(TitleOnly)せっかくJIS規格を作るなら、せめて「将来ISOにつながる規格」にしたいよね☆……とか妄想してみるテスト。

(過去:「キー入力入れ替えソフト」のJIS規格化を目指して。 - 雑記/えもじならべあそび)
(関連:http://www.ccad.sist.chukyo-u.ac.jp/~mito/yamada/chap7/1/index.htm)


 ……てゆーか、規格の相互運用ってのは世界的な流れ?みたいだし、けん盤配列系にもそういう「どこの国に持っていっても、それなりに役立つ規格」じゃなきゃ無意味なんじゃね?とか考えてみたり。
 ……というのは昨日思いついたばかりなのだけれど。


 ちょっと脱線すると、つい最近、うちのトイレがウォッシュレットシャワートイレ*1になった……のだけれど、貼られていたシールを見て思わず「へぇ……」と思いました。
 食中毒騒ぎとか抗菌詐欺?とかがいろいろあって、あの手の抗菌規格として「JIS Z2801」が作られた……ってところは知っていたのだけれど、あれがいつの間にか「ISO 22196」*2になっていたことを、現物に貼られていたシール経由で始めて知りました*3


 ……で、けん盤配列に戻ると。
 規格の相互運用について、ずいぶんと昔から鈴見咲さんは警鐘を鳴らしていたことを思い出してみたり。

 釈迦に説法もいいところかもしれませんが、これらから考慮すると、このJIS規格を基準に海外で「日本語入力を行えるようにするための規格」が作られない保証はどこにもなく、さらに問題なのはその規格が成立し、満たされている場合に日本語使用者、特に現在多数を占めている入力法「以外」の使用者が不満を述べることが非常に難しくなることが懸念されます。
(from http://suzumizaki.at.infoseek.co.jp/himeodorikosou/20020225.html )

 これは「JIS X 4064:2002素案(けん盤配列ではなく、IMの規格)」に対する鈴見咲さんのコメント……なのですが、全文をごらんいただければ「けん盤配列を含めた言及」になっている事に気づかれるはずです。


 実際、私が「特定けん盤配列だけのJIS化規格」に関するレビューが出れば、たぶん鈴見咲さんと同じようなコメントを投函するだろうと思います。
 重要なのは、たぶん「すでに決まっている、配列そのもの」じゃなくて、「これからさらに研究が進む、けん盤配列を載せるための土台部分」なんじゃないかなぁ……と。
 和文の単字出現頻度&連接頻度は「時代が移り行くとともに変化していく」ものだから、近年設計のけん盤配列が【半世紀後にはすべて使い物にならない状態になっているかもしれない】心配だってあるし、入力法・シフトルール・シフトロジックなどについても【より直感的・より効率的・より忘れにくい】方法が出るかもしれない……というあたりまで考えると、とてもじゃないけど固定的な入力法の規定というのは危険すぎる*4気がするんですよね……。


 ……まぁ、私はそういうのを決める立場にはないから、ここで妄言を吐くよりほかにはないのだけれど。

*1:2009年2月15日19:08:38追記……ええと、「ウォッシュレット」が一般名詞?で、「ウォシュレット」がTOTO登録商標で、「シャワートイレ」がINAX登録商標で……と、正確な名前があることをいまさら知りました^^;。

*2:http://www.kohkin.com/presskit/070925ISO.pdfhttp://inaxreport.info/data/INAX173_64_65.pdf を参照のこと。

*3:2007年秋に発効されたらしくて、その後の便器とかにはISOナンバーが書かれたシールが貼ってあるはずです。

*4:あと、JIS X4064のように「規格存命中にはその能力が見出されていなかったッぽい」悲劇のヒロインみたいな事例まであるし。あの規格、1999年に廃止されずにすんでいれば「2006年に中指シフト化オプションが追加された」としても、私ゃ驚いたりしませんから。