(TitleOnly)「ローマ字入力くらいの運指範囲」で「かな入力くらいの打鍵効率」があって、「総運指距離は短く!」かつ「Typewellで既に参戦できる」配列ってあるの?……とか聞いてくれる人がいるとうれしい、のだけれど。

(過去:どんな配列が「今すぐTypewellで参戦できる」のか──その判定法──。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:濁点後置方式の配列は「何がダメ」なのか。 - 雑記/えもじならべあそび)


 そういう需要ってないのかしら?あまり聞かないもので、ちょっと悲しい気も。
 ……そもそも「規制内容が同じ」だから「国語Kでも国語Rでも事情は一緒でしょ?」って思われてるのかもしれないけど。


 国語Rの場合、「JISX4063縛り」ってのが結構厳しくて、それこそ「ローマ字入力で使わない文字をシフト側とか最上段に追いやって、その分記号を移動してくる」とか、そういう程度にしか使えないんですよね……ここが配列屋としては「あまり面白みを感じられない」ポイントなのかも。
 国語Kの場合は「JISX6002縛り」があるのだけれど、国語RにおいてDvorakを許容するルールと同じく「入れ替えについては規制がない」ので、こっちは色々と弄れます*1。シフトキーが打鍵数としてカウントされないルールなので、「シフトが増えるかわりに、運指範囲を狭くした配列」が適用可能になるところがポイント。一部にお馴染みな「新JISかな」と、その近傍にある「濁点分離配列」は一揃い使えるわけで。


 AZIK経由で攻める手もあるけど、一緒に「月影配列」みたいなアプローチも並存しているほうが、行段系とかな系の「手法の差異」と「同じ狙い」をうまく表現できるような気もするんですよね……。
 新JISかな系が浸透することで「狙いが同じなのに、短定義手法を使った新JIS系は参戦できて、長大定義手法を使ったAZIKが参戦できないのは、ちょっと変、だよねぇ……なんでだろう?」って違和感を持ってもらえるようになれば、「かな文字数基準での競技ルールへと移行すること」についての下支えをするために役立つ、のかも。

*1:アルファベットは大文字と小文字の数が同じなので「大小同置したくなる」のですが、ひらがなは大書き文字と小書き文字の数が違うので「大小同置を諦めやすく、結果として結構圧縮できる」という、心情的な差があるところがポイント……なのかも。