、そーゆーのが「賢い電話」のあるべき姿だと思う*2

*1:「何を潰して、何を妥協して、何を活かすべきか」という、取捨選択の思い切り方を心得てる人(=設計の舵取りをするセンスがある人)じゃないと、こーゆーふうにメリハリあるデザインは出来ないと思う。アドエスは結構いい線をいっていたのだけれど「妥協せずに詰め込もうとして、結果失敗しちゃった」とゆー、凄く惜しい失敗の仕方をしてるから、とても気になっていたんですよね……。

*2:外付けの「タッチタイプできる専用ミニキーボード」は、たぶんReudoが作ってくれるんだよね?そっちも期待して待ってる。