それぞれの配列を「○○的」って一言で表現すると……。

 3群だけ書いてみる。

  • 月配列(GA)系と、新JISかな配列と、TRONかな配列と、花配列と、その他大規模データをそのまま使った配列群は全部まとめて──「大局的」。n-gramと運指に関する「大規模データ」をそのままつかった配列には、こう表現するのが適切なのだと思う。
  • 飛鳥カナ配列──「局所的」。大規模データは使っていても、すごく細かなところを弄るのに「延々と」版を上げている……というところからすると、「大局的」ってのはピンとこないし。もともと飛鳥の考え方って「局所最適解をうまく連鎖させていこう」ってゆー雰囲気があるし。
  • かえであすか配列──「刹那的」。もー、(飛鳥の配列を崩していった過程から考えても)こう表現するしかないというか。

 それぞれの配列がどう表現されるべきか……ってのは色々あると思うけど、ここに収まらない配列についてはどう表現すればいいのか分からなかったので、とりあえず課題として放置することに。


 ……そういえば、「刹那」ってポジティブ&ネガティブ両方の面での意味合いがあるんだった。
 で、かえであすか配列にとっては「どっちの意味も当てはまる」と思う。
 「今がよければそれでいいじゃん」って意味もあるし、「今を精一杯大切にしなきゃ」って意味も。
 私にとっての贅沢な要求*1を満たしたものは、今のところこれしかないわけで。


 個人的には「大局と局所の両方をいいトコ取りした配列」が一番いい配列だ……と思うのだけれど、いまのところそういう配列の候補ってあまり多くはないような気もするので、ちょっとそのあたりが心配だったり。
 「局所から大局を目指す」ってのは飛鳥でやってるけど、アレをトレースするのはしんどすぎるから……どちらかというと「大局から局所を目指す(後から評価打鍵で調整していく)」方向の配列が、もっと増えてくれるといいのかも、と。


 今のところの配列群と言うのは、ここ数年で100配列以上へと増えた……これはとてもいい傾向だと思う。これによってほとんどの可能性が整備されたし。
 ……で、次のステップとして、これから数年かけて、じっくりと【複数年の配列検討を経て改定してきた配列を、複数人&複数年の評価打鍵に掛ける】プロセスが必要になってくるのかも。
 この条件に合致するものって、既にいくつかあるはず……なのだけれど、こんどはこういう条件を満たす配列だけで100配列を目指したいところだと考えていたり。
 そうしてステップアップしていって、「実際には必要のないノイズ(配列変更)を除去した、きちんとした配列候補」がたくさん出揃うと、さらに面白いことになりそう。


 けん盤配列って、結局は「音と文字の関係&運動性記憶と文字の関係&音と運動性記憶の関係」の三つ巴で展開していく話だから、

  • テキトーにやっても、訓練次第でどーにかなってしまう。
  • きちんとやっても、訓練がしくじるとどーにもならない。
  • 配列の性能よりも、訓練による計数のほうが「個人の伸び」に対する影響が大きい。

ってところに、大きく左右されてしまうんですよね……。
 個人的には「訓練でどーにかする部分というのは、配列自身の欠陥でしかないから、こいつは必ず【配列側で】どーにかしなきゃならない」って思うのだけれど、この「訓練でどーにかするという逃げの部分」自体が、人それぞれに違ってきたりするから、話がややこしくなる……というところに、いまだに迷っています。
 #……って、こういうことを「刹那的配列」にすることで回避した私が言っても、説得力はないと思うのですが……orz。


 ……結局は「評価打鍵をしてくれる人を待つ」ことから始まるのかもしれませんね。
 ……で、キツいことを言ってくれる「正しく評価打鍵をしてくれる人」がいてくれないと、お話にならない……と。
 ……とはいえ、かえであすか配列については「意見をもらっても、配列換えは出来ませんよ〜」って宣言しちゃってるから、もー後の祭りなわけですがorz。
 

*1:覚えなきゃいけないことが多くなく、一つの文字が一つのアクションにのみ紐付けされて、打鍵数は少なく、東芝ノートでもデスクトップキーボードでも打てて、苦手だとわかった操作が含まれてなく、なおかつQwertyローマ字入力と干渉する余地がなく、さらに忘れにくくて、ついでに打鍵ミスが見つけやすく……と、メチャクチャな要求項目&要求度合いを満たすものって、結局市中には無かったんですよね……。こんな特殊な条件を「刹那的」といわずして、一体なんと表現すればいいのかと(略)。