(めも)親指シフトと新JISかなの違い。

 「普通のシフト挙動」と比較して、

  • 「文字とシフトの押下順序がひっくり返ってもいいんじゃね?」──親指シフト
  • 「文字キーを押す前に、シフトを離しちゃってもいんじゃね?」──新JISかな。

 むー……ぶっちゃけ過ぎだなぁ。
 ……ただ、「普通のシフトが掛けられる(けど、一文字目をシフトしたら以降は効かない)」端末を触った渡辺さんなら、「えぇぇー……1文字にしかシフトが効かないなら、シフトキーを離しちゃうほうが、重い負担を回避できる分だけ楽じゃね?*1」って考えたとしても、全然不思議じゃないような。
 #ってゆーか、それぐらいに「シンプルなひらめき」でないと、あのシフト方式で「JISかなの組み換え」をやろうという組み合わせ方には到達しない気も。


 これが「新JISかな誕生秘話」だったりしたら、ほんとにびっくりだな……。
 #ただ、「タイムシフト方式」が論文で出てくるのは、たぶん「親指シフト」のそういう挙動を、かなり意識してる(し、NICOLA方式での解決はやりたくなかった)んだと思う。


 ……あと、これもあるか。

  • 親指シフトと新JISかなのシフト方法をくっつければいいんじゃね?」──飛鳥カナ配列。

 ……作者氏はたしか「どっちもさわったことがない」はずだから、たぶんこれは偽……なのだけれど、「新JISかなのタイムシフト方式」がしっくりおさまっちゃうところからすると、「結果的には」こんな印象を受けてしまうのが不思議というか、なんというか。

*1:そしてここには、「そうすれば、普通の安っぽいキーボードでも、全然問題なく実装できるし。」ってゆー思いがあったのかも。渡辺さんがああいう規格にしたぐらいだから、確実にそれを狙っていたと思う。当時の親指シフトキーボードが「カネの掛かった豪勢な作り」だったことに、ある種の危機感を抱いていた……のかどうかはわからなけど、「親指シフトとは違う、もう一つのアプローチ」としては、そういう立場ってありだと思うわけで。