新しいタイピングソフトにおいて、できれば考慮してほしい事柄。
- (ワード運以外のあらゆる運を排除するため)1課題を「特定入力法で打ったときの打鍵数」で出題するのは止めてほしい。
- 一般的には「清濁分離なしでのかな文字数」で数えればいい……とおもうのだけれど、個人的には「モーラ数単位」で数えて出題してしまうというのもアリだと思う*1。
- (2-gramをそろえてほしいとはさすがに言えないので)せめて1-gramの出現頻度が「自然文に十分近い」課題となるように、課題を調整して出してほしい。
- 単純ランダム出題の場合、管理しないでいると「が・て・で・の・は・を」あたりの文字が減りがちなので……。セパレータまで自然文にそろえる必要はないので、それ以外の部分をそろえてほしい。
- 特定のワードが高頻度で出るのを防止するため、一度使ったワードを「なるべく短期間では再利用しない」仕掛けを組み込むほうがいいと思う。
- これをやることによって、たとえば「月影配列」のような専用配列への「対策」が、ある程度有効に作用するはず……そうすることによって、「自然文入力用のけん盤配列を使うほうが得だ」と認識されるようになれば、タイピングソフトは「次のステップ」に踏み出したことになると思う。
- ワードには、膠着語で単語同士をつなぐための「にかわ」の部分だけを切り出したものも、含めるといいと思う(単語に「くっつけて」出題してもいいと思う)。
- これは「再利用抑制ルール」とか「1-gram調整ルール」あたりを実現するために必要。あと、実際の自然文入力に少しでも近づけられるように……という願いも。
……と、こんな感じだろうか。
1-gramが調整されるだけでも、比較的「ワード運」が出にくくなると思うので、結果として「清濁分離なしでのかな文字数」や「モーラ数単位」が基準になるようにしたときに(技術的な意味での)不公平さを排除できると思う。
*1:超高速打鍵領域においては等速打鍵で打たれがちなので「清濁分離なしでのかな文字数」で数えるほうが公平だと思う……のだけれど、中速以下の場合は音声に引きずられた打鍵になりがちなので「モーラ数単位」のほうが公平なのではないだろうか……という気もするので。競技タイピング界においては「清濁分離なしでのかな文字数」で進めてもらうほうが良いのかも。